レビューメディア「ジグソー」

転がる新時代

 
沖縄支社に長期出張中に購入した、ボール型ロボット「Sphero(スフィーロ)」。
ひとり遊びでも寂しくないもんね。

Sphero は、iPhone や iPad、Android で操作するスマートトイロボットです。
スマホにアプリをインストールして、ラジコンのように走らせて遊びます。
車輪のない球体が、レバーの無いスマホというコントローラーで操作して走らせるのは、未来的で新感覚ですよ!

半径74mmの小型サイズ。
切れ目・つなぎ目の無い本体は泥や水にも強く、内部のロボットメカに搭載されたマルチカラー LED によって、数百種類の色に光ります。
Bluetooth でペアリングすることで無線で操作するので、友人と一緒に複数の Sphero と遊ぶことが可能。
しかも秒速 2 メートル以上というスピードで疾走するので、なかなかの爆速感。

また、ラジコンという分類ではなく「ロボット」と銘打ちされている真髄なのですが・・・。
なんと、開発ツールが提供されているので、この Sphero を使った面白いアプリが作りたい放題なのです!
プログラムでリアルの Sphero を自由自在に動かし、または Sphero に搭載された加速度センサーを使った3次元コントローラーとして画面の中のキャラクターを動かす。
リアル、バーチャル、AR。とにかくそんな風に、アイデア次第で面白いことがたくさんできるのです。


対応アプリも、公式を含めて既にいろいろ出てます。

スマホをゴルフクラブと仮定して、Sphero をボールにして打っていく仮想ゴルフゲーム。
Sphero を3次元コントローラーにして画面の中の敵を倒していくシューティングゲーム。
キャンバスに描いたライン通りに、Sphero がドライブするというアプリ。
コマンドを組み合わせて作ったアクション通りに Sphero が動くプログラミングツール。
スマホのカメラを通して Sphero を映すと AR でビーバーに変身するというペット飼育ゲーム。

とにかく遊び方無限大な、新時代を感じさせるアプリがたくさんあります。


ちなみに、「Sphero 2.0」というくらいなのでバージョン違いがあるのですが、1.0バージョンからサイズ等に違いはないのですが、起動するための操作が「軽く振る」から「タップする」に変更されています。それって1.1くらいじゃね?

カラーは、白色一択なので悩むこともないのですが・・・。
Apple Store から購入した場合は、唯一の特別バージョン「Apple Store限定販売モデル」を購入することができます。
これはなんと、Spheroの中身が覗き見えるスケルトン仕様です!

最新技術のジャイロ機構などのロボット構造がちらちら見える! 半裸好き・・・ではなくロボット好きには興奮ものです。
というわけで、わざわざ Apple Store から購入してしまいました。
Sphero には、Apple直売ならおなじみの銘入れサービスは無いそうです。
 
 

 

外箱はこんな感じ。
高級感のあるしっかりした触り心地の紙質。マットな光沢で所有欲が湧き上がるデザインです。

 

 

 

箱を開けると、いきなりこんにちわ。


箱を開けた瞬間の感動作りみたいなディスプレイ&梱包の仕方がうまいですよね。
カッコイイ! と思って一目で好きになってしまいます。

 

 

 

やっぱりスケルトン仕様にしてよかったー。
中のメカメカした感じ、それがいい。

 

ロゴを含めたデザインやカラーリングも可愛いですね。

 

 

 

Sphero が収まったグリーンの台座ごと箱から抜き出すと、こんな感じ。
白い箱でまとめられているのは、非接触充電アダプターに付ける追加パーツです。

 

 

 

全世界で販売されているので、全世界のコンセント事情に対応したパーツになっているのです。
これを充電アダプターに合体させて使用します。もちろん日本式のプラグに対応したものを合体。

 

 

 

スタンドごと抜き去った後には、2つのグリーンのパーツが残っています。
これ、球状の本体が梱包箱内でガタガタしないように固定するような役割もあると思うのですが。

 

 

 

これは、ジャンプ台として使います。
空中でトリック決められるとか、どんなイカしたロボットだよ!

 

それにしてもこういう仕組みの巧さに感心してしまうのは職業柄ですが、やっぱり世界市場を見越した規模の海外製品はデキるデザイナーが絡んでいてめちゃくちゃ刺激を受けますね。

 

 

 

ジャンプ台が滑らないようにするためのゴム足も付属。
細かい心遣い。

 

 

 

マニュアルも日本語なので安心ですね。


スイッチ類のないシームレスな完全球体なので、最初にマニュアルを読まないとどうやって電源を入れるのか分からず。

 

 

 

非接触式充電方法なので、ボールをスタンドの上に置くだけで充電が始まります。
未来的でいいですね。


しかもレインボーに光るので、部屋に置いておくだけでもキレイ。
残念ながら充電が終わると点灯しないですが。


購入時から既にフル充電されているらしく、まったく充電する必要がありませんでした。

 

 

 

充電スタンドにも、LEDがあります。
スケルトンなのでスタンドもスケルトン。ここは透けてない方がカッコイイかもなぁ。

 

 

 

早速アプリをダウンロード!

と思ったら、僕の端末は英語版に言語設定しているので、英語版がインストールされてしまった・・・。

まったく使い方が分からず。

 

 

 

なので、ちょっと大きめだけど、iPad の方にインストールしてみた。(こっちは日本語)

インストールの仕方も期待感を煽るような仕組みが入っていて、世界観の説明のようなドラマが始まったり、単純に接続という見せ方をしなかったり。とにかくいろいろ練りに練られた仕組みになっています。

 

 

 

「名前を付けよう」と言われた。


擬人化して愛着をもってもらう手法ですが、5年以上前でそういう戦略をすでに実装している設計はさすがですね。


うーん。名前はポチか。タマか。


Sphero (スフィーロ)だから・・・。

 

 

 

 

 

スフィ郎」と命名。

 

 

 

更新: 2022/01/01

プレイ動画

 

 

更新: 2022/01/01
デザイン性と機能美

うちの子が一番かわいい

5年以上前の製品で非接触充電を導入していたりとか、かなり先を見越したクリエイティブと生産体制がうかがえます。時代が追いつかなかった感があるのですが。もう少し企業が販売戦略に力を入れていたら違った未来があったかもしれないですね。

 

ロボットといえば二足歩行やペット型をまず思い浮かべる人が多いのですが、そういった「形状」を無視して物理的な駆動機関である車輪の無い「球」としたことで「不思議」感の演出や激しいジャイロ機動によるエンターテイメント性など、知育玩具としても目の付け所が面白く、子供がプログラミングに興味を持つきっかけとして現代でも通用するように思います。

 

僕は犬型ロボット Aibo のユーザでもありますが、分かりやすい愛玩動物の形状をしていなくてもスフィーロを「かわいい」と思うのだなと、所有してみて初めてわかる自分自身の感情にもびっくりしました。

更新: 2022/01/01
メンテナンス性

手間のかからない子

外観はボールで外装もアクリルなので、お掃除も楽々。さっと一拭きで終わります。
非接触充電なのでスタンドに置いておくだけで勝手に充電もされて、もし次世代機があったらルンバみたいに勝手に充電スポットに行く未来とかあったかもしれないですね。

更新: 2022/01/01
コストパフォーマンス

この子はきっと大物になる

機能性能をみるかんじ、まぁこの価格かなという感想。
購入後に自分でいろいろ考えていじっていくものだと思うので、遊べるか遊べないかは自分自身の能力次第ですね。

  • 購入金額

    14,800円

  • 購入日

    2021年08月11日

  • 購入場所

    Apple公式

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