何度かご紹介しているCASIOPEA
は現在活動中止している1990年前後の「フュージョン黄金時代」を支えた代表的なバンド。その後、このグループはバックの2人(ドラムスとベース)と上物2人(ギターとキーボード)に分裂してしまうのだが、これはその話が出る前の作品ではあるが、上物2人の作品。作曲などはギターの野呂一生の方が多く手がけているが、アルバムのカラーはむしろ鉄道マニアとしても知られる向谷実カラーかもしれない。
30cmLPサイズのボックスの中に飛び出す絵本とCDが封入されている(アナログレコードも発売されたらしい)。絵本で語られるストーリーに従ってサントラ風に話は進む。曲中に話の筋のナレーションも入っているしw参加ミュージシャンはCASIOPEAから参加の二人、野呂一生(ギター)、向谷実(キーボード)を中心にベースはナルチョこと鳴瀬喜博と高水健司、ドラムスは宮崎まさひろと鈴木徹、サックスはJake H. Conceptionなど。後にCASIOPEAに加入することになる鳴瀬が参加しているのが面白いw
「スーパーマンサンタ」はイントロが6/8ではじまり4/4にチェンジするところがトリッキーで、CASIOPEAらしい。おかあさんといっしょでも活躍した森みゆきや坂田おさむのおなじみの声でちょっとコミカルに始まる。サビのキャッチーさがいいな。サンタが流れ星にぶつかってスーパーマンサンタになるくだりw
「モノかいじゅう」はサンタが見た夢に出てくるおもちゃでふくれあがった怪獣の歌。打ち込み中心でCASIOPEAでは絶対やらない調子の曲。ボコーダーが時代を感じさせる。
「きよしこの夜」はイントロが凝っている。シンセサイザーのコーラス音色で弾かれる和音はさすがボイシングを考えた面白い構成。歌のお姉さん、森みゆきが入ると“みんなのうた”になっちゃうけれど..
彼らにとっては余興に過ぎなかったのか、現在ではこのアルバムが発売されたこと自体が、記録にあまり語られないけれど、才能ある人がやるとできあがったモノはやはりソコソコのものにはなります、という実例。この時期にはたまに引っ張り出して聴きますね。
【収録曲】
1. スーパーマンサンタ/森みゆき、坂田おさむ、タイロン橋本
2. 小さなプリンセス/森みゆき
3. まほうのタンコブ/坂田おさむ
4. げんきひゃっぱい/タイ ロン橋本
5. おどろきサンタ/森み ゆき、坂田おさむ、タイロン橋本
6. モノかいじゅう
7. フワ フワ/森みゆき
8. エントツをつくろう/森みゆき、坂田おさむ、タイロン橋本
9. ジングル・ベル
10. エンゼルの羽
11. ホワイト・クリスマス
12. .きよしこの夜/森みゆき
「モノかいじゅう」
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購入金額
3,200円
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購入日
1987年頃
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購入場所
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