搭載チップはNumber Nineオリジナルの「Ticket to Ride」(T2R)で、かなり高価だったImagine128シリーズと比べれば大幅な低価格化を果たしていました。それでも他メーカーの製品と比較すれば十分に高級に分類される程度ではありましたが…。
当時直接のライバル関係にあったのはMatroxの製品でしょう。当初はMillenniumIIと、後にMillennium G200と競合することになりますが、性能こそある程度は競っていたものの、特にWindows 9x用のドライバーの出来が最悪で、ここでNumber Nine製品の評価を下げてしまうことになってしまいます。特に名前に「3D」と付いているにもかかわらず、3Dは性能も悪くドライバーの対応度も低いままでした。
ただ、このメーカーの特徴であるGDI描画の画質の良さはさすがで、特に青が綺麗に出るという傾向がありました。特に高品位のCRTとの組み合わせでは素晴らしいものがあります。
Number Nine純正ボードらしく、The Beatlesにちなんだフレーズは当然用意されています。まずVGA BIOSの初期メッセージは「I've got a "Ticket to Ride"」(元ネタは「Ticket to Ride」のサビ部分の歌詞)、ボード上の透かしは上部に「Its been a hard days night...」、下部に「and we've been working like a dog.」(いずれも元ネタは「A Hard Day's Night」の冒頭部分の歌詞)と、それぞれ用意されています。
この製品が登場した時期にはNVIDIAの大ヒット作RIVA128がリリースされ、比較的低価格ながら素晴らしいDirectX性能を持っていて市場を席巻しました。そのため、3D性能ではRIVA128には全く及ばなかったRevolution 3DはGDI性能と画質を重視したごく一部のユーザー以外からは見向きもされず、商業的には失敗に終わりました。個人的にはNumber Nineのような趣味性の強いメーカーは好きだったのですが…。
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購入金額
100円
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購入日
2009年08月22日
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購入場所
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