レビューメディア「ジグソー」

セルフレーム?メタルフレーム?ツーポイント?分類不能のおもしろさ

アイウェア。
平素使っているお気に入りの眼鏡をいくつか...

ここのところ3年ピッチぐらいで買いつづけている眼鏡ブランド、999.9(フォーナインズ)。
当初その魔法のかけ心地に感動して、かなり華奢で目立たない色とフレームのS-512T

から入ったが、破損を修理してもらう間(そう、このブランドは「直せる」眼鏡)にS-262T

を購入、ややガッチリしたゴールド系フレームとの交互使用に移行した。そのうち(やんごとなき理由で顧客の対応が増えたせいもあるorz)背広に合う少し真面目な?感じのメガネもいいなぁと、黒色のメタルフレームで四角っぽいイメージのS-282T

を手に入れた。

そしてこれが4本目にしてcybercatにとって一番新しいフレーム。前回真面目に振ったので今回少し粋に振った。また(だんだんオッサン度が進んで顔のアクも出てきたのでww)今までにない太めの存在感のあるフレームにしてみた。
今回選んだのは2011年のフォーナインズの新作、S-130Tシリーズの中からより上側のラインがストレートでエッジの効いたS-131T。
フォーナインズ 2011年の新作、S-131T
フォーナインズ 2011年の新作、S-131T
S-130Tシリーズは2011年のフォーナインズのブランドコンセプト”ここちのかたち -balance of comfort-”に従ってデザインされた5シリーズの中では、「ダブルフロント構造シートメタルフレーム」というかなりインパクトの強いタイプ。
すれ違いくらいのぱっと見だとセルフレームに見えると思う。
すれ違いくらいのぱっと見だとセルフレームに見えると思う。
この眼鏡、遠目に見るとセルフレームの黒縁眼鏡に見える(色は実は黒ではないので光が当たっていると「黒?にしては薄いな」と思うかも知れないが)。実際よこから近寄ってもプラスチックテンプル(耳かけ)のイメージ。ただ間近で見ると単なるプラスチックテンプルではなく、メタルテンプルがヒンジ部分から耳かけの先まで通しで入っていることが透けて判るので、ちょっと表情が違ってくる。
耳に当たる部分だけでなく「つる」は(逆R)ヒンジのところまでプラスチックカバー
耳に当たる部分だけでなく「つる」は(逆R)ヒンジのところまでプラスチックカバー
前から見るとセル巻きに見えたフレームが鈍い金属光沢を持つことが判る。そう、前から見える部分は「シートメタル」と呼ばれるチタンシートの打ち抜きを加工したもの。セルではない。そう見間違う原因は選んだカラーにもある。このS-130シリーズの2色を組み合わせる7種のカラーバリエーションの中ではダークブルーマット×パラレルラインブルーグレー(色番号7493)と並んで最も金属っぽく「ない」色合いのカーキマット×パラレルラインオリーブ(色番号6494)という深緑系の色。Webカタログの色より実際はもっと沈んだ色で蛍光灯の下ではかなりグレーに近い。
カーキマットの鈍い光沢でプラスチックでないことが判る
カーキマットの鈍い光沢でプラスチックでないことが判る

さらに近付くと「あれ?」と思う。

「レンズ、はずれてない?」

実はこの眼鏡、最近フォーナインズが好んで使う「ダブルフロント構造」を採る。前回購入のS-282T

は両側のレンズを繋ぐ水平方向のフレームが上側眉の下あたりのメインラインと、それより奥まったところに鼻パッドを支えるための下側ラインの2線が走り、上下だけでなく前後方向にも差があったので、奥行き感がある造形となっていたが、このS-131Tはさらに凝っている。
つるにつながる眼鏡らしいところ(∞部)はレンズを支えない
つるにつながる眼鏡らしいところ(∞部)はレンズを支えない
テンプルにつながっているシートメタルフレーム(「∞」の形をした部分)にレンズを直接固定するのではなく、そのシートフレーム(フェイスフロント)の上端2個所で接合された鼻パッドを支えるサブフレーム(インナーフロント)が奧にあり、レンズはそれにぶら下がるように接合されている。

つまり「∞」型のフロントフレームとレンズは直接接触して「いない」。

このためまず、レンズとフレームに奥行きが出て斜めに見ると動きがおもしろい。またシートフレームの形とレンズの形を微妙に変えてあるので、正面から見ても奥行きだけでなく、「あれ?」というおもしろさがある。
斜め上からのぞき込むように見るとその構造が良く判る
斜め上からのぞき込むように見るとその構造が良く判る
...とは言ってもそこはそれ、「着け心地」のフォーナインズ。アイデンティティである逆Rヒンジやフルプラスチックカバーのテンプルならではの柔らかい包まれ感などここちよい装着感と、かけるときに開かれることで負荷がかかるテンプルにつながるフェイスフロントとインナーフロントの接合点は広めに取った点保持でフェイスフロントの補強をしながら、インナーフロントはレンズとは一点保持でフェイスフロントの歪み・ゆがみをレンズに伝えない設計。機能面も考えられている。
アイデンティティの逆Rヒンジや緩く湾曲し面で支えるテンプル等「着け心地」の追求は相変わらず
アイデンティティの逆Rヒンジや緩く湾曲し面で支えるテンプル等「着け心地」の追求は相変わらず
追加効果?としては4本中最も存在感があるフレームなので、オッサンくさくなるか、と思ったがむしろカジュアル感で若い感じが出たことと、縦方向が広いので、今後遠近両用に展開する際も造りやすい、ということか...orz

ながらくご紹介してきたアイウェアシリーズも一旦これでオシマイ。実は予定ではもう一つサングラスがあったんだけど、先日海で壊してしまったので、それは似たようなのが買えたらまたご紹介しますw
例によって型番、サイズとカラーの刻印。光に透かすと明らかに緑系。
例によって型番、サイズとカラーの刻印。光に透かすと明らかに緑系。



おまけ。
そうそうフォーナインズって鼻パッドの部分の金属部品、「亀」なんだよw
かめさんw、か~めさん(^^)v
かめさんw、か~めさん(^^)v
【サイズ】
レンズ横幅:54mm
レンズ間鼻幅:17mm
フレーム耳かけ長:140mm
Four Nines 商品詳細
  • 購入金額

    40,950円

  • 購入日

    2012年09月22日

  • 購入場所

    I’s Gallery

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