レビューメディア「ジグソー」

自作無音PC

 VSPEC様提供のNofan A40キットを使用して無音PCを組みました。

「スペック」
 当初AMD系で組もうと考えてパーツ選択していました。
CPU AMD FX-6100
MB  ASUS SABERTOOTH 990FX 
GPU SAPPHIRE ULTIMATE HD7750 1G GDDR5 PCI-E
メモリKingston 8GB 1866MHz DDR3 Non-ECC CL9 DIMM
SSD OCZ SSD OCZ Petrol 2.5" SATA3 SSD 128GB
といった感じです。

しかし・・・・
IvyBridgeが発売されてしまった、しかもA40キットが対応しているソケット1155で。

ということで急きょIvyBridgeで組むことに変更してCPUの見積もりを依頼したあたりから予算リミッターが壊れ、i5 3570Kにしようとしていたのがいつのまにかi7 3770Kに、メモリーも2000Mhzの物を16GBにしていました。
結局以下のような構成となっています。
ケース CS-30
CPUクーラー CR-100A
電源 P-400A
(以上3点がVSPEC様から提供されたNofan A40というキットに含まれるものです。)
CPU  Corei7 3770K
MB  ASUS P8Z77-V LK
SSD OCZ AGILITY3
メモリ コルセア CMX8GX3M2A2000C9 4GB×2×2の計16GB
光学ドライブ I-Oデータ BRD-S12EK(自作2号機から移植)

「組立」
 まずびっくりしたのはやはりCPUクーラーの大きさです、直径22センチと巨大です。
CR-100A
CR-100A

 電源は最初から取り付けられているので作業不要です。
 フロント側に立てて搭載されているので、底面に電源ユニットのコンセント部分とスイッチが来るので本体の下側から電源ユニットのスイッチを切ることができます。
電源スイッチへのアクセス
電源スイッチへのアクセス

(この点Cooler Master RC-360-KKN1-GPはフロントパネル側にコンセントやスイッチが来ていたので、そこから後ろに引き回されているコンセントを引き抜くしかなかったのと比べて良いと思います。)

 最初にフロントパネルを外そうとしたところ、かなり強めに引っ張っても外れないのでよく見ると6本のネジで留まっていました。
 これまで嵌め込み式の物しか使ったことが無かったので危うく壊すところでした。
 ここでやはりしっかりマニュアルは読むべきだと思って見てみたところ、なんと韓国語表記しかありませんでした。(代理店のASKさんのホームページに行けば英語版のマニュアルがダウンロードできます。)
 よく見てみたのですが、マニュアルにもフロントパネルがねじ留めされていることは書いてありません。
(どうにかすればパネルを外さなくてもベイの蓋だけ外すことができたのかな?)

 光学ドライブのBRD-S15EKは全長が長めのタイプらしく、一番上のベイにのみ搭載でき、2段目にしようとするとマザーボードと干渉してしまいます。

SSDは上から2番目のベイの中に搭載することができ、この部分に2台までの2.5インチSSDが搭載できるように2.5インチドライブ搭載用の棒が8本付属していました。
SSD搭載方法
SSD搭載方法

 またオプションを使用すれば、その下の部分にホットスワップ対応のベイを増設することができるようです。

 マザーボードにCPUクーラー固定用のニップルをバックプレートとともに装着した後ケースに搭載し、メモリを取り付けますが、CPUクーラーのサイズが大きいためメモリ追加、入れ替えをしようとするとどうしてもCPUクーラーまで取り外す必要がありそうだったので、当初から全てのスロットを埋めることにしました。
 グラフィックボード非搭載の構成で運用する予定なので当然メインメモリからグラフィック用に割り当てられるはずなのでなるべく高速なものをと思い2000Mhzの背が低いヒートスプレッダ付の物を選択しておきました。
コルセアメモリー×4
コルセアメモリー×4


 CPUクーラーの装着ですが、実をいうと付属していたシリコングリスがスペック不明で頼りなく思ってしまったため、近隣のPCショップで手に入る中で最高性能のシルバーグリスを使用しました。
Nofanキット付属シリコングリス
Nofanキット付属シリコングリス

(2012 5/31追記、メーカーのページで資料を漁っていたところグリスのスペックが判明しました。それによると7.8W/mkだそうです。思っていたよりいいものらしい。)
アイネックス9.0W/m.kシルバーグリス
アイネックス9.0W/m.kシルバーグリス

 取付の際、その大きさゆえ後ろのパネルの折り返しをよけるため少し斜めにしてケース内に入れ、その後真っ直ぐにしてやる必要があります。
 また、私が使用したASUS P8Z77-V LKの場合、EATX4ピン×2の8ピンの電源コネクタ部分で、その配置と電源のコードが固いせいかコードがヒートシンクに当たってしまい、ぐっと押し込んで固定用のネジで留めてやらなければなりませんでした。

「エクスペリエンスインデックス」
IvyBridge機エクスペリエンスインデックス
IvyBridge機エクスペリエンスインデックス

 さすが最新鋭のi7だけあってCPUスコアは7.7もあり、この構成の中ではグラフィックススコアが一番低いとはいえ6.5をマークしており、HD4000になって性能が上がっているなぁと感じました。

「雑感」
 やはり、動くものが無いだけあって光学ドライブを使用していないときは本当に全くの無音で、今までの自作機もうるさくないように気を配って作ってきたつもりですがやはりこれと比べると・・・・という感じです。
 ちょっとこのケースで気になったのはスイッチの部分は青色LEDなのに、HDDアクセスランプがいまどき珍しい赤で、ちょっと目に障ることです。
 個人的な好みとしては形はNofan A43の方が好なので、できればIN WIN IW-MG134あたりをベースにして欲しかったかなぁと思います。

 Nofan A40のレビューを受けることが決まってすぐ、いろいろ調べていたところ、Zigsow内にわーとんさんが書いていらっしゃったのを発見しました。



 それによると、このキットにファンレスのグラフィックボードを使用すると、ベンチマークソフト使用時に92℃になったとの記述があり、これを読んだこともグラフィックスボードが必須となるAMD FX6100での構成からIvyBridge構成にすることを後押ししました。
 私が所有しているHIS Radeon HD6670のように、ヒートパイプで、取付けた時に上になる面にヒートシンクが来るようなファンレスなら少し違った結果になるのかもしれませんが、6670とA6 3670内蔵のRadeonHD6530とのクロスファイア構成でもエクスペリエンスインデックスで6.8なので7xxxシリーズのものでないと使用する意味がないのかなぁと思います。


 今回は完全に予算オーバーのため、しばらくはおとなしくしていなければなりませんが、PC予算が復活し、SAPPHIRE ULTIMATE HD7750 1G GDDR5 PCI-Eあたりがもう少し安くなったらグラフィックスボードの追加を考えてみたいと思います。
 ただ、i7 3770Kを使用した場合、前記のようにグラフィックボード無しでも十分な性能があり、これはこれでバランスのとれた構成になっていると感じました。

(2012 5/9追記)
 デジタルチューナーのPCI Express GV-MVP/XSWとI-O DATA USB2-PCI4 PCIバス用USBインターフェイスボードを移植しました。
 地デジTVを視聴しながら、スカイプをオンラインにし、IE9でmixiのセルフィアプリを起動した状態でCPU温度の推移を見てみました。(室温は30℃ありました)
CPU温度推移
CPU温度推移
 
 結果、写っているより前の部分で一時的に48℃ぐらいまで上がりましたが、その後45℃あたりで安定したので、この程度では余裕みたいです。

(2012 6/6追記)
 グラフィックボード追加しました。
 本当はもう少し後の時期にしようと思っていたのですが、別のレビューで使用しようと準備していたものの、ヒートシンクが大きすぎて載らなかったのでこちらで使用することにしました。

ヒートシンク面
ヒートシンク面
一部背面まで回り込んでいます。
一部背面まで回り込んでいます。

 この無音PCで使う場合、もちろん1番上のPCIEx×16ポートはCPUクーラーの陰に隠れてしまっているので、2本目のPCIEx×16ポートに挿して使うことになりますが、ASUS P8Z77-V LKの場合、2本目のPCIEx×16ポートも形状だけでなく、実際にPCIEx3.0の×16接続対応となっているため2本目への接続だからといってなんら制約はありません。
(もっともRadeonHD7750程度では3.0対応でなくても×8動作で足りる程度だという意見もありますが。)
 とりあえず、問題なく作動しており、グラフィック性能の向上も体感できるレベルです。


 こちらのレビュー↑をしていて気が付いたのですが、よく見るとASUS P8Z77-V LKもLucidVIRTUに対応しており、この機能を使用すれば、CPU内蔵のGPUをグラフィックボードのGPUとともに働かせて性能向上をはかることができ、せっかくのIntelHD4000を無駄にしなくて済むことがわかりました。
 ファンレス電源の出力容量が400Wしかないので、するべきかどうか迷っていますが後日試してみたいと思います。

(2012 6/10追記)
 Lucid Virtuをインストールしてみました。
 今のところ問題なく動作しており、グラフィックベンチのスコアは若干向上しました。
左が無効、右が有効
左が無効、右が有効

 ソフトウェアごとにCPU内蔵GPUを補助に使うかどうかを設定しておけます。
モード選択画面
モード選択画面

 グラフィック負荷の大きいソフトのときのみ有効になるように設定しておくとよいと思われます。
  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2012年05月07日

  • 購入場所

15人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • Kvartさん

    2012/05/07

    3770Kをファンレスですか!? すごいですね。自分は爆音PC組んだ直後なので、静音PCに憧れます。
  • TOMOVITZさん

    2012/05/07

    >Kvartさん
     カリカリにOCするなら無理ですが、メーカーが公言するTDP100Wに到達するまでの範囲なら行けそうです。
    (自己責任ですが・・・)
     ただ、やはりゲーム等のためにハイスペックなグラフィック性能を求める方には完全ファンレスは厳しいみたいです。
     排熱による自然対流だけではグラフィックのヒートシンクが十分冷えないため、最低限の空気の流れは作ってやる必要がありそうです。

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