レビューメディア「ジグソー」

標準的なサウンドカード

この製品は、実は日本で正式に発売される前に偶然見つけて入手したものです。もっとも、秋葉原の店頭に並ぶまでに、それから1カ月もかからなかったと記憶していますが…。

ハイクラスサウンドカードから、比較的上位のオーディオインターフェースまで広く採用されたICEnsemble ENVY24の後継製品となる、VIA/ICEnsemble ENVY24 HTを搭載しているということで、この製品にも発売前から注目していたのです。

同じTerratecのDMX 6 fire 24/96はそれ以前から比較的気に入って使っていたため、Aureon 7.1 Spaceもまずは音質に期待していました。


ところが、実際にPCに装着してみると、あまり大したものではありませんでした。さすがに2、3000円クラスのローエンド品よりはずっとまともな音質ではありましたが、ENVY24 HTを搭載しても特に聴感上の分解能は進歩しておらず、またDMX 6 fire 24/96と比べると音が細身で痩せた感じがしてしまいます。

高域方向のクリアさを強調しようとしていたのかもしれませんが、細身な上に高域方向に強調感があり、またヴォーカルの子音が妙に強調されるなど、総じてあまり長時間観賞用に使いたいとは思えない傾向の音質です。

同クラスの他社製品も、当時のENVY24 HT搭載製品は概ね似た傾向を持っていて、この製品だけが悪かったわけではないのですが、当時過大な期待を抱いていただけにがっかりさせられたのは間違いありません。今改めて聴いてみれば、ちょっと気の利いたサウンドカードという製品ならこんなものだろうと納得は出来るのですが。

私がさほど高く評価していないONKYO SE-200PCIも、この製品と同クラスのライバルと考えれば良く出来ていることは間違いありません。オーディオ的にはこのクラスで最も整っているのは事実ですからね。世間が「このクラスにしては優秀」という程度の評価で止めておいてくれれば、もう少し私も高い評価ができるのですが。

いずれにしても、ローエンド品やオンボードよりはずっときちんとした音質なのは間違いの無い製品ですが、この音質を得るために2万円弱を払えるのかといわれると、私としては難しいといわざるを得ません。
  • 購入金額

    18,980円

  • 購入日

    2003年02月頃

  • 購入場所

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