KARIZMAはキーボーディストDavid Garfieldの主催するフュージョンバンド..つかプロジェクト?セッショングループ?彼らが活動していたのはLAミュージックシーンの中心となっていたライヴハウス、THE BAKED POTATO。そこでDavidが声かけて演ったメンツが“KARIZMA”みたいな。従って、すごくメンバーチェンジが多い。本作は2ndだが、デビューアルバムの時点ですでに第8期メンバーだったとライナーには書かれている。本作のメンツはキーボードにはもちろんDavidだがギターがMichael Landau、ドラムスがCarlos Vega、パーカッションにLenny Castro、テナーサックスとフルートがLarry Klimasというベースが流動的な構成。歌詞カード裏にはわざわざ“KARIZMA featuring DAVID GARFIELD & CARLOS VEGA”と書かれているほど故Carlos Vegaのプレイがフィーチャリングされている。そしてこのアルバムはほぼ一発取りで2日間で取られたらしい。1日目と2日目でサポートメンバーが異なるので、結局1アルバムにバンド構成が2セットある形になっている。1日目に録られた4、7、8、10曲目の4曲がTOTOのギタリストSteve LukatherにスーパーベーシストNathan Eastを加えたセット。残りが2日目の録音で、ギターはMike O'neil、ベースがJimmy Johnson、ソプラノサックスとフルートでSteve Tavagiloneと言った布陣。これに両日通して参加のパーカッションLuis ConteとアルトサックスのBrandon Fieldsが加わった感じ(あと1曲だけ参加のブラス組があるけど)。
「PROPHECY」。これぞテクニカルフュージョン!これぞ凄腕ミュージシャン揃いのバンド!ちょっとカリビアンなりズムを残しながら、長~いキメとユニゾンの嵐!32分音符や6連符の嵐!!16音符より細かい音符でユニゾンするなよ...(^^ゞ。Michael Landauの泣きのソロが、David Garfieldのコード弾き中心のラテンなソロがもの悲しい。
「JIVE」。ファンキーなブラコンノリの曲。生々しく録られたCarlos Vegaの跳ねる8ビートが気持ちよい!ハイハットワークがすばらしいグルーヴ!!Larry Klimasの力強いテナーサックスでドライヴィン!Davidのローズタッチの音が流れるよう...ソロはBrandon Fieldsのアルトがハッピー!
そしてギタリスト必聴の曲が「HUNGRY DOGS」!TOTOの3rdアルバム“Turn Back”の様な風合いのディストーションギターのリフによるイントロで始まる。Aメロはスネアのバックビートがなくなって、サックスによるエモーショナルなメロになるが、これでおとなしくなるわけはない...エレピソロも途中まではAメロ同様の始まり方だが、徐々に鍵盤幅を広く使って盛り上げていく...そして唐突なギターソロ、いや、バトル!!互いに認め合い、仲も良い当時のLAトップギタリストの2人、Michael LandauとSteve Lukatherが弾き倒す!ディストーションギンギン、アームバリバリでセッションしまくり!そのままエンドに雪崩れ込んでテーマに戻らずエンディング、まさにライヴのノリ!
この盤は商標権の問題で長く廃盤になってたけれど、今回高品質盤(SHM-CD)での再発。左右いっぱいに広げられたタムタムの揺れまで感じられるすばらしいマスタリングで、今は亡きCarlosのプレイが蘇る!必聴です。
【収録曲】
1. PROPHECY
2. STING
3. TOLTEC DANCE
4. T. J.
5. KIMBISA~CUBA
6. JIVE
7. DONNA
8. HUNGRY DOGS
9. CREATCHY STOMP
10. ALL BLUES
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購入金額
2,100円
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購入日
2011年09月頃
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購入場所
TOWER RECORDS
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