小説版「魔法科高校の劣等生」の横浜騒乱編下巻。
魔法士が兵器として開発された種だという話は作中でたびたび出てきましたが、本作中盤以降の戦闘(というより戦争)状態で、その意味がハッキリと提示されます。
魔法士の卵である魔法科学校の生徒ですら、戦車や人型兵器、対人兵器を押しのける戦闘力や魔法士(の卵)一人一人によるバリエーションであらゆる局面に対処するなど「こりゃ兵器だな」と読んでて納得しました。
更に封印された能力を開放した主人公の規格外の能力と言ったら、前巻で風間が主人公のことを「例えるなら戦略核兵器」と評してましたが、その言葉に偽りなしで、ただただ圧巻でした。
※九校戦編最後で無頭竜の日本支部幹部を一方的に分解するのなんて、まだ序の口の能力でした(^_^;)
論文コンペで市原以下第1高校は、魔法士を経済活動の必須ファクターにすることで兵器としての役割から転換させることを目的に「重力制御魔法式熱核融合炉」をテーマにしていますが、そのテーマを軍事利用しようと目論み、魔法士協会の極秘データと共に奪取することを目的に侵攻してきた大亜連合との戦闘で、兵器としての存在価値が更に上がることになるとは何たる皮肉。
守秘義務が課せられているとはいえ、近しい人間に能力を知られた主人公の周りは環境が変わるだろうし、世界規模でも戦略核兵器並の魔法士がいることは知れ渡っただろうし、横浜騒乱編以降にどう物語が展開していくのか、楽しみですね♪
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購入金額
599円
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購入日
2014年09月01日
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購入場所
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