オリンパス オンラインショップで行なっていた「2016年 新春福袋」の販売ページでは中身の一部が少しだけ見えるようになっており、「PEN 6万円 プレミアム福袋 (シルバー)(カラーバリエーション無し)」に E-P5に木製グリップが付いている[プレミアムモデル]が入っているの見え(他にブラック、ホワイト有り)、他に入っているモノはよくチェックせず購入しました。
福袋の中身は
・E-P5 14-42mmレンズキット シルバー プレミアムモデル(本品)
・フィッシュアイコンバーター FCON-P01
・OLYMPUS Pins Collection PEN E-P1
・PEN ウォッチ
となっており、PEN好きにはかなりお得な内容になっています。
PEN E-P5自体は 2013年6月に発売されちょっと古い?って感じられるかもしれませんが、未だ PENの中では最上位機種で(もうすぐ次期モデルが出ると噂されていますが)、性能的にも上位シリーズの OM-Dにも負けていません。
メタルボディにウッドグリップを装着し、このクラシカルなデザインにピッタリで高級感が漂っています。
もちろん見た目だけではなく、ボタンやダイヤルが多く配置され前モデルよりも操作性が向上していたり、高感度撮影に強く 5軸対応手ぶれ補正機構を搭載し夜間や室内での撮影に強かったりとかなり期待できます。
今まで撮影素子のサイズが絶対でマイクロフォーサーズが APS-Cのカメラよりキレイに撮れるわけがないと思っていましたが、使ってみて間違いだった事に気付かされました。
操作し易く手ブレにも強い
本品の形式としては、マイクロフォーサーズ規格準拠レンズ交換式カメラとなりますが、詳細な仕様などはメーカーページを見ていただくとして
本品で一番気になっていたのが「ボディー内手ぶれ補正」機能です。
撮像センサーシフト式5軸手ぶれ補正機構を搭載する事で、撮影時に発生するあらゆる種類の手ぶれを補正する事が出来ます。
1.ピッチ 2.ヨー 3.並進のぶれ 4.並進のぶれ 5.光軸回転のぶれ ※オリンパスHPより引用
図にすると上の様なぶれに対応するというのですが、手ぶれ補正の恩恵を一番受けられるのがシャッター速度が遅くなってしまう夜間や室内などの暗い場所での撮影です。
もちろんその様な場所では高感度撮影に強くてフォーカスが迷わない(合焦が速い)のも大事ですが(E-P5はこれも持ち合わせていますが)、手持ち撮影ではシャッターを切る時の微妙な振動やシャッター速度が遅い故にブレてしまう事がよくあります。
手ブレ補正機能がどれほどのものかと夜の街に出た時に軽く撮影してきました。
※画像は全て AUTOで撮影し、長辺を 1000dotに合わせリサイズしただけで他の補正は
かけていません。
また、レンズは LUMIX G X VARIO PZ 14-42mmを使用しています。
全てパッと構えてパッと撮るという感じだったのに、すぐにフォーカスは合いシャッターボタンの半押し中に手ブレ補正の効果がモニターで確認出来(画像がピタッとぶれずに見え)、E-P5の手ブレ補正効果を体感できました。
1/10秒で手持ちなんて私にはキツイ速度ですが、撮影していてピタッ!と収まります。
また ISO 1600でもノイズが少なく、サービス版での写真印刷や WEBに掲載する画像なら全く問題ないです(^^
さすがに等倍にしてみるとピントが合っているところでもノイズは載っていますが、
マイクロフォーサーズのカメラで ISO 1600で撮影して、夜空のノイズがこの程度なのは凄いでしょう。
この他、可動式タッチパネル液晶(3.0型、約104万ドット)はカメラを高くあげたり、地面すれすれに撮る等自由な撮影スタイルが出来便利です。この時にも、強力な手ブレ補正機能を持つ本品は有利です。
そして本品は Wi-Fiにも対応しており、スマートフォンによる撮影機能とスマートフォンへの転送が行えるのですが、PC向けの機能が無く PCに画像転送を行なえないのがちょっと残念です。
Wi-Fi接続で面白いのが、最近は簡単にスマートフォンで設定が行えるように NFCを利用しているモノがありますが、E-P5では QRコードを採用しています。
これにより、NFCを搭載していない Android端末や iPhoneでも利用できますね。
更に E-P5のレンズ同梱モデルでは、電子ビューファインダー VF-4も同梱しており、単体で購入するよりだいぶお得になっています。もっとも、今回は福袋なので価格に関してのありがたみは分かり辛いですが(^^;
この電子ビューファインダーは 236万ドット液晶、視野率100%で表示タイムラグは約0.032秒と高速なレスポンスを実現しているのですが、本体のモニターよりも解像度は高いようですがチラつきや色味がおかしいので晴天時にモニターが見辛い時や暗い場所でモニターを表示させてはいけない場所(そんな所での撮影はする事無いと思いますが)くらいしか使いそうにありません。
以前購入した Panasonic製のモノより格段に進化しているとはいえ、
まだまだといった感じです。
この他にもフルタイムAF対応、撮像センサー防塵対応、TTL調光内蔵フラッシュなどなど、上位のミラーレスカメラに付いている機能は一通り備えている感じです。
その他、特筆する仕様としては以下の様なところでしょうか。
感 度
オートISO:ISO LOW(約100相当)~1600(初期設定)、200~25600まで上限変更可能
マニュアルISO:LOW(約100相当)、200~25600
シャッター速度
1/8000~60秒(1/3、1/2、または1EVステップで選択可能)
連続撮影速度
[連写H]最大約9.0コマ/秒、[連写L]最大約5.0コマ/秒
最大撮影コマ数
[RAW]約21コマ(連写L・5fps時)、約17コマ(連写H・9fps時)
[JPEG:LN]カード容量一杯まで(連写L・5fps時)、約28コマ(連写H・9fps時)
サイズ
122.3 x 68.9 x 37.2mm
重 量
約420g(電池およびメモリーカード含む)、約366g(本体のみ)
ファームウェアのアップデートが簡単
カメラやレンズのファームウェアをアップデートするにはあらかじめインターネット接続できる PC(Windows or Mac)に「オリンパスデジタルカメラアップデーター」をインストールしておく必要があります。
アプリケーションの起動後にカメラとPCの接続を行ないますが、先に繋いでおいても一旦接続を解除され接続を促されます。
「オリンパスデジタルカメラアップデーター」 を起動するとカメラの接続を促されますので、添付のケーブルで接続します。
表示されている内容を確認し、内容を満たしていれば[次へ]をクリックします。
本体のファームウェア及びレンズのファームウェアのバージョンがチェックされ、新しいバージョンのファームウェアが見つかると、黄色マークで知らせてくれます。
(本体のファームウェアも古くアップデートを先に行ないましたが、今回行うレンズの
アップデート方法と一緒です)
今回 panasonic製のレンズのファームウェアが古いままだったので、そちらをクリックし、[アップデートを実行]をクリックします。
確認のダイアログが表示されるので[はい]をクリックします。
仕様許諾契約が表示されるので、内容を確認し[同意する]をクリックします。
カメラのモニターに[OK]と大きく表示されるまで、そのまま放っておきます。
[OK」と表示されたら、[次へ]をクリックします。
画面の指示通り、カメラの接続ケーブルを抜いて電源を切り、[閉じる」をクリックすれば完了です。
画面の指示に従っていくだけで本体のファームウェアだけでなく、他社製のレンズのファームウェアまでアップデートが出来るなんてマイクロフォーサーズならではですかね。
今までアップデートファイルをダウンロードしてきて、メモリカードに移してから本体で実行という方法しか行った事がなかったので新鮮でした。
ファームウェアアップデートが PCの大きな画面から行えるのは良いですね。
クラシカルなデザインがタマラナイ(^^
箱を開けると取扱説明書やアプリケーションCDが入った箱がフタになっており、その下に本体が入ってます。
充電器は個人的にはコンセントに直接挿せるモノの方が持ち運びに便利なので好みですが、ケーブル接続だとタップにも挿せるので便利ですね。
カナダ産のカーリーメープルを使用しているというグリップはやっぱり見た目が良いなぁ(^^
背面モニターは上向きに80度・下向きに50度の範囲で傾けることが出来ます。
モニターには指紋防止コートを施されており簡単に汚れをふき取れるので、私は保護フィルムは貼らずに使用します。
ホットシューはむき出しの方がカメラっぽくて好きなのですが、手前のアクセサリーポートがむき出しになってしまうので、キャップを付けっぱなしにしておくか悩みます。
左上にあるボタンを押すと内蔵フラッシュが飛び出します。
ボタン自体は固めなのですが、間違って押してしまいそうなボタンの飛出し具合です。
側面にあるコネクタカバーはバネ式の蝶番になっており、よくある樹脂製のモノだと切れてしまいそうに感じていたので安心です。
キットレンズを装着してみるとこんな感じです。
何かもの足りないので、フードが欲しいですね。
撮影時には沈胴式のレンズが飛び出してきます。上記が一番引っ込んでいる状態の 30mmくらいの位置です。
レンズの先に違和感を感じるのはレンズフードをハメる溝が見えないからなのですが、本レンズにはデコレーションリングという名のカバーが付いています。
こちらのレンズでもちょっと撮影してきました。
1/400秒、ISO 200、F10、14mm さすがに逆光は辛いですね(^^;
先の撮影を行った Panasonic製のレンズを装着したところです。
先に購入しておいたフィッシュアイ ボディキャップレンズを装着したところです。
写りはともかく、この薄さで撮影できるレンズなのは凄いです。
見た目だけでなく実力も凄いが、ちょっと使いづらい所も
まず、設定などを行うメニューの階層が深く、デフォルトで設定されている内容を変更しようとするとボタンを押さなくてはならない回数が多く面倒です。
例えば、[Fn]ボタンに何か機能を割り当てようとすると、4階層辿らなくては目当ての項目が出てきません。
もっとも一度ボタン設定などしてしまえば、「2×2ダイヤルコントロール」と呼ばれる上面前後にある 2つのダイヤルやシャッターボタン周りにあるボタンやレバーで素早く設定する事が出来ます。
特に「2×2ダイヤルコントロール」は背面にある Fnレバーと合わせる事で、「絞り/シャッター速度」「露出補正」「ISO感度」「ホワイトバランス」がデフォルトで割り当てられており、これらの設定をワンアクションまたはツーアクションで行なえます。
また一番のお気に入りでもある木製グリップは、実際の利用時には滑り易いので注意が必要です。
カッコ良さと使い易さの両立はなかなか難しいですね。
不満と言ってもこの位で、本機は使い易さよりも見た目の良さを求めていこうと思っているので(^^; 、今後フードや貼り革キットなど見た目重視でシステムアップしていこうと考えています。
初期購入品
とりあえず、初期に揃えたモノを装着&ドレスアップした状態は以下のようになっています。
一番のお気に入りは革貼りキットで、よりクラシカルなデザインが引き立ちました。
レンズ周りは先の Panasonic製のレンズにメタルフードとフィルターを付けてます。
こちらは、Panasonic製レンズにマクロコンバーターを組合せました。
本来対応レンズ以外装着しないようありますが、ねじ込み式なのでいろんなレンズで使えます。
こちらはキットレンズにフィッシュアイコンバーターを装着したところです。
背面にはストロボポップアップボタンの誤押しを防ぐカバーを取り付けました。
この他、外でもモバイルバッテリー等から予備バッテリーを充電できる充電器を購入しました。
あくまで本品は私にとってサブカメラで、これだけ揃えたので当分いじらないつもりですが、あと一つカメラストラップだけまだ届いていません。
本品用のストラップを探していた時に丁度 kickstarterで好みのカメラストラップの募集があったので申し込んだのですが、早くて 4月発送との事で大分先の到着予定です。
まぁそれまで適当なストラップを付けておきますかね。
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購入金額
60,000円
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購入日
2016年01月13日
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購入場所
オリンパス オンラインショップ
フェレンギさん
2016/01/22
atsuo@tokyoさん
2016/01/22
元々 PENシリーズは気になっていたのですが、この木製グリップが出た時は欲しくてかなり悩みました。
しかし、既に持っているミラーレスカメラと一眼レフの使い分けもうまく出来ていなかったので、なんとか思いとどまったんですよね。
そのカメラがオマケ付でこの価格と思ったら手を出さずにいられませんでした。
未だカメラの使い分けが出来ていないんですけど...(^^;
北のラブリエさん
2016/02/02
atsuo@tokyoさん
2016/02/02
最近一眼レフが重く感じられていて大きな行事でしか使っていませんでしたが、更に一眼レフの出番が少なくなりそうです(^^;
標準機能で PCへの Wi-Fi転送が出来たら、更に他カメラの出番も減っていたでしょう(^^;
squareさん
2016/02/02
atsuo@tokyoさん
2016/02/02
ありがとうございます(^^
見た目を考えるとネックストラップは三角環を強調するようなデザインの革ストラップが欲しい所なのですが、利便性を考え以前レビューさせてもらったストラップの様に
瞬時にストラップ長を変更できるモノを頼んでいます。
ただ届くのが大分先なのでその前に購入しているかもしれませんが。
実際、前に欲しかったけど付けられなかった児島商店のストラップが在庫限りで安くなっているのを見つけ、カゴに入れたり出したりしているところなのですが(^^;;;