Maze Featuring Frankie Beverly。日本ではあまりメジャーではないけれど、1970年代後半から今も活動を続けるソウルバンド。彼らは基本的にはライヴバンドでThe Radiators
ほどハウスバンド!という感じではないが、アルバム制作よりライヴ重視の活動。本作は以前ご紹介したアメリカのR&Bチャートで1位を獲得したヒット作“Silky Soul”
のすぐあとの作品で、すでに20年近く前のアルバムだが実はこれが彼らの最新作。その後も何度かベストアルバムは出されているがオリジナルアルバムとしてはこれで最後のようだ。
前作のシルキィなスムーズさで洒落た感じの“Silky Soul”に対して“Back to Basics”の名の通り、もう少し王道のソウル。音の造りもソリッドで硬いもの、当時(1993年)最先端か??
「Nobody Knows What You Feel Inside」。Robin Duheのステディなベースラインに乗せて硬めのドラムが乗るタイトなソウル。キャッチーで爽やかではあるけれど「Silky Soul」のような上品さ?はなく、ザクっと硬い。トレンドな感じ。
「Laid-Back Girl 」。打ち込みのパーカッションに16ビートのハイハットが乗って作られるリズムに、タイトでヘヴィなベースとファニーなシンベが絡むツインベースのダンスチューン。キレがあるFrankieのボーカルと、ベンドを「ぐにょっ」wっと上手く使ったキーボードが黄色人種には出せないノリ。シンセサイザー黎明期のような飾り気のないクリスピーな音のキーボードソロはファンキー!
「Don't Wanna Lose Your Love」はコード進行の美しさとエモーショナルなFrankieの歌声が沁みる長~いバラード。ボーカルの隙間に入るオブリが、ギターやエレピというのは良くあるが(そしてそれらはこの曲でも使われるが)ベースっていうのがあるのがおもしろいかな。このソリッドなアルバムを残したあと彼らから新作の発表はないが、今でも活動を続けている。全米のR&Bフェスなどでもトリを務めるなど大御所に。
彼らは聴衆にオリジナルアルバムという静的な「記録」を残すよりも、動的なライヴパフォーマンスを観客の「記憶」に刻みつけることを選んだ、そんなアーティストです。
【収録曲】
1. Nobody Knows What You Feel Inside
2. Love Is
3. Morning After
4. Laid-Back Girl
5. What Goes Up
6. In Time
7. All Night Love
8. Don't Wanna Lose Your Love
9. Twilight
「Love Is」
Maze Feat. Frankie Beverly Official Site
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購入金額
2,400円
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購入日
1993年頃
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購入場所
ヒロ妨さん
2012/11/01
今日だけ、www
cybercatさん
2012/11/01