ユニットコムのPB製品で、UASP規格対応のUSB3.0-2.5HDDケースです。
UASP規格対応ケースとしては最安値となる製品で、他社より500円ほど安価。
ただ、安価ではありますが、見た目はむしろ他社製品より勝っています。
写真がアレなので、一見すると樹脂っぽい印象ですが、アルミ・アルマイトです。
ヘアライン加工の上からアルマイト処理され、プラ特有の玩具感はありません。
ユニットコムのロゴもレーザー加工されているそうで、擦った程度じゃ剥がれません。
ちょっとだけ角度を変えた状態での写真。
艶が一定で、処理は割としっかり分厚く行われています。
ただ、ヘアライン処理自体は線が細いものの孤を描いており、良好とはお世辞にも言い難いです。(アルマイト処理で殆ど埋まってますので、気にする程でもないですが)
本体はツールレス構造で、工具不要で開閉・取り付けが可能です。
横に付いているこのボタンを押さえ、カバーを持ち上げると外れます。
ただ、この開閉ボタンの勘合が余り宜しくないので、少々コツが要ります。
また、カバーをそのまま持ち上げすぎると、固定溝のある樹脂部品側が壊れます。
力を入れなくても外れる構造になっているので、開きにくい場合でも力任せに開けないよう注意が必要です。
カバーはこのように、両側が外れます。
取り扱い説明書には両側外れるという図がない(文章で上下両方のフタを外すという記載のみ)ため、
私は最初に組み込み作業する側の反対側を開け、SSDを組み込む際に反対側から作業しようとし、もう少しでコネクタを破壊するところでした。
組み込む面は、こちらが正位置になります。
ディスクを裏向けで入れ込む形となるため、反対側が正位置と勘違いし易いのですが、こちらから組み込まないと、絶対に入らない構造になっています。
なお、本製品は本来『9.5ミリ厚の2.5インチドライブ専用』です。
最近のSSDは、Ultrabookやスリムノートへの組み込みを考慮して7ミリ厚の製品が多いのですが、7ミリ厚ドライブであるSamsung SSD830を組み込んでみたところ、結構な隙間が空いてしまいました。
一応、樹脂部品の摩擦があるので最初に水平設置してしまえば、スペーサーを噛ませずともガタついてりはしないのですが、7ミリ厚HDDを組み込む際は2.5ミリ厚のスポンジゴムを数箇所貼る等の振動対策が必要だと思います。
こちらは付属のUSB3.0ケーブル。
microUSB3.0→USB3.0のコネクタで、ケーブル長は30センチくらい。
取り回し易い長さなのですが、品質はイマイチ。速度が安定しない傾向があります。
ZALMAN HE-130に付属していたケーブルと交換したところ、割と安定して動いていたので、ケーブルか、本体側のコネクタに少々問題がありそうです。
さて、お次は気になる速度チェック。
組み込んだSSDは、先の写真でも掲載していますが、Samsung SSD830です。
Samsung SSD830 128G Marvell SE923
こちらのCDM結果は、SATA3接続時のものです。
Marvell-SE923での接続なので、フルスピードに到達していませんが、SSD本来のポテンシャルがどの程度あるかという参考にはなると思います。
次に、本製品に830を繋いで、Windows7の環境においてUSB3.0で接続してみます。
USB3.0(Win7) Texas Instrument tusb734
USB3.0(Win8/NonUASP) Intel USB3.0 eXtebsible
想像以上に速度出ませんね(汗)
正直、300MB/sを超えるくらいは出ると思っていたのですが。
ただ、このTI製tusb734は速度・安定性共に評判が良くないチップなので、こんなもんなのかもしれません。
(2013/03/11 追記)
UASP非対応のZALMAN ZM-HE130に830を接続し、UASP環境テストと全く同じ条件でテストしてみたところ、書込速度はtusb734より速かったものの、300超えは見られませんでした。
下のUASPテスト結果から判断し、やはりUASPの効果は大きいと言えます。
さて、次に本命のUASP環境での接続です。
使用した環境は、我が家で唯一のWin8環境である変態Ultrabook。
HM77チップ組み込みのUSB3.0ですので、ルネサス純正チップに次ぐ推奨環境です。
最も、UASP対応環境を揃えたとしても、偶にUASPで認識しない事があるそうですので、油断は禁物なのですが・・・・さて、どうだ。
UASPで接続された場合、このように記憶域コントローラーが追加されます。
これが出ていない場合、対応機器でもUASP接続に失敗しています。
失敗した場合でも、何度か繋ぎ直すと治る場合があるので、ここが一つの目安です。
接続成功は確認出来たので、早速CDMを取得してみます。
USB3.0(Win8) Intel USB3.0 eXtebsible
確かに、速度は大幅に伸びています。
SCSIのプロトコルを利用しているため、NCQが有効となり、QD32の伸びが特に顕著。
確かに、UASP接続は速いですね。
ただ、このベンチマークをよーく見ると判るのですが・・・・・取得途中でSS撮ってます。
その理由は、必ずこのQD32Writeの5回目取得の寸前でCDMがフリーズするから。
3回に回数減らすときちんと最後まで終了出来るのですが、要は連続でのデータ転送を繰り返すと、その容量次第でおかしな事になる様子。
嫌な予感がしたので、念のためデータを128Gが埋まるまで連続転送してみました。
結果を言うと、10GB超えるあたりでドライブ接続が一度切れて、転送が異常終了。
ドライブ相性があるのかもしれませんが、どっちにせよまだ出始めの規格だけに、色々と改善余地が残っているように感じます。
他のSSDでやれば、上手く行くのだろうか・・・・・?
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購入金額
1,480円
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購入日
2013年03月09日
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購入場所
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