カード自体の概要については1枚目をご参照下さいませ。
正直シリアルナンバーでしか区別が付かない2枚。先にクロスファイア状態での性能を紹介しておこう。
こちらのBF3レビューでもクロスファイア構成を行う事により2倍近いFPSを記録した…のだが、設定ミスでカード単体時はx16ではなくx8動作。本来なら単体カードでももう少し高いFPSを出すはず。
長くなるので先にクロスファイア時の3DMark06(バージョンが古い理由は後述)のスコア。見事大幅上昇している。こちらのスコアは上記レーンミスが無いので純粋な比較。
2枚挿しても消費電力はシステム全体で300W程度。非効率になりがちな2枚挿しといえど、我が家の550W電源でも賄えるレベルでワットパフォーマンスも悪くない。
ただ、ここにたどり着くまでが長かった…
2011年3月にBTOパソコン2台から抜き取るカタチで入手したこのHD5770。せっかく2枚あるのだがクロスファイアでもしたい訳なのだが…当然抜き取りなのでブリッジケーブルなんぞ持っていない。
単品購入すると案外高いのもブリッジケーブル。急ぎではないし、秋葉原で都合よくジャンク品が出ていたら買おう程度…が、なんかしらんが出てこない。
タイミングが悪かったのかやっとこさブリッジケーブルを入手したのは7月頃だった。その頃はメインPCの更新も重なり、暫く放置。そもそも手持ちですぐクロスファイアできるのは655Kを搭載した不幸袋マザーのみ。
しかもこのマザー、本来クロスファイアを考えられているものではなく2枚目のボードがx4動作になってしまう。更に更に、HD5770を2枚積むと言う事はPCIex補助電源コネクタが2個必要ということ。
そのタイミングで搭載していた電源はAntecのTP-550@もらいもの。この電源はセミプラグインというべきモデルで、一部コネクタ類のみプラグインタイプ。PCIexコネクタケーブルも2本目以降はプラグインとなる。しかし本体しかもらっていないのでプラグインケーブルが無い。4pin→PCIex変換ケーブルも無い。
結局一度引退させた老兵530W電源(こちらは自分で購入したのでケーブル保有)を使う事に。
しかし上記レーンの問題に加え、そもそもこのPCは一部の古いキャプチャボード等を動かすためにわざとXP環境を残しているマシン。DirectX11も無駄になるし、肝心のキャプチャボードは2枚目のHD5770の熱に晒されるし、そもそもレーンの問題か性能向上幅もさほどではない。
安定動作こそしていたものの、それらのデメリットを考慮した結果、一時的な使用に終わり、結局2枚別々に使っていた。
そして転機が訪れたのはこの2700K即効レビュー。
2700Kと言えばクアッドコアi7としては最高峰なので相応のVGAを用意せねばならない。当初の予定ではクロスファイアができないマザーIntel DZ68DBの予定だったのだが、急遽変更されたマザーはクロスファイア可能なモデル。
更にTP-550に使えるプラグインケーブルをLinksショールームで入手していたので電源の問題も解決できる。DZ68DBで予定を立てていたので狂ってしまったが、せめてHD5770のクロスファイアを行えばマザーの性格も生かせるし他の人に見劣りする性能にはならないだろう。
先にi7 2700K一式のレビューをご覧頂いた方ならアレ?となるかもしれないのだが、何故かこのHD5770はクロスファイアどころか単体でもレビュー中に一切登場していない。
それどころか実際使用したのは比較対象にさえできないようなローエンドVGA、GT220だ。
確かにUSBポートを大量に装着するというネタをしたかったのもあるが、それは既にマザーが変わった時点で半分諦めており、できる事ならクロスファイアを使用したガチ構成にするつもりだった。使わなかった理由はただひとつ。まともに動作しなかったのだ。
原因は判らないのだが、1枚挿しでさえAMDのドライバインストールに失敗し、標準VGAドライバさえまともに当たらない。2枚あるのだから交互に試したのだがダメ。この時シリアルNoでしか区別のつかない2枚がごっちゃになりそうだったのでシールを貼り付けた。
とりあえずシリアルナンバーが少ないほうがむつみシールでで、多いほうがななみシールね!
まあたぶんこのレビューは2枚目のななみシール側の登録だな!…とか言ったところでどっちもドライバ当たらず動かないとしょうがない。
CCCごとアンインストールしようが再インストールしようとダメ。挿すスロットを変えてもダメ。
ダメダメダメ。
しかし既に動画編集ソフトのレビュー期限が迫っており、OSの再インストールまでやってる時間は無いしそもそもそれで治る保障は無い。GT220は「2700Kにローエンドグラボかよ!」のネタの為ではなく、動画編集ソフトにおいてGPU支援を効かせるための「超マジな苦肉の策」だったのだ。
その後、BF3レビューを応募するに辺り今度こそHD5770を動かそうと再挑戦。
別のユーザー様の動画編集ソフトレビューで「Radeonのドライバが原因でアンインストールしたのに編集ソフトが動かなかった」というのを思い出し、一旦別のRadeonをセットアップし、アンインストールするという荒業を試みる事に。
親のPCに使っていたHD4670を装着しドライバ&CCCインストール→アンインストールを行い、HD5770に付け直してもう一度ドライバ&CCCをインストールしたところ、なんとか単体カード状態での動作が可能に。
察するに初回インストール時何かのエラーが出てしまい、その後アンインストールしても何らかのゴミが残ってしまっていたのだろう。しかし3DMarkVantageを使おうとするとやっぱり画面出力がフリーズしてしまう。
TERA等他のゲームやベンチでは問題なかったので、とりあえず2枚挿しにすると、確かにCCC上では「クロスファイアを有効にする」にチェックが付いている。
しかし3DMark06を回しても有意なスコア差が出ず、他のアプリケーションも恩恵を受けているように思えない。ブリッジケーブルの接触不良も疑い、別のジャンクケーブルを追加で用意したが症状に変化無し(先の写真でCFロゴの色が2本で違うのはそのせい)。
この時点でBF3レビューの応募締め切りが迫っていたので、こちらのPCでの参戦は諦めネトゲ用の省電力HD5750マシンでの参戦に。
HD5750のレビュー中にCCC12.1がリリースされたのでダメ元でHD5770クロスファイア側もアップデートしてみた結果が…あのBF3レビューで紹介した「クロスファイアの効いているスコア」だ。3Dmark06も冒頭で紹介したとおり明らかにスコアが上昇した。
恐らく問題なく動いているのだろうし、BF3もフリーズ等は無く、TERAをプレイした際も高画質設定で余裕のあるフレームレート。でもやっぱり3DMarkVantageはなんか怖くて動かしたくない。これで設定吹っ飛んだら嫌だし…
恐らく全ての原因は初回インストール時の何かで、このAX5770 1GBD5-Hというカード自体には問題は無かったのだろう。何台ものPCで使ったが、この2700Kマシン以外では一度も問題がおきなかったのだし。
1枚目で紹介したとおり音は静かで十分な性能を持ち、補助電源コネクタも1個ですみ、カード自体もさほど大きくない。カードとしては満足度が非常に高いのだが、クロスファイア…いや、それどころか2700Kマシンの場合1枚挿しでの動作にさえ苦労させられたという点は非常に惜しい。
今のクロスファイアが動いている状態を崩したくないのでこれ以上のテストもする予定無し!動けばいいんだよ動けば!
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購入金額
0円
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購入日
2011年03月頃
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購入場所
Vossさん
2012/01/30
ななみ得点送る際、それ言ってりゃ五本余ってるからあげたのに(笑)
とっぷりんさん
2012/01/30
下小川さん
2012/01/30
幸い秋葉原で運がいいとジャンク品100円とかであるのでそのタイミングで確保できました。まともに新品マザーやグラボ買わないんでまるで無かったんですよね…まあ何気にASUSマザーについてきましたけど。