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【若気の至り】モンキーカスタマイズ昔話(不定期連載) ◆解体屋巡り編◆


一応これが最終形態(大学生の頃)だったと思います。

高校1年生の頃に原付免許を取って初めて所有した原付バイクです。


今から30年以上前、私が高校生の頃から大学卒業まで乗っていた原付バイクです。今は数枚の写真しか残っていませんが、あの頃の事は今でも鮮明に覚えています。このモンキーとの出会いなくして今の私はないといっても過言ではありません。

そんな訳で、現在のモンキー系カスタマイズと比較するとかなりショボい内容となりますが、当時の事を勝手に懐かしみながら、私のモンキーのカスタマイズ昔話を書いてみようと思います。
注意:違法改造した車両で公道を走ると、法律で罰せられますのでご注意ください^_^;


斜め後ろから見た形が特に好きでした。ナンバーは「999」!


写真がショボくてツブれてますが、自分にはよく分かる(当たり前)w


■入手のきっかけ
元々は実の兄が所有していたものですが、兄がクルマに移行して乗らなくなったものを譲り受けた形となります。免許を取ったら乗ってもいいぞと言った兄の言葉に刺激されて勢いで免許を取った記憶があります^_^;

免許を取って初めて乗った時はまだドノーマル状態で、強いて挙げるならばリヤフェンダーに力士の「化粧廻し」のような大きな泥よけが付いていましたw


その頃の貴重な写真が!www


初めて公道を走った時のことは今でもよく覚えています。それまで自転車だったのでまるで別次元のスピード感というか、たかが原付ではありますが、すっかり大人の仲間入りをした気分でした。そして、初めて交通量の多い場所を走行していたら、緊張のあまり首の筋を違えてしまって、その後2~3日は首の痛みで自転車すら乗ることができませんでした^_^;

余談ですが、私がモンキーに乗り始めた頃は、まだヘルメット着用が義務づけられていなかったため、大抵の人はノーヘルで乗っていました。私の場合は母親(看護師)がうるさかったせいもあって、近所以外に出掛ける時は必ずヘルメットを着用していました。

ある日ノーヘルで近所を走行中に高校の先生と鉢合わせになり、その後呼び出されて停学処分を受けたというダークな過去もありますw
※停学処分の後、免許証を学校に没収されてしまいましたが、たまにヘルメットをしっかり着用して免許不携帯で乗り続けいたというのは内緒ですw

■カスタマイズ序章
乗り始めてしばらくはバイクに乗っているという事に満足していましたが、友人達と一緒に出掛けると必ず置いてきぼりを食らうという点に不満を感じ始めました。この頃の原付バイクって速度や回転を制御するリミッターとかは付いてなかったり、簡単に外せるものが多かったので、車種によってかなり性能差があったんですよね。

ノーマルのモンキーはどちらかというとレジャー用ののんびり系バイクでしたので、性能的にはかなり低い方の部類に入っていたと思います。

□仕様
・車種・形式名:ホンダ モンキー・Z50JZ-1
・年式:1980年式
・エンジン形式:Z50JE(空冷4サイクルOHC単気筒)
・排気量:49cc
・ボア・ストローク:39.0×41.4mm
・圧縮比:8.8
・最高出力:2.6ps/7,000rpm
・最大トルク:0.3kg-m/5,000rpm
・指定プラグ:NGK C5HA、C6HA
・バッテリー形式:6N2-2A(6V)

何とか速くしたいけど何をどうして良いのかやり方が分からない、ということで兄に相談してみました。兄は機械いじりが好きでモンキーの前に乗っていたロンパル(ロードパル)のエンジンをチューン(ヘッド面・ポート研磨など)して、ほとんど費用を掛けずに見た目ノーマルの「羊の皮をかぶった狼」的快速ロンパルを作っていました。

その兄の教えによると、吸排気の効率を上げてエンジンのレスポンスを良くした上で、前後のスプロケットの歯数を調整すれば今よりも速くなるということでした。

そんな訳で、まずは純正のエアークリーナーを外してパワークリーナーを装着しました。これだけでエンジン音が劇的に変わり感動した記憶があります。気分的にはかなり速くなっている感じがしましたが、実際にはレスポンスは多少良くなったものの、速度的にはほとんど変わっていなかったと思います^_^;


同じものではありませんがこんな感じのものです。


しかし、雨か振ると具合が悪い。。。

ノーマルの状態であれば、雨が振っても基本的にエンジンの性能は変わらないのですが、パワーフィルターはフィルター部分がむき出しなので、雨に濡れると目詰まりを起こして吸気不足に陥ります。何とかならないかと思い悩んでいたら、兄が良いものを作ってくれました。ビールの空き缶を加工して作ったカバーです。

アルミ缶の胴を真っ二つに切り、底部分をミッフィーの口のように切って開口し、フィルターと一緒にバンドで留める仕様です。ピッタリサイズで雨も入りにくく、吸気効率も下がらない感じで、後にエアーファンネルにするまで使っていました。

ちなみに現在は最初からカバー付きのものが売られているようですね〜

この吸気だけいじって排気系を全くいじらないという状態でしばらく乗っていたのですが、実はマフラーを買うお金がなかったのですw


何とか都合をつけて購入したのは早矢仕のショートダウンマフラー(音の小さい方)です。鉄製に黒塗装のカクカクした焼きいものようなマフラーですw

※最初の写真のものに似ていますが、あのマフラーはおそらくスーパーモンキーあたりのショート管です。


コレジャナイですが、こんな感じのマフラーです。(画像はネットより拝借)


これを装着した途端に爆音モンキーになりましたw
初めは音の大きさに「族車か?」と思い使用を躊躇しましたが、サイレンサー部分に石綿を目一杯巻く事で若干マイルドな音になったので、ちょっと近所迷惑でしたがこれで良しとしましたw

排気の抜けが良くなると今度はキャブレターのセッティングが合わなくなり、メインジェットを交換したり、プラグの番手を上げたり下げたりと、常に細いマイナスドライバーを携帯して丁度良いバランスを探っていました。この頃は今みたいにネットで簡単に情報が手に入る時代ではなかったため、色々な書籍などを読んで試行錯誤しながら知識を高めていました。。。


キャブレター(ケイヒン製)のメインジェット


最終的にリアスプロケットの歯数を減らして、最高速度を75km/hくらいにしていたと思います。それでも友人達のバイクには勝てなかったと思います^_^;

 


リアスプロケット、要するにギアです。(画像はネットより拝借)

この時点でミッション系はノーマルの遠心クラッチの3速ミッションで、凄いのはトップからでもエンストせずにスタートできるというところでした。ただ変速時にショックがあるので多少の慣れが必要ですが、慣れると割とスムーズに変速できます。

 

特にシフトダウンの時ですが、ただ普通にシフトダウンするとガクーンとショックがあった後でエンジンがグワーッと高回転になり、速度によってはタイヤがロックしそうになりますが、シフトダウンの際にペダルを踏みこんだ状態(フリーな状態になる)でアクセルを開けてから足を上げてギアをつなぐと「バオォーン」となって回転を合わせることができます。カブとかでも同じ技が使えますよ〜(今のは分かりませんが...)

 

ちょっと記憶が曖昧なのは、高校生の時にどこまでいじっていたかという部分です。恐らくダウンマフラーを付けたあたり(2年生)で停学になって(^_^;)そのあと空白期間があって、再開したのは高校卒業後だったかも知れません。。。

 

そして、最もハマったのが浪人していた1年間でしょうかw

こんなことばかりやっていましたが、ちゃんと志望する大学に入る事ができたので、良い気晴らしになっていたのではないかと思います。親はハラハラドキドキだったか、あるいはすっかり諦めていたかも知れませんが^_^;


■解体屋巡り編
高校を卒業して浪人生活を始めた頃からモンキーに乗る機会が増え、それまで我慢していた不満が一気に爆発しました。

 

もっと速くしたい!

 

それまではカスタマイズと言ってもエンジン自体には一切触れない軽いカスタマイズでしたが、もっと大幅にパワーアップするにはもうエンジンをいじるしかないですよね。

 

そんな訳でエンジンをいじる決心をしたまでは良かったのですが、エンジンの知識は勿論のこと金銭面もかなり乏しかったので、どうしたものかと思っていたところ、友人から「モンキーのエンジンはカブやダックスなんかとマウントが同じだから70ccのエンジンを探して載せ替えれば簡単にパワーアップできるらしいよ」という話を聞ききました。

 


スーパーカブ C70のエンジンが。。。(写真はセル付き)

それから暫くは近所の自動車解体業者を巡る日々が続きました。

 

自動車の解体屋に行くと大抵バイクはオマケ扱いで、ほとんどの場合がエンジンのみになって山積みになっている状態でした。その中からお目当てのエンジンを探すのですが、程度の善し悪しが分かるほど目が肥えていた訳ではないので、とにかくシリンダーに「72cc」と書かれたものを探しまくりました。

 

何度か足を運んでいた時に、同じような目的で解体屋を訪れていた少し年上のT氏と運命的な出会いがあり(正確には友人からの紹介)、そのT氏の見立ても参考にして最終的に自分の直観でカブの70ccエンジン(6V、ポイント式、キャブレター、マニホールド付き)を選びました。


値段は忘れましたが確か3~5千円くらいだったと思います。

 

そのエンジンを自分の家ではなくT氏の家に運んで、中の状態を確認しました。
T氏はためらいなくガシガシ部品を外していき、あっという間に上半分(シリンダー、ヘッド、ピストンなど)バラバラになって驚いた記憶があります。

 

特に悪いと思われる部分もなく、比較的良い状態だったと記憶しています。。。

 

その後、灯油でひたすら部品を磨いて、数日後(翌週かな)T氏の指導のもとエンジンを一気に組み上げました。その時のガスケットやピストンリングはT氏の在庫から頂戴したのかどうだったのか記憶が曖昧ですが^_^;


シリンダーから上の部品はこれ+カバー類一式となります。

ちなみにこのエンジンのシリンダーには排気量が凸文字で記されているのですが、組む前にその文字をリューターで削り取り、耐熱塗料で黒く塗って仕上げておきました^_^;
これはいわゆる排気量アップのための闇の儀式のようなものですwww

 

そんなこんなで組み上げたエンジンをモンキーの純正エンジンと載せ換えました。この時キャブレターを取付けるためのマニホールドがカブは前向きなのに対して、モンキーは後ろ向きになるので、マニホールドだけ近所のパーツショップで購入し、キャブレターはカブのものをそのまま使用したと記憶しています。


同じものではないですが、マニホールドはこんな感じです。

細かいセッティングには暫くかかりましたが、キチンとセッティングが出てなくても、十分にパワーアップしていることが分かるほど力強いエンジンで、エンジン自体はノーマルなのによく回るエンジンでした。

 

この頃で、最高速度は90km/h近くは出ていたと思います。

 

近所でたまにヘルメット着用や違法改造の取り締まりをすることがあったのですが、事前に気が付いた時はマフラーの出口を足の甲で押さえて消音したり(靴が黒くなるw)、運悪く止められた時は「輸出用のマフラーなので純正です」などと吹いたりしたのも、今となっては懐かしい思い出ですw

 

しかしながら、このエンジンは意外と息が短くて、わずか2~3ヶ月後には違うエンジンに載せ換えていました。このエンジンは後にメインのエンジンを弄っているときの代用として活躍してくれました。。。

 

■エスカレート編につづく。。。

  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    1982年頃

  • 購入場所

コメント (10)

  • mickeyさん

    2014/02/11

    モンキーのチューニングは、自分の周りにも
    おられました。
    手軽にチェーンしやすいのが魅力でしたね(^^)
    自分は当時、ホンダのラクーンに乗っていました。
    モンキーのクラブとかあって楽しそうでしたね。
  • izappyさん

    2014/02/11

    mickeyさん、

    私の周りにもモンキー・ダックス好きなオッチャンが沢山いて、色々とお世話になったりしました。本当に速いバイクが欲しかったら大きいバイクを買えば良いのですが、やはり手軽に楽しめるのが第一で、作り上げた時にやり遂げた感があるのも魅力でした。。。

    実はモンキーを譲り受ける前は、ラクーンが欲しいと思っていました。
    あの時ラクーンを買っていたらまた別なカスタマイズ人生だったかも知れませんw
  • mickeyさん

    2014/02/11

    ラクーンは、50ccでしたがリミッターなしで
    時速80kmぐらい出た記憶があります(^^)
    軽かったので取り回しもよく結構無茶させて
    ましたw
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