異変? アニソン歌手次々休業
この記事の冒頭で紹介されているシンガー、HIMEKAのフルアルバムとなるのが本作です。
私はアニメを熱心に見るわけではないのですが、アニソンの類はたまにチェックします。この分野はまだまだ玉石混淆ではあるのですが、たまに「おやっ」と思うような面白い歌手やクリエイターを発掘出来るからです。今やオリコン上位の常連となった水樹奈々も、「ETERNAL BLAZE」のヒットよりも随分前から注目していましたし。
厳密には本作の前に「ラブ アニソン 〜歌ってみた〜」というアルバムも発売されているのですが、こちらはタイトル通り本人が好きなアニソンを歌ったというカバー集となっていますので、オリジナルのアルバムはこの「himekanvas」が現時点で唯一となっています。
私がHIMEKAという存在を初めて知ったのは、NHKで以前放送されていた特番シリーズ「MUSIC JAPAN 新世紀 アニソンスペシャル」で歌っていたのを視たときからでした。このとき第1弾シングルとなった「明日へのキズナ」を歌っていたのですが、細かい技術などはまだまだだったものの、歌声の存在感が素晴らしいと思っていたのです。
歌唱法や声質から、幅広いジャンルを満遍なく歌えるというタイプではないと思うのですが、上手く曲がマッチしたときには非常に良い結果が得られるシンガーではないかと思っていました。それだけに本人が「アニソン」シンガーという点にこだわり過ぎていた点が少々気になっていました。所属レーベルもソニーミュージックでしたから、アニソン分野にはあまり力は注がないだろうと思っていましたし。
案の定、本作の次は徐々に活動が散発的になり、移籍を余儀なくされたわけですが、5pbに移ってからも新曲のリリースなどはあったもののあまり目立った活動は出来ず、4月1日付けで契約打ち切りとなってしまったということです。
本作の収録曲だけでみても、必ずしもヴォーカルの魅力を引き出しているとはいえない楽曲もあり、その辺りの不器用さはマイナスだったかもしれません。しかし豊かな声量を活かして歌い上げるような曲調であればとても映える歌声でもあり、まだまだ日本での活動を見てみたいと思わされます。
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購入金額
3,800円
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購入日
不明
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購入場所
楽天ブックス
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