組んだのは2012年のGWだが、そのために新規で購入したのは実は光学ドライブ
だけで、あとは
●zigsowプレミアムレビュー選出品
M/B:GIGABYTE GA-Z68XP-UD4/G3
システムドライブ(SSD):Intel SSD320
○zigsowプレミアムレビュー関連自腹購入品
CPU:Intel Core i5-2400S
▲現行使用品をアップグレードした玉突き部品
メモリ:PQI DD31333-4G2D
△保守用予備部品
電源:サイズ 超力2プライグイン 750W SPCR2-750P
データドライブ(HDD):Seagate ST3500418AS 500GB
OS:Microsoft Windows 7 Professional 64bit DSP
そして最後にハコ。
組む予定がなくとも、世の中から「フルアルミケース」がなくなりつつあったので、当時時々オークションや店頭在庫セールなどを見て仕入れていたものの一つ。
*ちなみに実はコイツもそう。
日本におけるフルアルミケースの元祖とも言われる星野金属工業。この企業の終焉までには、ブランド名を社名としたり、販社と製造をわけたりとかなり法人的には名称や構成の変遷が多いのだが、一般的には最後まで「星野(金属)」と呼ばれた。
1998年に発売されたシャーシまでアルミのフルアルミミドルタワーケース、「WiNDy MT-PRO2000」。熱伝導率が高いアルミをふんだんに使い、「全身がヒートシンク」と言われたこのケースは高額ながら日本制作の品質の高さもあり好評を博した。
その後、ミドルタワーケースを中心に、フルタワーやミニタワー、変形タワーなどを展開したが、安価で剛性が高く、裏側配線やツールレス構造など先進の技術・デザインが早期導入された海外のスチールケースメーカーに押され、21世紀になった頃から陰りが見え始め、2005年前後から衰退していく(ちなみにこの時期に離脱した人員によってAbeeは設立された)。その後は製造会社が先に倒産し、販社企画の外部委託製造でブランドは継続されたが、一体の頃の品質は保てず、また、前述のように先進の技術・デザインの導入も遅れたので、最終的にいまから約1年前(2012年6月)廃業に至る。このケースは2007年6月に発表された、二重構造PCケースで独自の「R-I/E」システム(リアインテーク・リアエギゾースト機構)を採用した「ALCADIA」シリーズの「ALCADIA ZR2000」。この「R-I/E」システムは当時一般的だった前面吸気⇒後方排気というタイプではなく、後方側面から吸気したエアーを外側ケースと内側ケースの間を通して前方に送り、それを内側ケース前方から取り入れ後方に排するという凝った機構。密閉型ケース以上の静粛性とメッシュ型に劣らない冷却性能の両立を目指したもの。搭載冷却ファンは前面12cmファン×1、内部(HDDホルダー面)12cmファン×1、背面9cmファン×2に加え、PCIカード部の冷却を行う「PCIベンチレーションシステム」用排気12cmファン×1という豪勢さ。そんないにしえの?憧れのケース、比較的きれいなものがオークションにでたので買ってみた。....が、使うために分解清掃すると「非喫煙者」と書いていたわりには、めちゃたばこ臭い。「入手したが使用しなくなったので」出品という事だったが、入手したけどたばこ臭くてたまらなかったのだろう。そんで、売り払うかとオークション出品、と。なら「非喫煙者」って紛らわしいこと書くなよ!
取りあえず風呂場でケースを丸洗いするのとメインの吸気ファンの交換をすることに。そしてなによりフロントの吸気フィルターがくせぇ!ww
手持ちのフィルター
に換えて、金属フィルタはマジックリン液につけて古歯ブラシでゴシゴシ、周り中拭いて拭いてニオイとヤニが抜けたので何とか完成。構造としては取りあえずファンがめちゃ多い。
でも二重構造のおかげであんまりうるさくない。
リアのファンは小径(90Φ)でうるさくなりがちだけど、静音カバーもあるし。
二重ケースのわりには軽いし。
アイデアの核は悪くはない。
外側の仕上げは、結構良いし。でもこの製品が出た2007年は母体ともいえる製造会社の星野金属工業が倒産したあと。外部委託製造に移行したからか、内側のあわせなんかは以前店に飾られていたALTIUMシリーズなんかより仕上げはかなり雑。今で言うと、AbeeやLian-Liよりかなり下。
この仕上げであの高価格、でもオンラインショップでの廉価販売と時折行われるアウトレットと称した投げ売り。価格が有って無いような....そんな売り方だったのでまずかったのか。過去の名声を食い潰した幕引き。
フルアルミ黎明期に輝いていた会社としてはあっけない終わり方でした。
アルミフェチとしては誠に残念ですが。【仕様】
サイズ:210(幅)×480(奥行き)×448(高さ)mm
重量:7.5kg
R-I/Eシステムの説明(ITmedia)
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購入金額
14,000円
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購入日
2011年08月15日
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購入場所
Yahooオークション
harmankardonさん
2013/06/22
cybercatさん
2013/06/23
カーリーさん
2013/06/23
sakさん
2013/06/23
3(/5)点あげる
メンバーの一部がAbeeを設立してるので一応の繋がりはある
Schrödingers Katzeさん
2013/06/23
ここのケースのちゃんと乗せたらねじ穴が真ん中に来る精度は感激したものですが、他がその質を出せるようになれば…。
実際のところ、軽いというメリットはありますが、熱という面では微妙だったり、エアフローが「言いだしっぺの妄想」だったりと、工作精度以外は「いうほどでもない」ケースというのが実情だったと思います。逆に軽いことで音の問題が出るケースもあるわけでして。
一番の熱源はケースに接触してるわけでもないですし、中の温度なら、ファンで追い出してしまえばいいので、アルミの熱伝導性って、あのメーカーが言うほどはなかったように思うのです。
ヒートシンクになってるってほどは筐体自体に熱は逃げてませんし、どっちかというと、限りなくあの辺りは似非科学チック。
というか、吸気口が狭くて窒息というものが多くあって、設計を含めた品質という面ではどうなんだろうなぁと。あと、塗装とか、そういう面でも意外と…どうだろうなぁと。
MT-2200Proとか、Omegaとか好きでしたけどね。たくさんドライブ積めてw
声高に宣伝してるエアフローとかを除けば、あちこち外れるギミックとか、ドライバレスで作業できる螺子とか、メンテナンス性は(デザイン重視のへんなモデル以外は)良かったように思います。
cybercatさん
2013/06/23
cybercatさん
2013/06/23
cybercatさん
2013/06/23
>エアフローが「言いだしっぺの妄想」
「R-I/E」システム(リアインテーク・リアエギゾースト機構)はそのケハイがありますw
後ろから吸って前に戻すとか、内部に風速ブースト用の大型ファンを組み込むとか、イロイロやっていますが、結局一番効果があるのが、リアファンにカバーが付いていて風切り音(の高音域)がカットされることだいうwww←ならそれだけでいいぢゃん
Schrödingers Katzeさん
2013/06/23
で、ここが「まともな仕事を」していただけで。
せめて、「質実剛健まともな仕事」さえ貫いていれば、一定の需要はあったでしょうに…。イメージ先行でだますこと覚えちゃったんですよね。経営側が。
精度がでて、ちゃんと冷却できたら、相応に信頼性ほしい人たちとか、高くても売る相手がいそうなのに。
他だと、はずすの面倒だから頑張って手を伸ばし…あ、切った…イテテとかやりがちなのを、はずせばいいやって素直に作業できるw
そういえばエッジの処理なんかも、昔の他の会社のは酷かったですしねぇ…。
初期の名を知らしめたころの製品は「仕事が丁寧」だったんですよね。他も駄目だし、高いけど、致し方ないなって説得力があった。
「使いやすいギミック」なんかは、いうとおりかなって部分もあったので、「実がある部分」は納得なのですが、それ以外が多すぎるのも、信用を失墜させたひとつの原因だと思うのですよね。
cybercatさん
2013/06/23
そうですね。当初の約5万というのは高かったけれども造りを見るとナルホド、と言う気がしましたからね。
>初期の名を知らしめたころの製品は「仕事が丁寧」だったんですよね。
工業製品であっても、仕上げや検品で魂入れることはできると思うんですよ。
それができた人が、それができた風土が去ったあとは、過去の栄光にすがっての商売だけになったんでしょうね。