レビューメディア「ジグソー」

彼の歌から元気をもらってる人って多いんだろうな。

所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。書かれる詩、歌われる詞の世界に世の人を引きつける力があるアーティストがいます。そんなアーティストの作品をご紹介します。

槇原敬之は今も活動を続けるシンガーソングライター。デビューは1990年だから既に20年選手だ。歌の特徴は曲を聴き取りやすいメロディーラインと譜割り。あまりリズムが喰っていたり、日本語の音節を壊したりしない「歌詞を聴かせるための」曲作りをする。

その詩の世界は日常のシーンを切り取ったもの。一人称で男性目線で語られる。でもそれはヒーローやイケメンの歌でなく、どこにでもいる平凡な男性の小さな幸せであったり、恋人との仲違いであったり...そしてその語りの根幹には明るいものが宿っていることが多い(別れの後悔などを歌ったものもあるけれど)。
パステルタッチの装丁で「日常的」な槇原
パステルタッチの装丁で「日常的」な槇原
「僕の彼女はウェイトレス」は結構ダンサブルなアッパーチューン。元もんた&ブラザーズ

の角田順がファンキーなワウギターを弾く以外は打ち込みでドライヴする。♪あの初めてのKISSの/聴こえそうなドキドキも/寄り添う2人の髪が/同じ香りになる夜も/ずっとわからなかった/数学の答えみたい/僕と君が出会ったのは/もう偶然じゃない♪

「CALLIN’」はカタイ打ち込みの曲だが、淡々と対面では強がってしまう男の心情が語られる。♪会うといつでも言えない言葉/ラインにたくしてる/“とても好きだよ”/二人の距離を幸せにかえる/ベルが今日も鳴るように♪

そして..「どんなときも。」。言うまでもない人生肯定ソング。この歌詞に、彼の朴訥な歌い方に力づけられた人は多いだろう。春だか夏だかの高校野球の行進曲にもなったはずで、彼の代表曲。♪どんなときも/どんなときも/僕が僕らしくあるために/「好きなモノは好き」と/言える気持ち/抱きしめていたい♪....zigsow?ww

この後彼は事件なども起こすが見事に再起。いまでも人生肯定ソングを歌ってマス。

【収録曲】
1. どんなときも。(インストゥルメンタル・ヴァージョン)
2. 僕の彼女はウェイトレス
3. AFTER GLOW
4. Necessary
5. 満月の夜
6. EACH OTHER
7. ひまわり
8. CALLIN’
9. 3月の雪
10. 僕は大丈夫
11. どんなときも。

iTunes該当アルバムページ
  • 購入金額

    2,900円

  • 購入日

    1991年頃

  • 購入場所

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