ｻﾑﾗｧｲ

金具を取り替える事によってインテル・AMD・インテル2011（！）に対応している。その付け替えすらツールレスでカチッとはめこむだけ。ここまでカンタンな組み換えができるクーラーは珍しく、リテールクーラーと同じような気軽さで扱える。

ねじ止め＆バックプレート方式に比べると確かに強度は落ちるが、本来がさほど重くないので利便性を重視したということだろう。

ただし9cmファンのトップフローなので、プッシュピン2個はヒートシンクの下に隠れてしまう。押し込むためのくぼみがあるものの、CPU周囲にヒートシンクが張り巡らされているマザー、そしてマザー周囲にスペースが無いケースの場合取り付けはもちろん特に取り外しに苦労する。

できればマザーボードをはずした状態で作業したい。バラックで使うならどうでもいいんですが。

ﾌﾞｼﾄﾞｩ!!

最近としては小柄な部類だが冷却性能は十分。

XeonE3 1285L v4（Core i7 5775c相当）のベンチ等に使ったが、使用したマザー（Supermicro C7Z97-M）の回転数制御が固定でアイドル時は300rpm未満とかいうふざけた回転数になってしまったがそれでもアイドル40度（室温+20度）を維持。ふざけた回転数のおかげでほぼ無音状態といって差し支えない。制御が常識的なマザーなら回転数も上がるのでアイドル時の温度もしっかり下がるだろう。

負荷時も60～70度に収まりつつまだ回転数が1000程度。9cmでこの回転数ならやはり静音。しかしこのマザーどんだけ回転数絞りたがるんだよ、せめて自分で設定させろよ。とにかくそんな絞りすぎな設定の制御でもきっちり冷やしてくれるので、ファン回転数設定次第でクアッドコアクラスの定格だったら十分扱える。そりゃAMD FXや2011 i7クラス、そしてOC用としては騒音を覚悟することになるだろうが。

リテールからちょっとグレードアップして冷却力に余裕を持たせたい、（特にAMD系において）リテールクーラーの音がきになる、けどトップフローのほうがいいという場合にピッタリ。

また先述のとおりAMD・Intel・Intel2011へのパーツ交換がすごく簡単かつさほど大きくないので、常用としてもちろん動作テスト用のクーラーとして1個おいておくのもいい。より上位のクーラーに買い換えた時もこれは処分せずに残しておくと安心だ。

外箱がピッチリサイズで元の箱に戻しても場所をとらないというのもテスト用として高ポイント。

まあその外箱が何があったんだお前状態ですが。

実はコレ、OCWORKSのイベントで一律1000円ジャンク品クーラーの山にあったのだが、外箱に直接宅配札を貼られた痕があるというすばらしい状態で無造作においてあったので気になってしまい、手にとっていたら「それ500円」といわれてもうお買い上げですよHAHAHA。500円じゃコスパよすぎるってレベルじゃないが通常の価格でも納得できる作りとパフォーマンスだ。

実は手持ちに2011クーラーが不足していてXeon E5がバラック動作すらできなかったので、2011対応クーラーを補充できてめでたしめでたし。ただE5も常用しているわけではないのでやはり部屋に転がしておいての動作テスト用になっている。

ｻﾑﾗｧｲ　ｻﾑﾗｧｲ　ﾌﾞｼﾄﾞｫｫｫｫｩ!!