ニコンの銀塩一眼レフカメラです。

冷たくズシっと重い金属製ボディは格別ですね。

このFE2は主に仕事用として使用していたものです。

　主に中判カメラのサブとしてリバーサルフィルムを入れる事が多く、遠い場所での撮影や屋外での夜間撮影などではメインとしても使用していました。

　細部の作りや製品としての完成度的には、個人用として使用していたF3の方が高いと思いましたが、使いやすさではFE2の方が上をいっていたような気がします。

　縦走りの電子制御式シャッターを採用しているので、1/4000秒や機械式の1/250秒シャッターを実現しており、スペック的にF3よりも進んだ仕様になっていましたが、1/4000秒は使った記憶がありません^_^;

シャッター幕は縦走り式を採用

　発掘された時はズームレンズ（Zoom-NIKKOR 35〜105mm、F3.5〜4.5）が付いた状態で眠っていましたが、街中を歩き回ってリサーチする時のお供に最適の組み合わせで最も気に入ったセットでした。

お気に入りセットのまま眠っていました。

　本機はマニュアル機に近い仕様ですが、完全マニュアルではなく、絞り優先AEモードが使用できるので、街中でパシャパシャと撮りまくるのに便利でした。今でもカメラを持つと一連の動作を体が覚えていますね（恐ろしいw）

ゴテゴテしたシャッターボタン周り、でもこれが使いやすかった...

巻き上げレバーを少し起こすと電源ONになります。

　もしかしたら、当時は今のデジカメ（もちろん私が使った場合です）よりも素早く撮れたかも知れません。。

この重さとホールド性の良さが撮りやすさの秘密か？

　最近のデジカメを使っていると色々な機能が盛り込まれ過ぎていて、もの凄く難解な機械をいじっているような気がしてなりません。確かに押すだけでそこそこの写真が撮れるので素晴らしいのですが、ピントやボカシなどを意図的に変えようとすると途端に難しくなりますね^_^;

　カメラとしては文句無しなのですが、色々な人に貸し出したりしたので、かなりボロくなってしまいました。やはりカメラのようなものは安易に貸し出してはいけませんね。。。

よく見ると角の塗装が剥がれて真ちゅうがむき出しになっています。

　それにしても、カメラのような精密な光学機器を持ったら普通はかなり丁寧に扱うと思うのですが、落とさないにしても肩から下げていて周りにぶつけたり、どこにでもガシっと置いたりしているのか、いつのまにか傷だらけになってしまいました^_^;

細かい傷は仕方ないですけどねぇ...

　時には戻ってきたらフィルムを巻き取る時の折りたたみ式のツマミ部分が失くなっていたり（どうしてそうなるのか未だに不明）、シャッター幕が変形していたり（フィルムの出し入れの際に指を入れた？）ということもありましたが、都度（経費で）修理して何とか最後まで使う事ができました。

裏フタの開け方が分からない人がたくさんいました。

それにしても、この頃のカメラって今見てもカッコいいなぁ。。。

　このカメラを今後も使う前提で考えると、メカ的には問題なさそうですが、内部に使われているスポンジ（ミラーアップした時に当たる部分）が劣化してボロボロに見えるので、この部分は直さないと破片がカメラ内部で悪さをして、写真に写りんだりメカの動きに影響が出る可能性があります。

　そんな感じですが、実際には使う予定もなく、他の銀塩フィルム用カメラと同様に、使わずにしまっておく事になりそうです。。。