PCIスロット用としては初期となるこの製品については、Windows XPまでのサポートとなってしまい、既に利用環境が限られてくるため、比較的安価に販売されることが多くなってきました。ちなみに、以前取り上げたDigital Audio Labs CardDeluxe CDX-01や、echo digital audio LAYLA 24/96辺りの競合製品は、きちんとWindows 7 64bitにまで対応するドライバーがリリースされていて、それと比べるとややドライバーサポートが物足りないような印象は否めません。
音質については、さすがに(代理店経由であれば)10万円近くなる製品ですから、一定以上の水準はきちんと保っていることに間違いありません。それを踏まえて傾向を評価すると、クラシック系の音楽の弦楽器を綺麗にならすという印象があります。ギターサウンド全開のロックなどを鳴らすと、本来立っているべき角まで丸くなってしまうような印象があり、全体的に柔らかさをのせてしまうような傾向です。
ソースに対する万能さという意味ではCardDeluxeが、力強いロックを楽しむならLAYLA 24/96がそれぞれ優位に立ちますので、落ち着いた音楽をゆったりと聴くための音質を持つ製品ということが出来るでしょう。
いずれにしても、10万円クラスのオーディオインターフェースであれば、数万円レベルの単品オーディオCDプレイヤーを寄せ付けない音質を持ったものも少なからずあります。PC用の機器だけに、他のジャンルよりは落ち着いているものの値下がりも激しく、PC用のサウンドボードとしては高価に見えても、オーディオ機器としてみればむしろ高コストパフォーマンスなのです。
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購入金額
24,800円
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購入日
2012年01月28日
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購入場所
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