FreeTのジャンク品で800円。汚れが多く、フロントパネル左端が若干曲がっている。恐らく展示品か何かだろう。
帰宅後動作確認したところ、2番ファンコネクタのピンが抜けかかっている点(ちょっとした補修でOK)と、6番のスライドスイッチのみ妙にスライドが軽い点以外は機能上の問題は無さそうだ。
如何せん本体のみのジャンクなので解説書やパッケージの類も無いのだが、ニュース記事によれば力強い見た目に違わず、1コネクタ当たり50Wの出力に耐えるという。
参考記事:http://ascii.jp/elem/000/000/649/649824/
それにあわせてペリフェラル4pin給電コネクタも2つ装備されているという珍しい仕様。但し一般的な出力なら片方の電源コネクタを接続するだけでOKのようだ。
ケーブル類は黒で統一され、一般的なファンコンのものより硬めのケーブルになっていて頑丈そうだ。出力可変範囲は40~100%。見た目どおり6つのファンコントロールが可能で、出力側は全て3pinコネクタとなる。
大半のベイ型ファンコンにも言える事だが、コネクタ周囲が囲われており、PWM4pinは物理的に挿せないタイプなのでどうしても使いたい場合はコネクタ変換等をかます必要がある。
スライドスイッチも(ゆるゆるになった6番を除けば)しっかりとスライドした感覚がある程よい重さで、オーディオイコライザを思い出させる操作感だ。
内部構造もシンプル。構造物自体はほぼ表側に集中する。しかし奥行きのある筐体なので、Antec等のツールレスケースでも装着しやすいのはありがたい。
一見するとScytheの風マスターシリーズのように、ファンコントロールに特化したアイテムに見えるが、しっかりと「光物」分が入っているのも面白い。レバー下の1~6の数字がLEDで発光するのだ。
色は押しボタン(筐体左端)で切り替え可能で、他の光物にあわせて色を変更できる。ファンコントローラというと大抵青系の光物が多いので、他の色にあわせたいユーザーにはありがたい。
ボタンを押す毎に赤→青→緑→オレンジ→水色と変更できる。但しオレンジと水色は色が薄いのでそれぞれ黄色と白に見えないことも無い。そしてボタンを長押しすれば消灯・点灯の切り替えが可能なので、光物が鬱陶しいと感じる人にもOKだ。
そしてこの数字のフォントがSFチックでいい感じだ。「ファンコンは付けたいが、派手なファンコントローラや安っぽいものは抵抗がある」といった人にも受け入れられるのではないだろうか。
高出力も想定した余裕がある作りと、派手さを抑えつつ、それでいて力強いデザインが特色のファンコントローラ。意外と無い雰囲気のデザインなので、あらゆるデザインのものが発売されているファンコンの中でも目立つ存在だ。
とはいえ機能面を見ると一見温度や回転数表記もなく、オート制御モードも無しと実売4000円オーバーのファンコンとして見ると地味な性能だ。しかし、中途半端なオートモードは逆にファンの回転数を設定し難かったり、温度センサーの確実な装着が必須だったりと案外面倒なものもある。
今回のSentry Mixのように純粋に回転数を固定するだけの機械的なファンコントローラーが何だかんだで扱いやすく、「信頼性」という意味では有利な面もある。という訳で実用面でも安心して使用できるファンコンと言えるだろう。
取り扱い店舗が少ないのと、ファン停止機能が無い点、そしてマットブラックがあうケースが限られるのが難点か。
今回はフロントドアで隠れてしまうものの、内部がマットブラックでピッタリなP183-MSIに装着。ファンにあわせて緑色にしてみた。突起物が無いデザインなのでこのようなドア付きタイプのケースにもピッタリだろう。
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購入金額
800円
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購入日
2012年10月14日
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購入場所
FreeT
harmankardonさん
2012/10/17
下小川さん
2012/10/18
…でもドアしめると見えないんですよね!