場合によっては1000円以下で手に入る ワンセグ/FMチューナーです。

ワンセグチューナーということですが、

ハードウェアとしては、RFフロントエンド　→　USB-ADCの組み合わせで、

OFDMデコーダはPCのソフトウェア任せで、この部分を変えることで 日本で放送されている

ISDB-Tsb 以外の方式にも対応可能です。

今回これを購入した目的はワンセグチューナーとしてではなく、ソフトウェアラジオとして使うことができるためで、3.2Msps, 8bit 2chのUSB-ADCとして使用します。

直交復調できるように I-Q 信号が得られるので、これを使った FMラジオや、AirBandレシーバーなど実現可能です。

サンプリング周波数が高いので取り込める帯域は大きいものの、量子化ビット数が8bitと分解能が低いです。

直交復調の解説については、

e電子工房さん http://einstlab.web.fc2.com/ の温故知新のなかで

http://einstlab.web.fc2.com/IQ/IQ.pdf

に記載されています。

復調処理は、三角関数の演算があり、それも8bitとなればGPUで計算させたくなるもの。

そういうことを目的にした SDRソフト GNU Radio に対する GPUアクセラレータライブラリ(CUDA使用のため NVIDIAのみ対応) もあります。

CPUで処理するとデコード遅延が生じやすく、実際 FMアナログ放送と、SDR# | A Software Defined Radio in C# でデジタルデコードした場合には レッツノートF9(Core i5)で 1秒近い遅延が生じます。