以前HUMAN SOULのインディーズ時代のデビューアルバム
を紹介したが、その後彼らはメジャーデビューを果たす。ごりっとしたクロさや弾けるような勢いはすこし薄れたけれど、曲は磨かれキャッチーに、アレンジも洗練されバリエーションが増した。このアルバムこそ、そのメジャーデビューアルバム。ジャケットの口紅バリバリのねえチャンの写真、裏ジャケはそのねぇチャンのエロい足上げポーズでのアラいモノクロ印刷がピンク地のバックにあるというベッタベタなつくり。内容は...コレが日本人かと。オール日本人のソウルかと。粘るテナーのJAYE公山とファルセットボイスでシャウトするSILKY藤野のツインボーカル、シンセやサンプラーでない弾ける生の4管と清水興のドライヴするベース...自然と体が動くナンバーたちだ。
出だし「INA」。シンベのフレーズが、アツイファンキーチューン。藤野のファルセットボイスがいい感じだ。SASSY TOMO(平田智子)のエレピソロもコロコロした音でリズミカルだ。
「JUST A LITTLE TOO LATE」清水のブリッとした頭抜きのスラップベースがグルーヴィンなファンキーチューン。この思わず腰が動き出すようなリズム感がなんと言ってもこの曲の真骨頂!!ドラムスのJIMI橋詰のハイハット4つ打ちのカチッとしたビートに清水がうねりを加え華を添える。公山シャウトと藤野のファルセットコーラス、クリアなカッティングで細かいリズムを造るGUCCI谷口と、本当にクロい。でもこれ洋バンのコピーではなくて清水の筆になるオリジナル(@@;)
「TATTOO MI SHOULDER」はラッパの出だしとヴィブラフォンのオブリがドラマチックなスロー16ビートのソウルバラード。公山のクロい粘る歌への入りと藤野のファルセットボイス、サビの女性コーラス(これはモノホンのガイジンです)と河村英樹の泣きのサックスソロ、王道のブラックソウル。清水のスローチョッパーもうねりがあっていいなぁ..日本人離れしたツインボーカルと清水の粘るグルーヴィなプレイが光る良質なダンスソウルアルバム。このあと2枚ほどメジャーアルバムを残したが2年後に解散。曲のキャッチーさのステージが進み、プレイも洗練されてきて、これから、というところだったんだけれど。ベタなマシンレスのソウルは時代がフィットしなかったのか。そのあとのファンキーJポップな時代まで保てば偉大なる先駆者バンド、となれた可能性があるだけの実力者揃いのバンドだっただけに、惜しい。大所帯だといろいろ難しいのかなぁ...
【収録曲】
1. INA
2. LOVE SONG FOR YOU
3. DO YA
4. MARVIN
5. Ms.REGRET
6. JUST A LITTLE TOO LATE
7. WHO'S GONNA LOVE YOU TONIGHT
8. TATTOO MI SHOULDER
9. SOUL KISS
10. FLY INTO YOUR ARMS
中心人物清水興のHP(3曲目「DO YA」の試聴ファイルあり)
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購入金額
3,000円
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購入日
1993年頃
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購入場所
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