多機能・高性能なワクワクする一台です。
気になるものにも挙げていましたが、主な特徴は次の通り。
・USB3.0インターフェース
・2.5"SATA対応
・表面のタッチパネルで暗号解除
・暗号化はハードウェア256bitAES
・LCDにS.M.A.R.T.情報を表示可能
・ISOファイルのマウント機能搭載
・146(L)×80.8(W)×14(H) mm
・91g
・Window 98/ME/2000/XP/VISTA/7、Mac OS、Linux
・USB 3.0ケーブル、ドライバー、取り付けネジ、携帯用ポーチ、マニュアル付属
要するに、ポータブルHDDケースのハイエンド版です。
コイツの一押しはなんと言ってもハードウェア暗号化機能!
ソフトウェアで後から暗号化するのではなく、書き込み時点でハードウェアにより暗号化してくれます。
しかもAESの256bitなので安全性は折り紙付。
ビジネスだと可搬記憶媒体は暗号化が必須ですが、暗号化機能付のUSBメモリって高いじゃないですか。
4GBで¥12Kぐらいでしょうか。
でもコイツなら。
組み合わせによってはより安価で大容量なセキュアモバイルデバイスを作ることができるんですよ!
てなわけで行ってみましょ~。
外装は思ったよりも安っぽい作りでした。
写真からだとわかりづらいかもしれませんが、色合いが褪せているように見えるのです(´・ω・`)
開封すると、一番に本体がドーンときます。
スタイリッシュかつクールな配色で、黒もとても艶っぽいのでこっちは高級そうに見えます。
良い感じ!
思っていたよりも液晶が小さいですが、まぁまぁその辺は実用性との兼ね合いですからね。
へたに大きくて綺麗な液晶がついていたら消費電力が上がりそうですし。
もっともUSB3.0の給電能力ならそうそう心配も要らないとは思いますが。
内容物はこんな感じです。
左から
- ZM-VE400本体
- 取説
- ケース蓋用ネジ
- 専用ドライバー
- USB3.0ケーブル
- 専用ケース
となっています。
専用ドライバーとは書いていますが、普通のプラスドライバーです。
ただ小さいので代用する場合は精密ドライバーをお使い頂いた方が良いかと。
規格のほどは知りませんが、ぱっと見スリム光学ドライブ固定用のネジと同じくらいに見えます。
組み立ては裏の蓋を外してHDDを入れるだけです。
初期状態では蓋留めのネジはついていないので、手にとってそのまますぐにカパッと開きます。
今回はHDDをセットしてみます。
チョイスしたのはHGSTのTravelstar 5K1000になります。
このHDDは厚さが9.5mmですが、ジャストフィットしています。
ZM-VE400はケースと中のディスクを固定するネジなどがありません。
接続端子と蓋で押さえ込むだけです。
なので9.5mmより薄いSSDを挿入した場合はなんらかの押さえ(SSDに付属している厚さ調整用の外枠など)が必要です。
当然7mm厚とかのままでもつくのですが、持ち歩いている時の荷重と衝撃を全てSATAコネクタと電源コネクタで吸収することになります。
やってみないことには何とも言えませんが非常に危険です、壊れる可能性大です。
SSDでご利用の場合は十分ご注意下さいませ。
HDDの組み込みが完了して専用ケースに入れるとこんな感じになります。
なんかちょっとカッコイイですよね。←今までポータブルHDDをケースに入れたことがないからそう思うだけ
ちなみにこのケース、本体はこんな感じで横からスライドして挿入します。
そこそこぴちっと入るので、不安な感じはないですね。
逆にその分取るときに若干苦労するんですが^^;
ちなみに。
取説は割りと内容が薄くて、言語は英語・フランス語・スペイン語のみ。
本体の操作メニューは英語のみとなっています。
パソコンに触っていると関連する英単語なんかはなんとなく覚えている場合が多いので大丈夫かと思いますが、悪しからずご承知置き下さい。
では恒例のCDM行ってみます。
0fill
Random
ものの見事に大差ないですね。
ですがポイントはそこではなく。
256bitAES暗号化処理を施しながらこの速度、ということです。
暗号化機能付のUSBメモリと比べても大差ないのではないでしょうか。
しかもこっちはHDD。
ただSSDを使えば早くなるかはわかりませんが。
これがディスクIOの限界なのか暗号化処理速度の限界なのかが現時点では不明だからです。
とは言えビジネスユースを考えると十分な性能ではないでしょうか。
では残りの機能群を文章でさくっとご紹介します。
タッチパネル
正直言って微っ妙~です。
まず感度がよろしくない。
高感度なのもそれはそれで不便なのでしょうが、ビジネスユースを考えるとぱぱっと操作できて欲しいところです。
タッチ感度もさることながら反応速度も遅いのですよ。
使いこなしとしては1つのキーの面積が割りと大きいので、その範囲をなぞるように選択することでしょうか。
イメージで言えばピッピッピッ、ではなく、スッスッスッという感じで操作します。
擬音だけではさっぱりですが、あくまでもイメージ、ということで。
ISOマウント
すいません、これはやり方がわかっていないです。
取説には次の操作でファイルを選択とあるのですが
"∧","∨",">","<","5"
コナミコマンドか!!
我を忘れて突っ込んでしまいました。
色々試してみたのですがなんぞうまくいかないので諦めました。
まぁ大して用のない機能なので別に構わないんですけどね。
期待して購入しないようにお気を付け下さい。
S.M.A.R.T.
これも期待しない方が吉です。
参照できる情報は次の2つです。
- HDD TEMP
- HDD HEALTH
しかもHealthについては≪Good≫と表示されているだけ。
稼働時間とかもう少し色々あるだろう!
かっちょいい感じは期待しないで下さいね。
対応OS
CDMの画像を見て頂ければわかるかもしれませんが、今回Windows8 Pro環境で使用してみました。
特に問題なく動作していましたよ。
ISOマウントに関しては7機で使用しても一緒だったので、根本的なところに別の原因があるのでしょう。
てなわけで、ZM-VE400のレビューを締めたいと思います。
コストパフォーマンスは正直微妙なところですね。
風変わりなHDDケースが欲しいと思っている人にはもう¥2k下がればトレードオフ的にはトントンかなと思います。
ですが今までこのような自由度の高いハードウェア暗号化ツールがなかったのも事実です。
安価に大容量の自動ハードウェア暗号化デバイスを用意できる、という一点においてのみ強く訴求していくのであれば、ビジネスユースにおいてコストパフォーマンス的にはおつりがくるレベルだと思います。
既存の製品だとソフトウェア暗号化が多く、ビジネスユースでは敬遠気味でした。
そこをついた良い製品だと思いますよ。
プライベートではなく、ビジネスで。
ZALMANの販路や宣伝ルートがどうなっているかはわかりませんが、これは企業向けにバンバン宣伝していくべきだと思います。
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購入金額
8,980円
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購入日
2013年01月30日
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購入場所
イートレンドオンラインショップ
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