レビューメディア「ジグソー」

名前が変わって再登場

現在はAppleに吸収され、ブランドやオーディオインターフェースは消滅してしまったemagicですが、その最後のオーディオインターフェースとなったのがこの製品でした。

もっとも、その実態はemi 6|2mという名称で発売されていたハードウェアを、名前だけ変えて発売し直したというものでした。emi 6|2mについては、以前こちらでレビューを掲載しています。



以前のレビューでハードウェアについては書いていますが、改めて説明するとUSB1.1接続の6in/2out、MIDI I/O対応24bit/96KHzサポートのオーディオインターフェースとなります。姉妹モデルのemi 2|6や a2|6はこれが2in/6outとなり、MIDI I/O機能とUSBハブが省略される形となります。

DSP(というよりASIC)はXILINX SPARTAN IIが採用されていて、D/AコンバーターはCirrusLogic製のOPAMP内蔵型となっています。これがemi 2|6、a2|6ではD/Aコンバーターではなく2in/6outサポートのAKM製Codecチップとなるのですが、音質的にレベル差のようなものはなく、どちらかというと若干の個性の違いがあるという程度です。低域方向の馬力はこちらが勝り、しなやかさなどはemi 2|6が勝るという程度です。

現在は名称変更後のa6|2mをメインPCに接続して、主にヘッドフォンアンプとして使っています。PCIスロットにささっているDigital Audio Labs Card Deluxeがメイン用のオーディオインターフェースなのですが、これはヘッドフォンアンプを内蔵しているような製品ではありませんので、何らかのヘッドフォンアンプを用意する必要があります。友人からヘッドフォンアンプを数種類借りて試聴したのですが、その中のどの製品よりもa6|2mのヘッドフォンアンプの方が音質が良好だったため、このような使い方となっています。

オーディオインターフェースとして評価した場合でも、所謂サウンドカードとは明らかに異なる次元の音を出してくれます。さすがにCard Deluxeと比べれば色々見劣りする部分はありますが、SE-200PCI辺りよりははっきりと上の音を出してくれる製品です。Windows XPまでのサポートのため、それ以降のOSで使うには色々と工夫が必要となりますが、今なら中古価格も極めて安く、非常にコストパフォーマンスに優れた製品となっています。
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    不明

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