Gerald Albright。アルトサックスを中心に演奏するサキソフォニスト。以前SMOOTH JAZZ直球のアルバム
をご紹介したが、彼にも若い頃?はあった。こちらはデビュー直後のアルバム(2nd)だが、かなりバラエティに富んでいる。ファンキィな打ち込み、クロスオーバーな軽めのタッチの曲、ジャジィなチューン。若かりし頃の彼の気合いが、手探りが見える。
「When You Say You Love Me」はファンキィな打ち込みチューン。Sam Slimsのバリ硬のベースと跳ねる打ち込みのハイハットがグルーヴィ。♪When You Say You Love Me♪のコーラス部分がキャッチーだ。途中、コーラスにかぶせるように吹きまくる部分があるので、ソロが長い印象がある。積極的にハイトーンを使って、転調が多いこの曲を盛り上げている。
「Bermuda Nights」はミディアムテンポのさわやかな曲で、後々まで続くSMOOTH JAZZ路線。軽く跳ねるようなGeraldの吹き方が明るい(トロピカル?)。ギターのPaul Jackson, Jr.のミュートカッティングが楽しげだ。
「Too Cool」はTony Lewisのジャジィなスネアのブラシと、ハイハットのフットクローズによって始まる変拍子仕立てのCOOLでDryな曲。切れ込むようなBobby Lyleのピアノのスルドイプレイと、中低域を多く使ったGeraldの深いプレイ。彼はアルトの方を好むがこの曲(とあと一曲)はテナーで攻める。ムーディと言うにはちょっとシカケが多すぎて、構えて聴く感じかな。
彼は3rdアルバムまで立て続けに1年ごとにリリースしたが、少し間があいてライヴアルバムを挟んで次の“SMOOTH”まで4年かかった。その時点では「ザ」Smooth Jazzとなってしまっているので、この頃の色々なチャレンジ・アプローチから収束していったことになる。逆に言えばこの作品は色々な切り口でトライしている分、とっちらかった感もあり...一流のサキソフォニストであるとともに、有能なベーシストでもある彼には、少し粘るリズムのファンキィな曲も合う、と思っているcybercatには、その後の「SMOOTH」すぎる彼よりも好きな部分も多いんですけどネ。
【収録曲】
1. When You Say You Love Me
2. In The Mood
3. Bermuda Nights
4. The Hook
5. Feeling Inside
6. Still In Love
7. Truth
8. Too Cool
「Bermuda Nights」
iTunes Store “Bermuda Nights”
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購入金額
1,800円
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購入日
1990年頃
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購入場所
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