Number Nine純正と基板の基本的なレイアウトは共通しているものの、ボードの造りはFormacらしいもので、当然The Beatlesにちなんだ基板の透かしもありません。また、Macintosh専用版である事から、VGA BIOSの初期メッセージも勿論ありません。
ブラケットにはD-Sub 15PのアナログRGB出力の他に、ドーター基板を経由したデジタル出力端子が用意されています。これはDVIやDFPなどではなく、OpenLDIという対応機種が極めて限定される端子の出力コネクターだそうです。
Revolution IVであるだけに搭載チップは当然ながら「Ticket to Ride 4」(T2R4)で、ビデオメモリーにはSDRAM 32MBを搭載しています。WRAMを使ったRevolution IVも企画はされていたらしいのですが、実際に市販されることはないまま終わってしまいました。
Number Nine製のチップについては、Windows 2000でMicrosoft製のドライバーが用意されていたことから、メーカーの正式サポートこそ無かったものの、とりあえず使うことが出来ました。このボードはそのドライバーを使って、私が以前Webサーバーとして使っていたPC-9821RvII26/N20で約2年使っていました。厳密にはPC-9800用のWindows 2000にはNumber Nine向けのドライバーは含まれていませんでしたので、PC/AT互換機用のディスクからドライバーファイルを抽出して使っていたのですが。
Webサーバーということで24時間稼働を続けていたわけですが、その間このボードは特に問題なく動作してくれました。稼働中に確認してみるとT2R4チップ自体は意外と発熱していたのですが、ヒートシンクすらないボードが年単位で連続稼働できたのですから素晴らしい耐久性といえるでしょう。
サーバ用ということで高品位なCRTを接続していたわけではありませんから、画質についてはコメントできませんが、Number Nine純正とは少々傾向が異なるという評判は聞いています。ただ、それでも同じモニターでMatrox G200を使ったときよりも画は綺麗だったという記憶はあり、Number Nine製チップの品質の高さは体感できました。
さすがにDirectXなどの速さという意味では壊滅的ですが、GDIの描画性能などは優秀で、T2R4チップのポテンシャルの一端は伺うことは出来ていた製品といえます。
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購入金額
0円
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購入日
2012年06月23日
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購入場所
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