気の迷いでポチッとしてしまった望遠鏡。
2年前に山で知り合った人に見せていただいた30cmに驚嘆した記憶がそうさせてしまったわけですが、届いてびっくり玉手箱。
巨大な箱が3個口、思わず途方にくれそうな大きさです。
後先考えず購入すると私のように後悔しますよ。
鏡筒はドラム缶のようだし、組み立てた状態で70kgオーバー60kg、とても移動できません。
車にも載るのだろうか?
幸い架台は工具なしで分解・組立可能なので、鏡筒は梱包時の緩衝材を利用して後部座席、架台はばらしてトランクスペースに入れればなんとかなるかな。
モーターは当然ステッピングモーターではないので、最高速にすると近所迷惑必至。住宅地で使用するときは1~9の5くらいの速度で使用するのがせいぜいか?(まあ、問題ないですけど・・・)
梅雨明けまで晴れそうにないけど、隙間を見てファーストライトしなくては。
14,16インチを購入しようとしているあなた、実物を見てからにした方がいいですよ。
その大きさに後悔しないようご注意ください。
ちなみにコントローラーが日本語化されて値上げしたので、英語版の在庫処分を購入(^-^;
訂正:カタログ値によれば架台+鏡筒で59.5kgということらしいです。訂正しました。
追記
夜になって薄曇りながら1等星は見えていたので必死にこのくそ重い奴を玄関前に設置して覗いてみました。
やはりサーボモーターの音はうるさくて、夜10時を回ったらまずいかなという感じです。速度を落としても、自動導入するときは最高速で動くのが問題です。ただ、これはデュアルエンコーダーなので手動で鏡筒の向きを変えても鏡筒の向いている方角をカウントしてくれているので、目的の対象付近に手動で鏡筒を振ってから自動導入すると最高速で動く時間が短くなるので何とかなりそうかなという感じです。
導入精度は(今回は)EQ6には遠く及ばず、視野から外れることが多々ありました。Hyperion Zoomの長焦点側(24mm、X69)でも視野に入ってこないことがありますのでアライメントを複数回行った方がいいのかもしれません。
今夜の目玉は土星。薄雲の向こうに肉眼でかすかに確認できる土星を導入すると・・・・
生きててよかった(^-^)/
200倍でも崩れることのない土星は今まで見たことのない素晴らしい像でした。メートル級の公開天文台でも見たことのない土星がそこにはありました。
ちなみにメートル級の望遠鏡では気流が悪いと像がぼけてしまいます。数10cmの望遠鏡では気流の影響を受けるとぼけるのではなく、飛び跳ねるように暴れます。世界的に見ても偏西風の影響で気流は最悪の日本上空を通してみる惑星はやはり数10cmの口径が一番だと思ったのでした。
もちろんメートル級の口径で見る惑星は、気流の安定したときは気持ち悪いくらいに見えるらしいですが、私はまだそんな像を見たことがありません。1.3mのひとみ望遠鏡(仙台市天文台)クラスだと気流が安定して大口径の実力を発揮できる空は年に10日くらいらしいです。
重量と大きさに後悔しきりだったこの望遠鏡。やはり買ってよかったと思います。
追記2 2013.08.04
やっと梅雨が明けたのでこれもってプチ遠征してきました。
天の川が見えるくらいのところに行くとやはり35cmは凄いですね。M57はでっかくしかもちゃんとリングに見えるし、M31のハローはこれでもかというくらいです。(当社比^^;)散開星団は密集したものでないとばらばらな印象になります。
雲の間を縫って2時間ほどの観望でしたが堪能しました。
しかし、F4.5のニュートンなのでさすがにコマ収差が目立ちます。眼視でもコマコレクターがほしくなりました。パラコアは高すぎなので何かいいものを考えないといけません。
それとGOTO機能ですが、やはり導入精度が悪いですね。Bright Star Alignment と 2 Stars Alignment を試しましたが、24mm 60倍では視界に入ってきません。もちろんAlignmentは架台の水平をきっちり出さないといけないのでしょうか? この手のものは架台の水平は適当でよいと思い込んでいたのですが・・・
はたまたこの程度がこの架台の限界なのでしょうか? 同じSky-Watcherの架台の導入精度がそこそこよかったので期待したのですが残念です。
使い方が悪いのか、改良の余地があるのか、残念な架台なのかもう少し検証してみます。
以下はそこそこの導入精度を持っている架台2例です。
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購入金額
0円
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購入日
2013年06月29日
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購入場所
つきさん
2013/07/01
frogさんが、次は何を買うのか楽しみです。
frogさん
2013/07/01
いやぁそろそろ打ち止めです(笑)
とりあえず一通り揃えました。
週末JAAAに参加してこれ以上深入りするとあの集団に飲み込まれてしまうという恐怖(笑)が・・・
あとはのんびりやろうと思う今日この頃(^-^)/
やっ・・・やめろ〜(←悪魔の誘いを振り切ろうとする叫び)
εεεεεεへ( ^^)ノ
CLWさん
2013/10/26
本格的すぎます!!
あの渦巻きを撮影した機材ですね、凄いです。
綺麗に渦巻きが写ってましたね。
frogさん
2013/10/26
でかいですf^_^;
でも、これは眼視専用なんです。この大きさで星を点像に追尾させるには100〜1000万円位は架台に投資しなければなりません。重さも数100kgになるでしょう_| ̄|○
これは追尾性能を犠牲にして見ることだけに特化して安くしたところに特徴があります。このサイズは一昔前の公共天文台の大きさなので、個人で所有できるものではありませんでした。簡易化することで個人が持ち運べるようになったわけです。
写真に撮るより目で見る方が100万倍感動しますからね(^-^)/
でも・・・でかいです_| ̄|○