鳥山雄司。若い頃から一線で活躍する彼はまだ50歳代前半だが(2013年現在)、大学在学中にデビューしたため、すでに芸暦?30年を超える。そんな彼がデビュー後最初の5年に出した4枚のアルバムから編まれたベストアルバムが本品。
「STICKY TRICKY FINGERS」。これは!最近あんまりないタイプのゴキゲンなグルーヴ。軽いオーバードライヴにコンプレッサーが効いた音で、カッティングを中心に組み立てたメロディラインが、名手伊藤広規
の丸い音色のスラップベースとデッドでタイトな高杉登のドラムスに乗せてCOOLに演られる。Jake H. Conception率いる生ブラスのオブリがゴージャス。ラストのテーマのフェイクから始まるカッティングソロがすげぇぇ!神!
「MILES AWAY」はCasino Lights
の頃のLARSEN|FEITEN BANDのイメージがあるなぁ、と思ったらドンピシャ。バックはキーボードNeil Larsen、ギターBuzzy Feitenに加えて、ベースがJim Haslip、ドラムスがArt Rodrigues、パーカッションLenny Castroというそうそうたるメンツが奏でるコンテンポラリーフュージョン。カウベルを使った懐かしい感じのリズムと控えめな音のスラップベースに乗せて、複数弦同時弾きがちょっとギターシンセのダブリングのような感じにも聴こえる懐かしい音作り。
同じメンツで演奏される「SILVER SHOES」はArtのハネるハイハットの二つ打ちで始まり、雄司のクリアなカッティングが絡む。さらにJimのスラップベースが加わって、気持ちよく歪んだ(ヘン?w)雄司のメロが乗る。Aメロのパーカッシヴさに対して、サビはメロウで滑らかなキャッチーなライン。
このベストアルバムは4枚のオリジナルアルバムからの曲が順に並べられているが、より新しめの後半のほうがむしろ時代を感じさせるからフシギ。
オーソドックスに奇をてらわないものは、その瞬間には新規性に乏しく感じても、スタンダードとなり色あせない、そういうことなのかもしれません。
【収録曲】( )内オリジナルアルバム
1. YOUR TENDER LOVIN'CARE (take a break)
2. STICKY TRICKY FINGERS (take a break)
3. AREA CODE213 (Silver Shoes)
4. MILES AWAY (Silver Shoes)
5. SILVER SHOES (Silver Shoes)
6. SHE'S SO SHY (Yuji Toriyama)
7. ANGEL VOICES (Yuji Toriyama)
8. STRANGER IN THE MIRROR (Yuji Toriyama)
9. CITY SCREAM (A Taste Of Paradise)
10. FRASHBACK (A Taste Of Paradise)
11. EYES OF GOD (A Taste Of Paradise)
12. A TASTE OF PARADISE (A Taste Of Paradise)
「STICKY TRICKY FINGERS~YOUR TENDER LOVIN'CARE~GHETTO PEOPLE」
TVで弾きまくる鳥山雄司
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購入金額
2,500円
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購入日
1988年頃
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購入場所
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