もともと冷却性能だけでなくデザインにも引かれてETD-T60-TBを選んだのですが、ETD-T60-TBと比較するとブラックとシルバーの組み合わせなどがあって正直ETD-T60-TBのほうがかっこいいかも...ETD-T40-BKも負けず劣らずのデザインのよさなのですが、今回は相手が悪かったか(笑)ブレードがスケルトンであることや真ん中のシールマークがごちゃっと見えてしまうので、回転していないときの見た目はETD-T60-TBの方が個人的には気に入ってます。ただ、実際に回転しているところを見ると圧倒的にETD-T40-BKの方がかっこいいですw自分は光物が好きでケース内にLEDテープを張るほどなので、周りのLEDと同じ色で揃えればメチャクチャかっこいいです。もう、内部を見ているだけでニヤけてしまいます。せっかく自作するなら見た目もこだわりたいですよね( ̄∇ ̄)
-サイズ-
幅方向(?)はETD-T60-TBと変わらずの139mmです。一方奥行き方向はサイドフロー型のためETD-T60-TBよりスリムで70mmとなっています。メモリ側へのファンの飛び出し具合はほとんどETD-T60-TBとかわらないくらいでした。取り付けに関しては後ほど。高さはETD-T60-TBに比べて大きく160mmあります。幅の小さいケースを使用している方は注意が必要です。ちなみに自分はZ9-plusを使用していますがETD-T40-BKを装着したところ余裕は約1.7mm程度でした。ギリギリですね...( ̄o ̄;)ミドルなど小さめのケースを使用している方は注意が必要かも知れません。ソケットとPCIスロットとの間が短いASRock B75M R 2.0を使用しているのですが、一番上のスロットにグラボをさしたところぎりぎり接するか接しないかくらいでした。心配だったので一応絶縁テープを貼って使用しています。ただ使用しているのが密集しているマザボなので、たいていのマザボなら干渉問題は生じないかと思います。
-設置のしやすさ-
リテール以外のCPUクーラーの装着は2度目ですが、バックプレートに関してはETD-T60-TBでも簡単でしたがもっと簡単に取り付けることができました。両方ではさんでまわす必要がないので楽チン!が、本体を設置しようとしたところケース内が狭いためかとても設置できるスペースがなかったのでグラボをはずすことになってしまいました。というか、これは当たり前なのかも知れませんが、cpuに取り付けた後にヒートパイプをまたぐ取り付け棒をつける必要があって、それを固定するナットを回すときにグラボが刺さった状態ではどうしても手を入れる隙間がなかったのではずすことになってしまいました。まぁ、抜き差しは簡単なのでよいのですがETD-T60-TBと比べるとややめんどくさかったかなと思ったので...メモリとの干渉はなかったです。普通の高さのメモリを使用すれば大丈夫だと思います。
-ノイズ-
一応アプリを使って測ってみたのですが、どうしてもファン以外のノイズがのってしまうのでできるだけ同じ条件にして差だけ書いておくことにしました。
1100rpm : (ETD-T60-TBのノイズ)-(ETD-T40-BKのノイズ) = 6dB
1800rpm : (ETD-T60-TBのノイズ)-(ETD-T40-BKのノイズ) = 4dB
という結果になりました。若干ETD-T40-BKの方が静か程度ですね。1100rpmのときはファンの音はほとんど気になりませんが、1800にするとさすがにブーンおいう音が聞こえてしまいます。
-冷却性能-
さて、CPUクーラーを買う上でもっとも肝心なのがこの冷却性能ですね。
まずは各種ベンチマーク&オンラインゲームをやってみてCPUおよび周辺の温度をHardwareMoniterにて測定したので、以前使用していたETD-T60-TBと比較して記述しておきます。
pc構成
[ケース]ZALMAN Z9-plus
[CPU]Intel Celeron G1610
[M/B]ASRock B75M R 2.0
[VGA]MSI N650GTX-Ti Cyclone II PE OC
[電源]SilverStone SST-ST50F-P
[HDD]Western Digital WD10EZEX
[ODD]Pioneer TS-F1720
[ファンコントローラ]AINEX FM-08
[ケースファン]ENERMAX UCTVD14A UCTA14N-BL etc.
[その他]LEDイルミナシオン etc.
構成を見たらわかるのですが明らかにゲーム用のpcではないですね...
最初は事務作業にしか使用する予定がなかったのでこのようななんともアンバランスな構成なので「なんやこれヽ(´o`; オイオイ」って突っ込まれるかも知れませんががんばって計測したので見てやってください。
なお、余裕ができたらi5-4570を買いたいと考えてます。
(簡単のため以下のように略させてもらいます)
CPUcore1->C1
CPUcore2->C2
GPUcore->G
M/Bヒートシンク1->M1
M/Bヒートシンク2->M2
M/Bヒートシンク3->M3
HDD->H
ケース内温度->ケ
-ベンチマーク-
ファンタシースターオンライン2 ベンチマーク
C1 C2 G M1 M2 M3 H ケ
ETD-T60-TB 39 39 46 32 47 33 28 33
ETS-T40-BK 38 38 46 32 46 32 28 32
FF XIV新生エオルゼア ベンチマーク
C1 C2 G M1 M2 M3 H ケ
ETD-T60-TB 40 43 47 32 47 35 28 34
ETS-T40-BK 39 41 49 30 44 33 28 34
OCCT
C1 C2 G M1 M2 M3 H ケ
ETD-T60-TB 44 44 44 33 51 33 31 35
ETS-T40-BK 41 41 44 31 47 32 30 34
CINEBENCH
C1 C2 G M1 M2 M3 H ケ
ETD-T60-TB 42 42 42 32 50 32 32 35
ETS-T40-BK 40 40 43 32 50 32 32 33
-オンラインゲーム-
ファンタシースターオンライン2
C1 C2 G M1 M2 M3 H ケ
ETD-T60-TB 45 45 50 35 52 35 32 37
ETS-T40-BK 39 40 53 35 52 34 31 36
AVA
C1 C2 G M1 M2 M3 H ケ
ETD-T60-TB 41 42 42 34 50 33 30 30
ETS-T40-BK 38 40 43 32 46 34 30 28
室温やその他の環境の違いがあるため一概には言えませんが、ETD-T40-BKの方が若干冷却性能が良かったです。このpc構成での発熱が少ないので差があまり見られませんが、もっと発熱量が大きい構成なら差は顕著になることだと思います。また、トップ・サイドの特性がそれぞれ出ていて、ETD-T60-TBのときはETD-T40-BKにくらべVGAの温度も下げることができていましたが、ケース内のエアーフローは乱れてしまうのでケース内温度やHDDディスク温度が若干高いなぁという印象がありました。一方ETD-T40-BKは徹底的にCPUを冷やしてくれますね(笑)ちゃんとした計測はしていないのですが、ついでに空気の通り道にメモリも冷やしてくれているみたいです。その分VGAの冷却はおろそかになるので、ゲームなどをするならちゃんとしたケースファンが必要ですね。(当たり前ですが...)
-まとめ-
トップ型とサイド型でどのくらい冷却性能が変わってくるか試してみたいという事でレビューさせていただいたのですが、やはりトップはCPU周りの冷却、サイドはケース内の冷却が優れていることがわかりました。CPUの冷却だけに関して言えばサイドの方が優れているので、ゲームやエンコードなどを行ってガンガンOCする方はセオリーどおりETD-T40-BKのほうをおすすめします。逆に、普段使いが事務作業などのみの方はサイズや周辺の冷却性能のこともありETD-T60-TBでもよいかなというのが正直な意見です。ただ、私みたいに酷使なんてしないが光物が好きだ!という方にはETD-T40-BKを選択するのもアリかもしれまん。
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購入金額
5,980円
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購入日
2013年06月10日
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購入場所
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