Larry Carlton
はLee Ritenourと人気を2分するフュージョンギタリストであり、スタジオミュージシャン。これだけ芸歴?が長いと(40年超)彼を聴いて、彼に憧れて楽器を手にした人物がまたその世界で名声を築くのに十分な時間がある。LarryとLeeが自分のギターヒーローだったと語るその人物はTOTOのSteve Lukather。
彼ら二人が日本のブルーノートで共演した時のライヴ盤。
これは最終公演のテイクだそうだが、それまでの共演でお互い影響を与えあったのだろう、Larryの音はいつになく太いし、Steveのソロのラインは結構JAZZY。でも互いの個性はしっかりしていて、音を聴いただけで(フレーズを聴いただけで)どちらのプレイか判るできばえ。「The Pump」はJeff Beckの80年代のアルバム“There and Back”から。本来Steveっぽいカラーの曲だが、LarryもSteveに負けないヘヴィなディストーションサウンドで応酬。演奏後、客席に向かって互いの名をコールするのがイイネ!
「Don't Give It Up」はLarryの曲だが、もともと本人のライブでも激し目の部類に入るシャッフルチューンだったものが、さらにハイスピードなロックシャッフルに仕立てられており、スリリングだ。本来Larryのツアーサポートである3人の他のミュージシャンも見せ場があり、Rick Jacksonのキーボードソロはロックンロール風でイカしてるし、Gregg Bissonetteのソロも短いけどオンリズムでセンス良い。ベースのChris Kentはソロこそないが、随所に入れる速弾きのオカズが素晴らしい!
そして「Room 335」。「あの」335。Steveがワンコーラス「あの」テーマを、ブルージーにフリーリズムで弾き語ったあとリズムインする。特徴的なイントロのあとユニゾンで仲良くテーマ(Aメロ)を弾いた後、LarryのBメロ。そして先にソロを取るのはSteve!「Room 335」にしては歪んだ音のソロだけどロックスピリットあふれるアツいプレイ。でもフレージングは流麗でLarryのラインを良く研究している。対するLarryの酸いも甘いも噛みわけた?下降ラインの速弾きソロは明らかにSteveにインスパイアされてる。惜しむらくはソロ応酬などがなく唐突に終わってしまうこと。最後にもうワンコーラスバトルがあれば最高だったけど。
自分の師と仰ぐ、ギターヒーローと同じ舞台に上がった現代のギターヒーロー。師とは違うところに立っていながら、やっぱりリスペクトしているのはアリアリ。今は亡きブルーノート大阪での熱演。見に行きたかった~><。
【収録曲】
1. The Pump
2. Don't Give It Up
3. Only Yesterday
4. All Blues
5. Room 335
「Room 335」右chがSteve、左chがLarry
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購入金額
2,520円
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購入日
2001年頃
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購入場所
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