USBは1.1までのサポートとなるためか、24bitに対応したD/A、A/Dコンバータは搭載しているものの、対応サンプリング周波数は48kHzまでとなります。
コンパクトな筐体が最大の特徴であり、約9cm四方の大きさにアナログ入出力(PHONE端子)とデジタル入出力(同軸・光)が装備されていて、多chにこそ対応しないものの必要にして十分な水準は保たれています。ただ、弱点となるのはヘッドフォン出力がないことでしょう。この製品を録音・再生の中心に据えて使うのであればまだ解るのですが、コンパクト筐体を売りにしている製品であればむしろヘッドフォンの需要の方が大きいように思えます。実際に後継モデルのWaveTerminal U24では左chのアナログ出力端子がヘッドフォン兼用に改められました。
音質の方は普通のサウンドカードと比べれば明らかに上回る水準ですが、EGOSYSの製品らしく二次元的な空間表現となってしまいます。やや硬質で締まりはあるのですが、中高域の表現力が甘く、ヴォーカルのサ行の表現などはあまり褒められたものではありません。スピーカー接続時の空間も上下が表現されていないという印象です。
メリットとしては、非力なPC-9800シリーズのPCで使っても負荷を感じないという動作の軽さがあります。私はPC-9821Rv20/N20にTerratec DMX 6 Fire 24/96を内蔵していましたが、再生時にはこの製品を主に使っていました。
音質を最優先に選ぶとやや物足りない出来ではありますが、動作の軽さや筐体の小ささなど、使い勝手にはメリットを感じます。
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購入金額
6,800円
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購入日
2005年06月09日
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購入場所
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