メインPCのPC-982Xt13/C12はK6-III 400MHzを載せていて、このPCG-SR9C/KがMobile PentiumIII 700MHz(Coppermine)でしたので、単純なCPUの処理性能はこちらの方がずっと上でした。HDDやグラフィック性能には差がありましたので、体感速度という意味では必ずしも上ではありませんでしたが。
私が購入したのはこの製品の2世代後である、PCG-SR9M/Kが発売された後でした。偶然立ち寄った家電量販店でたたき売られているのを眺めていると、店員から「気に入らなければすぐに売っても元が取れる」といわれ、その気になってつい買ってしまったのです。PCG-SR9M/Kとの差は、PentiumIIIのクロック(700→750MHz)、HDDの容量(20→30GB)、Bluetoothの有無だけであり、それでほぼ倍の価格差が付いていて、とうてい価格差分の性能・装備差はないと思い、こちらを買ってきました。
その時点で私が使っていたモバイルノートはPC-9821La13/S14Rで、これも重量やバッテリの持続時間では十分に優れた製品ではあったのですが、何しろCPUがPentium 133MHzでしかなく、いくら工夫して使っても当時の水準には到底及んでいませんでしたので、モバイルノートとしては高性能な水準のPCG-SR9C/Kはかなり高性能に感じられたものです。
ただ、しばらく使っていてやや不満に感じられたのはLANを有線・無線共に内蔵していないことでした。通信手段がモデムしか用意されておらず、PCMCIAのスロットも1つしか用意されていませんでしたので、状況に応じて100BASE-TXのイーサネットカード、IEEE802.11bの無線LANカード、AIR-EDGE(当時はAirH")カードを状況に応じて差し替える必要があり、やや煩わしく感じられたのです。
また、当時のVAIOはHDDのマウンターに所謂封印シールが付いていて、HDDを差し替えてしまうと保証が無くなってしまうという問題がありました。標準搭載のHDDは東芝MK2016GAPで、決して速いものではありませんでしたので、これは差し替えたいと思っていたのですが…。
当時としては比較的高性能なノートPCで、しかも優れた携帯性を実現していましたので、このPCは比較的長期間使いました。完全に入れ替えたのはPentiumM (Banias)を搭載するNEC PC-LM500/5Dを買ったときであり、色々不満は感じつつも総合的には納得して使っていたということになるかと思います。
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購入金額
89,800円
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購入日
2001年頃
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購入場所
お富さん
2012/10/16
私もこのマシンは愛用しておりました。当時はこのスタイリッシュなフォルムと強力なパワーにお陰でずいぶん長く現役マシンとしてお世話になった記憶がございます。
今振り返りますと、この頃のVAIOはデザイン的にも性能的にも本当に良く練られていたと痛感する1台ですね。
jive9821さん
2012/10/16
確かに、今実物を見ても液晶の小ささ以外には見た目の古さはそれほど感じられませんね。チップセットの制約もあり、メモリの上限が256MBだったため、実質的にWindows2000までしか使えなかったことが残念ではありましたが、大きさや重さは今見ても十分モバイルノートの水準は満たしています。
実は今でもバッテリが干上がっている以外は問題なく動くのですが、さすがにもう使い道がありませんね…。