ワールドカップと言えばラグビーやソフトボール、バレーボールなどスポーツの国別対抗戦を指すが、なにもつけず単に“ワールドカップ”と言う場合、一般にFIFAワールドカップ、すなわちサッカーの世界選手権を指す。この第17回大会が日本と韓国の共催となった。この史上初の共催の経緯はFIFA内の会長選に絡んだ政治決着などと言う側面もあるようだが、そこはこの際どうでも良い。
その大会に合わせて公式アルバムが作られ、日韓のアーティストの曲が集まったアルバムが出された。2枚組で1枚は日本アーティスト中心、もう1枚が韓国アーティスト中心の形をとる。
集められたアーティストも、B'zやミスチル、TUBEといった日本の人気グループから韓国の売れっ子プロデューサーPark Jin Youngや後に日本でもソロデビューすることになる韓国系アメリカ人のLena Parkらそうそうたるもの。
まず大会公式アンセム(ANTHEM)は巨匠Vangelis
の手になるもの。しかし、このアルバムに収められているのはオリジナルバージョンではなく、電気グルーヴの石野卓球によるリミックス。なので、結構ビートが効いた造り。Vangelisの厚い音作りに、石野の手になる野太いシンセベースが加わり素晴らしい安定感。
「Let's Get Together Now」は日本語と韓国語が交互に出てくる、この大会を象徴する曲。メンツはCHEMISTRY、
Sowelu、Lena Park、Brown Eyes。♪同じ歩幅刻んで歩く/見てる景色はひとつ♪と謳いつつ、両国の応援のように左右に分かれたコーラスが交互に♪LA la la la..♪と当時ちまたにあふれた「あの」フレーズをなぞる。
「Ready」は、ギターのカッティングがリズミカルでファンキーなラップありのMichael Jacksonばりのブラコン・ソウル。ボーカルがラジオ風の音になったり、突然終わるアレンジなのがカッコイイ!!
他にも韓国でも人気のある倉木麻衣や曲の半ば以上をファルセットで歌う平井堅、長く続いたバンドからユニット形式になっていたT-SQUARE、COOLなピアノ低音弦のループが決まっているJAYなどポップな曲達が集められている。
惜しむらくは全てがこのイベントのために書き下ろされたものでなく、2001~2002年に発表された曲の詰め合わせっぽいところと、The Gospellers
のハーモニー(つか曲のつくり)にいつものキレがなく、ちょっとアイドルグループの歌っぽく聞こえるところか。でも、日本と韓国の交流の新局面はこのイベントから始まったことを思うと、なんか感慨深いね。
【収録曲】
Disc 1
1. ANTHEM (Takkyu Ishino remix) - Vangelis
2. Let's Get Together Now - Voices of KOREA/JAPAN
3. DEVIL - B'z
4. always - 倉木麻衣
5. Escort - The Gospellers
6. One Love Wonderful World - 平井堅
7. I'LL BE - Mr.Children
8. I will follow - TUBE
9. Go Steady Go! - Porno Graffitti
10. Fantasista - Dragon Ash
11. UNITED SOUL (World Mix) - T-SQUARE
Disc 2
1. LAST SONG - Asian H
2. THE PLAYER'S CREED - Kim Jo Han
3. Ready - Park Jin Young
4. GOTTA GET LOVE - JAY
5. Friend - Lee Ki Chan
6. Glorious - Lena Park
7. Dream - Hwayobi
8. Burning - JANE
「Let's Get Together Now <KOREA/JAPAN Ver.>」
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購入金額
3,000円
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購入日
2002年頃
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購入場所
sakさん
2012/03/25
というかちゃんと歌える唯一(?)のハングル曲ですw
cybercatさん
2012/03/25
>雷波少年企画のasian hは今でもたまに聞いたり…
レアなところ?に来ましたねww
確か公式に残っているのはこのアルバムの1曲限りじゃなかったっけ??
sakさん
2012/03/25
cybercatさん
2012/03/26
そうでしたっけ?(^^ゞ
一時期(瞬間的に)かなり盛り上がったので、もう数曲はやってたかと思いましたが...