ビデオメモリは8MBと、Voodoo3シリーズに対して半減してしまいますが、SGRAMが搭載されていることもあり、予想以上に高いパフォーマンスを発揮することで知られた製品でした。
メモリクロック・コアクロックは143MHzと、Voodoo3 2000系と同等ですが、搭載されているSGRAMは6nsまたは5.5nsをサポートしているものであり、メモリクロックは166MHz以上に設定できます。Voodoo3チップ上のヒートシンクはVoodoo3 2000と同様に小型のものですので、コアクロックを上げる際にはファンを取り付けるなどして冷却能力を上げる必要はあります。
実際のところは、VGA BIOSすらVoodoo3そのものなのでしょう。SGRAM搭載版のVoodoo3に多く見られる、2.15.06というバージョン表記のシールがBIOS ROM上に貼付されています。
当時Voodoo3の半額以下で売られていた製品ですが、ビデオメモリの量をそれほど必要としない低解像度であれば上位モデルに全く見劣りしない性能を発揮したことから、事情を知るユーザーには人気を博した製品でした。
今時のビデオカードであれば、ビデオメモリ量を半分に削ったところで、とてもこんな安売りは出来ないでしょう。この時代ならではのお買い得品だったといえます。
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購入金額
0円
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購入日
不明
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購入場所
けんこうさんさん
2012/05/15
Voodoo3のDriverを使っちゃえば普通にVoodoo3に!
VANTAやM64よりもVelocity派です!
jive9821さん
2012/05/15
コメント有難うございます。
Velocity 100はメモリ容量こそ削っているものの、メモリバンド幅などはVoodoo3と同等なんですよね。TNT2 M64やVANTAはメモリバンド幅を削ってしまっていたので、パフォーマンスの落ち込みも大きかった印象があります。
もっとも、NVIDIAのような廉価版の作り方をしなかったことも、商売の点から見れば失敗だったのかもしれませんが…。なにしろ、Velocity 100やVoodoo3 1000はコストに対して実売価格が安すぎたという印象しかありませんから。
私はGlideを使う機会はそれほど無かったのですが、2D描画の優秀さで3dfx製品を気に入っていました。まさかVoodoo4/5を最後に消滅してしまうとは思わず、思わずGeForce FXシリーズまで大量に揃えてしまい、それ以降はNVIDIAを贔屓にするようになりました。GeForce 3辺りまではむしろアンチNVIDIAだったのですが。