レビューメディア「ジグソー」

水冷レビュー入りました!

 今回はVspecさんからAntec KUHLER-H2O-920の提供を受け、水冷化のレビューをさせていただくことになりました。

製品スペック
ラジエター       151×120×49mm
ポンプ・冷却プレート 高さ29mm
ファン          120mm 25mm厚×2
ラジエターホース長 330mm
重量           0.7kg

使用PCスペック

マザーボード    GIGABYTE Z77MX-D3H
CPU         Intel Corei7 3770K
メモリー       Patriot DDR3-1333 4GB×4
SSD         ADATA SX900 128GB
電源         Win Power2 600W 80Plus Bronze
グラフィックボード 玄人志向 Radeon HD7770 1GB PCI-E RH7770-E1GHD

 ケースはIW-BR661/WOPS Dragon SlayerだったのをSilverStone SST-FT03S に組み替えてから取付けました。



「取付編」
 まずはシリコングリスリムーバーで付いていたグリスを取り除きます。
CPUグリスリムーバー
CPUグリスリムーバー

 まずある程度拭い取ったうえで1番の方の液で乳化させてからふき取ります。
(1番の液体はシトラス系の香りがします、おそらくオレンジオイル系の溶剤なんでしょうね。)
 そのあと2番のクリーナー液で残留物を浮かせてふき取ります。

 水冷キットの水枕には最初からグリスが塗布してありますが、今回は元々ついていた羅刹RevBとの比較のため、AINEXのシルバーグリスに揃えることにしました。


最初の状態
最初の状態
グリスリムーブ後
グリスリムーブ後


 ケースをSST-FT03Sに換装してから行うことにしたのですが、正直元のケースのままでやった方が良かったかなーとちょっと後悔しましたwww。
 取説では先にラジエターを付けてから水枕を付けるようになっているのですが、思った以上にラジエターが厚く、そうすると水枕取付用の手回しネジを締める事が出来ないのでラジエターは最後の方で取付ける必要がありました。
水枕を取り付けたところ
水枕を取り付けたところ
ラジエターはこれくらいの厚み
ラジエターはこれくらいの厚み

 ラジエターはまず25mm厚のファン1つと共締めでケースに取り付けますので結構な厚みになります。
取付完了
取付完了

 水枕部分からはマザーボードのCPUファンに接続するファンコネクターとUSBヘッダピンに接続するケーブルが出ているのでこれをマザーボードに接続します。
 それから付属の2つのファンに対する電源供給は水枕から出ているファンコネクタに接続します。
 USB接続するのでドライバが必要で、付属CDROMからインストールしてやる必要があります。
 このインストール作業を手早くしてやらないと水冷ユニットが正常に作動せずオーバーヒートしてしまいますので早く済ませる必要があります。
  電源さえ通じていれば最低限動作するようにしておいてもらえば焦らなくて済むのですが、1度オーバーヒートしてしばらく電源が入りませんでした。
(水枕部分のライトが赤く点滅したりしていたので、おそらく、致命的なダメージを防ぐため、起動を阻止するようになっているのだと思います。)

「設定」
 ユーティリティソフトは4つのタブで構成されています。
水温・ファン・ポンプ回転数
水温・ファン・ポンプ回転数

 ポンプの回転数は常時高めで推移していました。
水温・ファン回転数グラフ表示
水温・ファン回転数グラフ表示
ファンコントロール・警告設定
ファンコントロール・警告設定
ソフト起動状態・ログ間隔・スキン・水枕電飾設定
ソフト起動状態・ログ間隔・スキン・水枕電飾設定

 モードは右上のダイアル上のところのモード名をクリックして行います。
 カスタムとサイレントの違いはいまいちわかりませんでしたが、エクストリームモードはファン・ポンプとも常時最大回転数でかなりうるさく、風量は扇風機の中風ぐらいでしょうか。

「OC比較」
 今回の比較対象はトップフロータイプの空冷CPUクーラーとしては大型の部類に入る羅刹RevBです。


 ケースのスペックを見ると、高さ160mmまで大丈夫と書いてあったのですが、羅刹の場合幅がありますのでSST-FT03Sの電源上部にあるケースファンと干渉し、ケースファンのブラケットが完全には固定できませんでしたが、なるべく条件をそろえるため少し斜めになった状態でも取付けておくことにしました。
羅刹のファンとケースファンが干渉!
羅刹のファンとケースファンが干渉!

 羅刹を取り付ける際にAINEXのシルバーグリスを使用したので水冷枕を取り付ける際もそろえてみました。
羅刹が乗った状態
羅刹が乗った状態

 microATXマザーボードに載っていると大きさが際立ちますね。
テスト条件
テスト条件

 GIGABYTEのEasy Tune6のQuick Boostでレベル2 4.43GHzにして行いました。

 羅刹の場合、90秒で発熱限界としてテストが強制終了されました。
羅刹Core1
羅刹Core1

 Antec Kuhlerの場合、カスタムモード(初期設定のまま)では4分41秒で発熱限界に到達しました。
Antec、カスタム
Antec、カスタム

 エクストリームモードでは無事完走しましたがOCCTでリミット値とした85度付近まで上昇していた。
Antec、エクストリーム
Antec、エクストリーム

 なお、カスタムモードでのテストにおいても水温は38度程度までしか上がらず、ファンの回転数がアップされることはありませんでした。
 なぜそうなったかということについて思い当たることがあるとすれば、コアとヒートスプレッダの間のグリス性能が低いことによる熱輸送不足でしょうか。
 殻割りCPUにすればもっと効果を発揮できそうですね。
(私は改造バカではないのでとても殻割なんてする勇気はありませんwww)

(注)一応今回のテスト条件では負荷をかける時間が長くなかったので水冷のエクストリームモードではギリギリ完走できましたが、グラフを見てもらえばわかる通りかなり温度が危険水準まで上昇しているので、もっと長い時間負荷をかけていたら上限をオーバーしていたと思われますので、通常100パーセント負荷がずっと続くようなことは無いと思いますが4.43GHzを常用できるというわけではないと思います。

(2012 7/14追記)
 シルバーグリスについて、性能を十分に発揮するには取り付けてから200時間程度かかるとの情報があったので本日再テストしてみました。
Antec水冷エクストリーム再テスト
Antec水冷エクストリーム再テスト

 先日と同じ設定でテストしたのですが、最大で81度となり約4度下がりました。
 ちなみに羅刹は取り付けてから1ヶ月以上たっていたのでシルバーグリスの状態は十分に安定していたものと思われます。

(2012 7/28追記)
 水冷状態でのGIGABYTEのユーティリティET6によるオートチューンを試してみました。
オートチューニング結果
オートチューニング結果

 結果は4.81GHzでした!
 常時負荷がかかり続けるような状態でなければこれでも行けるということのようです。
 先日OCCTでテストしたときの温度の上がり方からすると、この状態で高負荷状態が続くような使い方をするのは怖いですが、CPU負荷率にムラのあるような作業であれば行けそうです。
  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2012年07月08日

  • 購入場所

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