外装以外は通常のP183なので別にMSI以外のマザーやグラボを装着するとボム蔵が自爆するとか、アイちゃんの突撃銃が火を噴くとかそういうことはたぶん無いはず。(最初AKかStg44かG3辺りかとおもったらそれぞれストックやマガジン形状が違う、モデル何だろう?)
P183シリーズはフロントにUSB3.0を備えた「v3」系が登場しているが、こちらは旧型モデルがベースなのでフロントはUSB2.0ポート*2とeSATAポートを備えている。
Antecと代理店であるリンクスインターナショナルのおかげで保守部品が入手し易いのも一つの利点で、「v3」用の保守部品と交換すればフロントパネルがv3相当となる。
これらの部分はフロントドアを締めた状態でもアクセス可能…というか電源・リセットスイッチさえドアを閉めたままでも指をつっこめば押せる。実使用では便利なんだが、こうなると何故フロントドアにカギがついているのかよくわからない。
もちろんオールブラック塗装の「BI」と異なり通常のP183準拠の内部カラー。
大柄なケースだけあって内部スペースは広く、基本的に組立作業は容易だ。
ケース自体の幅は余裕があるのでNINJYA3のような大型サイドフロークーラーでも収まるのだが、サイドパネル密閉型なので横方向から吸気が必要な背の高いトップフロークーラーは不向き。
まあファンさえ付けなければオロチさえ収まったので、エアフローにさえ気をつければ大抵のクーラーは装着可能なサイズだろう。
全体的に密閉されるタイプのケースだが、搭載可能ファン数が12cm*4+1(内部HDDマウンタと排他で1個)と多い。
またフロント空きベイ用のフタやファン部分はフィルターを装備したメッシュ状になっており、フロントドアサイドの吸気口からガンガン空気を流入できるし、ドアを開放すればより吸気性は上がる。排気と吸気のバランスをとってやれば、冷却性は十分確保できる。もちろん静音性も「ケース自体は」高い。
純正の背面&トップファンは案外回転数が高く、ケース背面から回転数を3段階調整できるスイッチを持っているにもかかわらず、Low状態以外ではうるさい。特にトップ部はその構造的にファンの回転数をLowにしても風切り音が残ってしまう。ケース自体は静音系なのにここの風切り音は惜しい所だ。
ちなみに私の現品はリア&トップファンをAntec TriCool 120mm BlueLEDモデル(じゃんけん大会産+追加購入1)に換装済み。白箱入りなので恐らくNINE HUNDRED系の保守部品と思われる。
光る以外は回転数切り替えスイッチも共通なのでそのまま入れ替えて使用できるのだが、Low以外だとうるさいのも同じだ。スイッチ部が空きになることを許せれば一般的な12cmファンが装着可能だが、トップファンは取り付け構造上リブ無しでないと取り付けられない事に注意。
HDDマウンタは上下2段構造でそれぞれ本体から取り外しが可能。下部に4台、上部に2台の計6台が装着可能な上に、それぞれ12cmファンを装着すれば風が直撃する位置になるので冷却性も安心だ。
どちらもシリコン部品を挟んで専用の長いネジを使って固定するので、付属のネジとシリコン部品は紛失に気をつけたい。
それを考慮してか、上部マウンタサイドには小物入れがつくという面白いギミックがある。ただ私は大量のベイアクセサリの電源ケーブルをその位置でまとめるカタチにしてしまったので小物入れを取り外してしまったが、その取り外した小物入れに専用ネジ等はまとめている。
パッケージにはSSD対応のシールが貼られ、確かに上部マウンタには2.5インチドライブを底面から止める為の穴があるのだが、付属の専用長ネジはインチネジ。写真で使用しているIntelSSDの底面固定ネジ穴はミリネジ用だったたため、結局SSD付属の3.5インチアダプタを使用した。
※追記:後ほど別途入手したAntec P183用ネジセットにはSSD用の専用ミリネジが付属していた。このP183-MSIは新古品として入手したものなので、たまたまこの個体のネジが不足or紛失していた可能性がある。
5インチ・3.5インチオープンベイは専用の金具を使用して簡単に取り付け・取り外しができるようになっているが、ネジ穴が前方にしかない薄いタイプのベイアクセサリだとネジ2本しか場所が合わず不安定になってしまう。
まあフロントドアで殆ど隠れてしまうので私のようにゴテゴテとベイアクセサリを詰め込む人間も珍しそうだが。また3.5インチオープンベイは1つのみなので、2つ以上の3.5インチオープンベイデバイスを装着する場合変換アダプタが必須となる。
今回使用したSilverStone SST-FP55Bはしっかり固定できたが、こちらもやはり「奥のネジ穴までしっかり使えるタイプか」を事前に確認しておきたい。
余談だがこのSST-FP55B、2.5インチドライブ2個を装着できるギミックもあるので、先ほどのSSD装着時の問題も解決できる上にドライブの搭載量を増やしたり上部マウンタのドライブを無くしてにファンを追加したりできる。P183との相性はかなりいいマウンタといえるだろう。
裏配線と電源下方配置を組み合わせているだけあって(表側に配線すれば別だが)、電源ユニットのケーブル長には気をつけたい。何せ同社製のTP-550APでさえマザー補助4pinコネクタは裏側を通すと届かず、延長ケーブルを用意するハメに。
また写真の通り上下分割された構造なので裏配線の際、小さい隙間にケーブルが集中し、取り回しを気をつけないとサイドパネルが閉まらなかったりケーブルを痛めたりする可能性がある。
もちろんケース表側にも上下のケーブルを通す箇所があるが、エアフローを考えてもこちらの使用は最小限にしておきたい。
また下方配置の電源ユニットは、マウント部が独特で、上下方向どちらでも付けられるようになっており、そのマウンターを外せば専用の大型電源も装着可能だ。今回使用したTP-550はファンが上側に来る通常とは逆の配置でAntecロゴが正方向になったので、きっとそれも想定してるんだろうとその配置にした。
細かい不満点はあるものの、全体の品質や組立易さはさすが「定番ケース」とも言われるだけある造り。というかあまりに完成されていて弄る箇所もなく、あっけない組み立ての簡単さ。自作を手軽にやりたいならやはり「品質の高いケース」を使うのが一番なんですね。
シンプルな形状と、ベイアクセサリ類を一切隠すフロントドア。扱いやすくて静かでわりと良く冷えて。ファン交換くらいしかやることがない。
後カスタマイズらしいことをしたのは、マザー裏側サイドパネルの手回しネジを黒いものに変えたくらいだ(純正状態だとマザー表側は銀色の手まわしネジ、マザー背面側サイドパネルは普通の6角ネジ。裏配線を入れ替える事も考慮して左右両方ブラックの手回しネジに統一した)。
今まで安物やジャンク品、旧型品や特殊配置のケースばかり使っていたのだが、それらの悩み…
電源ユニットの干渉に悩まされたり、本体のゆがみでうまく拡張カードがつかなかったり、HDDの共振を抑える為に静音化改造してやっとおとなしくなったり、あまりに狭いケースでケーブルの取り回しに散々苦労したり、CPU周りが窒息で恐ろしい温度になったり…そんな悩みとはまったく無縁。ちょっとそれはそれで弄りがいがなくてさびしい気もするのだが。
まあ、その寂しさもこのMSIスペシャルカラーの前には吹き飛ぶんですけど!!どう見ても変り種ケースです本当にありがとうございました。
ちなみに塗装フィルムは結構丈夫にできているとはいえ、金属等をぶつけるとあっさり傷がつくので扱いには気をつけよう。
プレミアムレビュー用に(さりげなく)使ったとはいえ、P183として見れば私の手持ちの中で「最も普及しているケース」なので、CPUクーラー等ケースが関わる内容の場合は「P183」としてこれからもちょくちょく登場予定…というかすでに登場してますね。
オロチとかスサノヲとかで。
【追記】
晴れて中身もMSI仕様に!1年越しかよ!
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購入金額
15,000円
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購入日
2011年12月頃
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購入場所
Vossさん
2012/01/06
ほぼ完全一致。
Fallout3やってんのかな、白四さん・・・
退会したユーザーさん
2012/01/06
わたしゃ面倒だで全部外そうかと(・・;
下小川さん
2012/01/06
スッキリ!
全面カバーは(本来のP183なら)ステンレスで見た目をスッキリさせられるのに加えて、閉じると吸気ファンの音がかなり軽減されるんですよね。静音化構造の一環かと。
ちなみに結構簡単にはずせます。
ふじしろ♪さん
2012/01/09
下小川さん
2012/01/09
たぶんアイちゃんの支援攻撃も…
これでFPSやれば雰囲気でそうです!
ちゃなさん
2012/01/17
総重量はどのくらいですか?
下小川さん
2012/01/17
総重量実測したことは無いんですが、ケース自体の公称が14kg、CPUクーラーのOROCHIが1.1kg、電源のTP-550が2.3kg、それにマザーボードやHDD2台、ベイアクセサリ類が加わるのでおそらく20kg近くいってそうです。
ちゃなさんお持ちのSOLO IIの公称が9.1kgなので、+5kgもあるんですね~
まあ世の中公称21.37 kgのケースをお持ちの方もいらっしゃいますが!!
総重量考えるだけで腰痛くなりそうだ…
ちゃなさん
2012/01/17
現用主力PCの Precision690 は25kg以上有ります。最低でも26kgは超えているはず。なにしろ20kg超えたらあまり移動させる物じゃなさそうですね(^^ゞ
一応重量級PCなのかしら。ようこそ重量級ユーザーへ!
でも世の中には nvidia tesla 8基搭載PCなんてのも有ります。一体どのくらいの重量なんでしょうねぇ。40kg超え?キャスターが付いているそうです。
いや、重量じゃなかった。ペインティング! CRAYのスーパーコンピュータもかっこよくペインティングされているし… いいなぁ。MSIは偉いちう事が分かりましたっ!
下小川さん
2012/01/17
私のP183の中身はCPUクーラー以外わりとアッサリした構成なので、P183としては軽い方なんでしょうねえ…標準でHDD6台とか積めますし。
コレ買うまでケース自体がペラペラペコペコの安物や小型ケースばかり使っていたのでP183クラスで十分ビックリでした。
って40kg越えとか最早本棚クラス!
このMSI迷彩カラーはもう存在感バツグンですね~
他にもnVidia仕様のケースとか気になるんですが、なかなかケースを捨てられない性格なのでこれ以上ケース増やせません!古いケースが溜まる溜まる!