こちらは四輪のビートではなく、知る人ぞ知る超マイナーな二輪スクーターですw
写真はたった一枚しか残っていませんが、真っ赤(ビートレッド)なタイプを所有していました。当時のスクーターとしてはかなり斬新な直線基調のカタチをしており、カタチだけでなく仕様的にもかなり先進的なものが搭載されていました。
【V-TACS】
日本語的に言うと「可変トルク増幅排気システム」という事らしいですが、通常メインチャンバー+サブチャンバーで低回転域のトルクを発生させ、高回転域ではサブチャンバーを塞いでメインチャンバーのみにすることで高出力を得るといったものです。
ステップの左後ろにあるペダル(仲間内では加速装置と呼んでいましたw)を踏む事でサブチャンバーが閉じるというマニュアルな仕組みになっていました。
その加速装置を踏み込むと、頭打ち気味だった回転数が急激に上がって最大出力まで一気に吹け上がります。「ブブブブ(ペダル踏む)ビュィーンンン!」これはなかなかの快感でしたが、踏むタイミングが速過ぎると返って遅くなったりして、速く走るにはちょっと乗るのにコツがいるバイクでした。急な登り坂で不用意にペダルを踏むと失速する事もありましたw
その他にも2灯式ハロゲンヘッドランプや水冷式2ストローク単気筒エンジンというのも当時では珍しかったのではないかと思います。あとタコメーターも付いていて結構豪華な仕様だった記憶があります。
乗っていて気になったのは、アイドリング時などに細かい振動がする事でしょうか。マフラーのカバーがビリビリと鳴っていて、購入後一年くらいで色々なカバー類が金属疲労で付け根から折れた記憶があります。特に走りには支障のない場所だったので軽量化だとか言って、勝手に良い方に取っていましたっけw
このビートに関してはほとんど改造した記憶はありませんが、プーリーをいじったくらいですかね。。。そこそこ速く走れたのですが、冬になるととにかくエンジンが掛からない!ということが多くて、冬はほとんど乗らなかった気がします。
最終的には近所の人に無償で譲ってしまいました。
その後どうなったかは不明です。。。
■仕様
□排気量クラス:原動機付自転車
□車体形式:ホンダ・A-AF07
□エンジン:AF07E型 49cc
水冷2ストロークピストンリードバルブ単気筒
□最高出力:7.2ps/7,000rpm
□最大トルク:0.73kgm/7,000rpm
□製造期間:1983-1986年
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購入金額
160,000円
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購入日
1983年頃
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購入場所
ホンダウィングリトルガレージ柏店
タコシーさん
2013/04/08
あまり見た記憶がないバイクですね....と言ってもバイクに興味が無かったので...
でもエンジンが凝ってますね 懲りすぎかも.....
軽四のビートはまだ走っていますけどね.....
MR2スパイダーさん
2013/04/08
バイクも四角なんですね!
現代ではレトロが逆に斬新に感じる^^
izappyさん
2013/04/08
確かにちょっと凝り過ぎだったかもしれませんね。
でも、バブリーな時代ならではの、遊び心満載で面白いバイクでした。
izappyさん
2013/04/08
歴史は繰り返すと言われていますから、またカック角なのが流行る時代が来るかも知れませんね。
そう思うと、ちょっと楽しみですw
たっつぁんさん
2014/02/03
当時、スクーターではこのビートが7.2馬力で一番の高馬力で、しかも、加速装置付ということで一度乗ってみたいと思っていました。
が、周りに誰も持っている人がいなかったので結局は一度も乗れず終い…
NS250でいうATACですね。 YPVSとか… 2stが懐かしい…
izappyさん
2014/02/03
コメントありがとうございます。
そうなんですよね。<7.2馬力
高馬力でハイテクの粋を集めたようなスクーター(w)でありながら、歴史から葬り去られた感もある不思議なスクーターでした。
私も機会があったらまた乗ってみたいです。。。