レビューメディア「ジグソー」

X-Fi世代から最大の変化は“使いやすさ”

クリエイティブメディアのサウンドカードもこれで3枚目です。
別にお気に入りのメーカーってわけじゃないんですけどね…。

さて、本題いきましょうか。
サウンドカードのお話ですが、音質云々の解説はその手の専門家にお任せするとして、
今回は一般PCユーザーの視点で使い勝手をメインにレビューしたいと思います。

・入出力系統に過不足なし、たぶん
出力はヘッドホン、ライン、光デジタルの3系統で、
アナログ/デジタル共に5.1chサラウンドでの出力が可能です。
入力はライン(マイク共用)、光デジタルの2系統。
フロントパネルI/Oにも接続でき、ヘッドホン出力とマイク入力に対応。

従来製品から大幅にヘッドホン出力が強化され、
600Ωまでのヘッドホンが駆動可能ということですが、
駆動以前の問題として、サウンドカードとヘッドホンを直接繋ぐと、
ハッキリと聞えるほどのノイズが混じってしまいます。
これは環境に依存する問題と思われるので、一概に「使えない」とは言えませんが、
自分の環境ではフロントパネルで接続した方がノイズは少なくなりました。

アナログである以上、仕方ないことかもしれませんが、
ヘッドホンを使用するのであれば、光デジタル出力からDACを介して
ヘッドホンと接続した方がよさそうです。

また、光デジタルではDolby Digital Live出力に対応しましたが、
“再生される全ての音”がDolby Digital Liveで出力されるのではなく、
あくまでDolby Digital Liveに対応したソースとアプリケーションのみ対応とのこと。
まだ使い込んでいないのでよく理解してませんが(ゴメンナサイmm)、
この点、ASUSのXonar HDAV1.3シリーズの方が使い勝手が良いと思いました。
ソースに関係なくDolby Digital Live信号を映像に加えてHDMI1本で出力できますし。

・圧倒的に使いやすくなったドライバソフト
X-Fi時代のドライバソフトは用途に応じて3つのモードがありましたが、
Recon3Dでは“モード”という概念が廃止されました。
というよりも、統一されたと言った方が適切かもしれません。

インターフェースが一新され、見た目にも解り易くなった
「Sound Blaster Recon3D PCIe コントロール パネル」というアプリケーションで1つで
各機能を利用できるようになりました。
Sound Blaster Recon3D PCIe コントロール パネル
Sound Blaster Recon3D PCIe コントロール パネル
各エフェクトの効果自体はこれまでのソレとあまり変わらない印象ですが、
各機能へのアクセスが容易になったことは大いに歓迎できそうです。

・付属ソフト「ミュージック サーバー」のユニークな機能
PCが搭載している出力系統毎に別々の音楽を再生できます。
これで隣の人と一緒に別々の音楽を聴けますね!
ミュージック サーバー
ミュージック サーバー

・毎度恒例のバグ祭りは今回も健在?
ドライバのインストール直後は「シネマチック」画面でDolby Digital Liveの有効/無効を
切り替えられるのですが、PCを1~2回再起動すると「シネマチック」画面を開いても
何も表示されなくなります。
ドライバの再インスコも試しましたが、やはりPCを1~2回再起動すると…。
アップデートによる改善を待ちたいと思います。
これ以外には問題なく動いてる雰囲気なので、昔よりはいいですねw

・その他諸々
EAXのハードウェアアクセラレーションには非対応と、ある意味スペックダウンですが、
ほとんどのケースでCPUパワーを持て余してると思いますし、大した問題ではないでしょう。
…EAX対応のゲームが今後出るかどうかは別としてネ。

自分は使うことがないので何とも言えませんが、ボイチャ関連の機能も充実しているようなので、
よく利用する方は試してみる価値がありそうです。
上位機種では一風変わったマイクが付いてるようですよ!

【総評】
X-Fi世代のミドルクラス製品から乗り換えた身としては、
音に劇的な変化はなく、目新しいものもありませんが、
使いやすさは確実に向上しました。
何気にこれだけで十分買った価値はあったと感じてます。

初めてサウンドカードを買う方にはちょっと高価かもしれませんが、
X-Fi世代より古いものや、数千円程度の安価なものを利用してる方には
買い替えにちょうどいい価格帯の製品かもしれません。
  • 購入金額

    11,300円

  • 購入日

    2011年12月19日

  • 購入場所

18人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (3)

  • 深海さん

    2012/02/23

    こんにちは!

    Recon3DのProfessional Audio版を購入して現在試しているんですが、SCOUT MODEのホットキー機能使えていますか?

    ウチではホットキー登録して内容を保存しても、再び保存画面覗いてみると設定内容がリセットされておりホットキー機能が使えません。

    ホットキー機能が使えないとFPSでは全く意味がないです。
  • ふぃーさん

    2012/02/28

    >深海さん

    こんばんは!
    返信が遅れてしまい申し訳ありません。

    SCOUT MODE自体いじったことがなかったのですが、
    この機会に試してみました。

    …がっ!!
    ホットキーの設定そのものができませんでした。
    [ホットキー]欄に任意のキーを入力しても、キーを離すと同時に
    入力したキーの名前が消えてしまい、どうやっても空白に戻ってしまいます。

    更にはSCOUT MODEを有効にしようとチェックを入れるとドライバが落ちる始末orz
    うーん、このSCOUT MODEとやらは不具合だらけですね。
    お役に立てず申し訳ないです。。。

    クリエイティブ製品では恒例みたいなものですが、
    気長にドライバのアップデート待ちですね。
    ちなみに当方Win7 Pro 64bitです。
  • 深海さん

    2012/03/29

    ご返事ありがとうございます。

    クリエイティブのサポートに聞いたところ、以下のような返事がありました。

    『この度は誠に申し訳ございません。
    本機能につきましては設定のご案内が抜けているようでございます。

    ホットキーのご登録に際しましては、アルファベットキーの
    単独登録は行えません。登録の際は、Shift / Ctrl / Altなどの
    キーに加えて、アルファベットキーをご登録いただく必要がございます。』

    クリエイティブ側も設定に関する説明不足を認めていますね。

    バージョンアップで説明文が修正されることを願います。

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