レビューメディア「ジグソー」

あくまでProTools向けか

Digidesign(現在はAvid Technology傘下)といえば、音楽制作ソリューションのPro Toolsが有名なのですが、Pro Toolsを安定して動かすべくオーディオインターフェースも手がけています。

AudioMedia IIIはWindows/Macの両方に対して、専用のデバイスドライバーを提供するなど意欲的な製品で、販売されていた時代には10万円以上クラスの高価な製品でした。もっとも、添付されてくるソフトの価値の方が高く取られていたため、ハードウェア自体が10万円分の価値というわけではありませんでしたが。

私自身は現行商品だった頃の状況はよく知らないのですが、ボードのみで売られていた未チェックジャンク品を2枚所有しています。そのうちの1枚を買った後で、丁度音楽制作をしている知人に会ってこの製品を見せたところ、自分が買ったときには10万円以上払ったという話を聞かされてボードの価値を知ったという程度です。

ボードのみで購入していますので、Pro Toolsでの使用感は私の環境ではわかりませんので、ここでは単にオーディオインターフェースとしての評価に止めます。DesidesignのドライバーはPro Tools用とスタンドアロン用とに分かれているため、スタンドアロン版だけでは真価を発揮しない可能性もあるのです。

音質的には、オーディオ的なバランスを重視した印象を受けます。あまり特定の帯域を強調するような作りにはなっておらず、あまり帯域の広さも欲張らずにその中を充実させたものといえます。ただ、何しろ古い製品ですし、デジタル的な性能が高いわけでもありませんので、総合的にそれほど優れた音質というわけでもありません。2万円前後クラスのサウンドカード、例えばAudiotrak Prodigy192辺りと比べればこちらの方がオーディオ的には好ましいのですが、解像度などでは劣ります。総合的に判断すればemagic Audiowerk2よりもやや劣る辺りでしょうか。

私の場合は、入手価格からすれば予想以上に高音質という印象だったのですが、新品当時に普通の価格で買っていたとすると満足度には少々疑問が残るところです。あくまでPro Tools環境の一環と考えておくのが正しい製品と思います。
  • 購入金額

    500円

  • 購入日

    2003年頃

  • 購入場所

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