年末に色々と買い物をするために某百貨店に出向き、ついでにその近所のヨドバシカメラの立ち寄ったところ、偶然処分品に出くわしたので、必要は全くなかったのですがSSHDを買ってみました。まあ、この箱の状態 ↓ ですから、かなりの長期在庫だったのでしょう。
代理店が表面に貼っていたラベルの内容が読み取り不能となっているのです。不良品であれば販売店対応で何とかなるようですが…。
当然ではありますが、中身はごく普通の新品であり、外観上おかしい点などはありません。また、既にいろいろなところで言われている通り、外観上通常のSATA HDDとの差異は認められませんね。
まあ、はっきり言ってしまえば起動用であればそこそこストックがあるSSDを使いますし、データ用としては2TBは不足気味で、ネタ以外の意味でこの製品を敢えて買う理由はほぼありません…。
取り敢えずCrystal Disk Infoの表示内容を先に確認しておきましょう。
メリットは見えづらいが悪くはない
それでは、普段SSDで行っているものと同じテストを実行してみましょう。Crystal Disk Mark 2バージョンを使っています。接続先もSSDのテストと同様に、Xeon E5-2670を搭載したASUS P9X79のSATA 6Gbpsポートです。
▲Crystal Disk Mark Nano Pico Edition (1回目)
▲Crystal Disk Mark 5.1.1 (1回目)
基本的には、比較的最近の7,200rpm SATA HDDとして標準的な値が出ているといえます。世代がやや古いため、シーケンシャル速度が200MB/sに達していませんが、取り立てて遅いともいえないでしょう。強いて言えば、5.1.1のランダム4K書き込みの値がHDDとしてはかなり優秀な水準であることが特徴といえるでしょうか。
この製品のように比較的小容量のNAND Flashを搭載したSSHDは、頻繁にアクセスするデータを優先的にNAND側に格納しておいて速度を向上させるという仕組みですから、2回目以降に同じ操作をした際に速度が向上しやすいということになります。そこでこのときには同じベンチマークを2回連続で実行して、1回目との差も見てみました。以下に2回目の値を掲載してみましょう。
▲Crystal Disk Mark Nano Pico Edition (2回目)
▲Crystal Disk Mark 5.1.1 (2回目)
2回目では主に4Kランダムで値に多少の動きは見られますが、それほど劇的ではありません。この類いのベンチマークは実行ごとにランダムデータを読み書きしますので、必ずしも直前と同じデータがやりとりされるわけではなく、確実な効果は発揮されにくいということでしょう。実使用環境でアプリケーションのインストールに使い、そのアプリケーションを何度か起動してみればおそらく実感できる程度に速度が向上するはずです。
使いどころが難しい存在ではある
まず、今回の購入価格を前提として結論を述べれば、2TBのHDDとしても十分に安価でしたので、文句なくお買い得ということが出来ます。
ただ、これが通常のHDDよりも大幅に高く売られているという前提であればどうでしょうか。確かに使い方によっては大きな速度の改善効果は見られるでしょう。しかし、最近では比較的安価なPCでも起動ドライブにはSSDを搭載する流れになりつつあります。通常のHDDよりはアプリケーション起動時などの快適性は上でしょうけど、どうしても本物のSSDと比べれば不利であることも否めません。
そう考えると2TBはOSの起動やアプリケーションのデフォルトインストール先としては無駄に大きい容量ですし、OSやアプリケーションの起動に有利という美点が活かしにくいものがあるのではないでしょうか。
私自身、買ったは良いものの使い途は全く思いついていません…。
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購入金額
4,980円
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購入日
2016年12月22日
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購入場所
ヨドバシカメラ
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