レビューメディア「ジグソー」

PC-9800での実験用

一時期のMatrox製やNumber Nine製のビデオカードでは、VGA BIOSの有効/無効を切り替えるためのディップスイッチが存在していました。PC-9800シリーズではPC/AT互換機向けのVGA BIOSはシステムの起動を阻害してしまうものであったため、これらディップスイッチが用意された一部の製品を除いては、VGA BIOSの更新をわざと失敗させるなどして、何とかシステムの起動を可能にして動作実験をしていた時代がありました。

Revolution 3DやRevolution IVはその中にあってディップスイッチだけでVGA BIOSを無効化でき、しかも2D描画性能もまずまず高く、素晴らしい画質を持っていたことから人気を博しました。3D性能は壊滅的でしたから、ゲームユーザーやベンチマーク重視派は殆ど使うことはなかったようですが…。

私がこのボードを入手したのは、既に3dfx Voodoo3 3000 PCIをPC-9800上で動かすことが出来るようになった後でしたから、動作実験以外には殆ど使われることはありませんでした。Windows 2000で正常動作させるためにはPC/AT互換機用のWindows 2000インストールディスクからドライバーを抽出する必要があるなど、難しくはないものの少々面倒くさい作業が必要だったためでもあります。

例によって画質はさすがの一言。多少状態が悪い中古やジャンクで買ってきても、この点で裏切られたことはありませんでした。

当然ながらこのボードにもThe Beatlesにちなんだメッセージは使われていまして、VGA BIOSの初期メッセージはAGP版と同様「I've got a "Ticekt to Ride"」となっています。ボード上の透かしは上にシルク印刷がかぶっていて見えない部分がありましたので、Web上で検索してみたところ、ボード上部が「When I get to the bottom I go back to the top of the slide」、下部が「Where I stop and I turn and I go for a ride」(いずれも元ネタは「Helter Skelter」)となっているそうです。
  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2012年06月25日

  • 購入場所

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