L2さんが好きな漫画は、中々の割合で、

「○○の勇気が世界を救うと信じて」とか、

「俺たちの戦いはこれからだ」とか、

「まだまだ、登り始めたばかりだぜ、この男坂という坂道をな」みたいな展開になります。

重大なネタバレですが、この漫画もそうです。

冷静に分析すると、アイデアの大きさに、構成力がどうしても追いつかないというデビュー当初の作家に多い躍動感が好きなのかもしれません。

構成力がアイデアを上回る、という場合、上手にまとまったアイデアにサイズダウンしている事があるような気がします。（もちろん、そんなことは無い、まさに天才と呼べる方も数多くいらっしゃいますし、そういった作品も大好きではあります）

（ここまでテンプレ）

はい、という訳で、ルーンマスカーですよ、ルーンマスカー！

ロードス島戦記で出渕さんの絵にハマって、ドラゴンマガジン連載に狂喜乱舞した事を思い出しますね。

スレイプニルの美しさには、脱帽でした。

FSSと並んで、ガレージキット化されてため息が出るクオリティだったと思います。

色々な伏線、設定、それらが組み上げられていく、そんな展開になってくれるかな。

と思っていた時期に連載休止、そして、現在に至る、という感じです。

徳間で出し直された時には、嬉しかったのですけれども、ね。

それも、ぬか喜びに、なるのでしょう、ね。＜過去形にも、言い切る形にもしたくないファン心理。

挿絵の頃から、動きのあるイラストが雰囲気を伝えていたので、コミックもしっかりと動いているように見えて、良かったです。

躍動感、とまではいきませんでしたが、装備の重さなどが感じられて良かったです。

序盤も序盤、坂が見えてくるかな、位の所で止まっている。

それがとても切ないです。

何としても、続きが読みたい、そんな作品です。