以前も書いたと思うのですが、私は毎年クリスマスシーズンに合わせて、所謂クリスマスアルバムかシングルを1枚買っています。
しかし、今年はどうしようかと悩んでいました。単純に懐具合が厳しいということもあったのですが、それ以上に買おうと思える候補作が思い浮かばなかったのです。
強いて言えば英国のロックシンガー、クリス・レアのベスト盤「New Light Through Old Windows」がリマスターされたので、収録曲の「Driving Home For Christmas」目当てで買うのはアリかと思ったのですが、オリジナルのLPは既に持っていますし急いで買うほどでも、という心境でした。
そんな中で、別件で出向いたBOOK OFFのレジ前にある処分価格カゴから見つけたのが本作のCDでした。見つけた瞬間に「これだ!」と思ってしまい即購入してきました。
米国のサックス奏者、ケニー・Gのホリデイアルバム「Miracles」です。彼は通常自作曲を中心に演奏するのですが、本作では定番のクリスマスソングを演奏しているわけです。
収録曲は写真では分かりにくいかも知れませんので、一応書きだしておきましょう。
1. Winter Wonderland
2. White Christmas
3. Have Yourself A Merry Little Christmas
4. Silent Night
5. Greensleeves
6. Miracles
7. Little Drummer Boy
8. The Chanukah Song
9. Silver Bells
10. Away In A Manger
11. Brahms Lullaby
日本でもこのシーズンの定番となりつつある、シカゴの「What's It Gonna Be, Santa?」とも結構選曲が被っている辺りからも定番曲中心ということがおわかりいただけるかと思います。
彼らしくしっかり聴かせる出来
ケニー・Gというとまず思い浮かぶのは澄んだソプラノ・サックスの音色でしょう。彼の代表曲の1つである「Songbird」などはその典型例です。
しかし、本作では勿論ソプラノ・サックス中心の組み立てではあるのですが、テナー・サックスも要所で取り入れるなどちょっと意外性のある構成です。
面白いのは吹いているのがテナー・サックスであっても、何となく彼のソプラノ・サックスに通じる爽やかさを感じさせることです。この「Have Yourself Merry Little Christmas」などはまさにそれを体感出来る1曲です。
一方、こちらの「Silent Night」では普段と同じソプラノ・サックスを演奏しているのですが、普段と比べると気持ちしっとり目という音色でしょうか。彼ほどのサックス奏者であればそれくらいの音色の使い分けはあっさりと出来てしまうということでしょうか。
「ブラームスの子守歌」はクリスマス楽曲なのかといわれると難しいのですが、これもサックスであるにもかかわらず、むしろリラックスできるような音色なのはさすがでしょう。
この辺りの楽曲は前述のシカゴの作品でも取り上げられていますので、アレンジのアプローチの違いを楽しんでも良いでしょう。
安い中古CDではありますが、聴かせ所は多く良い買い物だったと思います。本作もさすがにアナログ盤は結構高価ですが、CDであれば手頃に入手できますのでお薦めです。
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購入金額
220円
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購入日
2025年12月11日
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購入場所
BOOK OFF




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