レビューメディア「ジグソー」

コレクション専用品

どちらかというとマイナーなビデオカードが好きな方で、この類の市場で淘汰されたような製品はとりあえず1枚買っておくようにしています。

以前XGI Volari Duo V8を取り上げたことがありますが、このXabre 400(というよりSiS Xabreシリーズ)はある意味Volariの前身に当たる製品となります。これはXGI TechnologyがSiSのグラフィック部門が独立したところに、Tridentのグラフィック部門の一部が合流して出来た会社であることによります。



XabreシリーズはSiSのAGP 4x対応グラフィックチップ、SiS315の後継製品として発売され、当初はSiS330という名称が付けられていました。当初店頭にはXabre 400搭載製品が並び、少し遅れて下位のXabre 200 / Xabre 80搭載製品がリリース、さらに半年ほど遅れて最上位のXabre 600が登場してきました。

コレクションとしては最上位のXabre 600が欲しいところだったのですが、生憎あまり安売りされることなく終わってしまったため、Xabre 400を買って置いておきました。購入直後に動作確認の意味で少し使って以来、全く動作させることなく保管されています。特に悪い製品というわけでもなかったのですが、常用するほどの魅力がなかったためです。

一般的に出回ったAOpen製のXabre 400はDVI出力に対応しているものが多いのですが、私の持っているものはVGA出力とTV出力のみの対応となっています。Xabreシリーズが店頭から姿を消したあとに、突然バルク品として安売りされていたものなので、正体があまりはっきりしていないのです。

このXabreの基本部分はその後SiSのチップセット内蔵グラフィックであるMirage2として利用され、長期間製造され続けることになります。当時としては必要にして十分な性能は持っていた製品ですが、自作用の単品ビデオカードとしてはアピールに欠けたことは事実であり、あと一歩のところで普及しなかった惜しい製品ということになるでしょう。
  • 購入金額

    1,980円

  • 購入日

    不明

  • 購入場所

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