HP製のスリムデスクトップ機。
元々は、下小川氏宅に大量に引き取られた中古PCの一台で、無理を言って一台譲って頂いた。

「何で今更478ソケット時代のPCなんぞ」と思うだろうが、これにはちゃんと理由がある。

それは、このPCが「Windows98SEをインストールできる」と同時に「3ModeFDDを接続出来る」ものの中でも、最期の世代に該当するからだ。

これ以上新しい世代のPCだと、メーカーからWindows98用ドライバの提供がないのである。

んで、何で今更Windows98なのかというと、3ModeFDDより更に厳しいブツを繋ぐから。

御託を並べるよりも、見てもらった方が早いと思う。

改装作業中

改装完了後

こちらが、我が家のd330SFの現状である（苦笑）
判る人はこの時点で、私がなぜWin98をインストールするPCを今更求めたのか、理解出来たと思う。

判らない人のために説明すると、このフロントパネルを引っ剥がした状態の右側に装着されたドライブは、かつて3.5インチFDが普及する以前に利用されていた、5インチFDドライブだ。

X68000復活計画の一環として検討している、全5インチFDのイメージ化を行うために久々に引っ張り出したものである。

んで、このドライブ、WindowsMe以降のOSではサポートされていない。
そのため、必然的に選択肢となるOSはWindows98SEということになる。

・・・あー、うん。Meが一応最期の対応OSだけど、お前の出番ねーから（酷）
いくらなんでも、この期に及んで再びあの悪夢と付き合うとか御免蒙る。

閑話休題。
そういうわけで、メーカーからWindows98用ドライバが提供されており、BIOSで5インチFDが認識するPCが無いかと探した結果、なんか最初に声かけた人が最適な機体を提供してくれたのだ。

ただ、流石にそのままの構成にFDDを付けるだけでは面白味に欠ける。
何か一捻り欲しいところである。

よし、システムドライブにSSD積んだれ（ぉぃ

このPC、ギリギリSATA対応世代な上に、IDE互換モードが載っているので、SATAのSSDでもIDEドライブとして利用可能なのだ。

BIOS上では単なるIDEドライブなので、Win98でもIDEドライブとして普通にインストール可能。
FDISKでパーティションを作成、初期化の上でWin98のメモリチェックを切ってインストール。

なお、メモリは256MBに抑えているが、これでも普通にやったらインストール失敗した。
セットアップ実行時に”/im”のスイッチを追加することで、だいたい回避出来る模様。

苦労の末、インストールした結果がこちら。
画像クリックで等倍になるが、ちゃんとドライバの大半（USBが一つだけ入らなかった）がインストールされ、Aドライブが5インチFDDとして認識している。

なお、このWindows98SEだが起動時間は2.5秒くらい。
BIOS込みでも4秒強と、鬼のように早い。

CPUもPentium4-2.6Gを搭載（HTはOFF）し、メモリもWindows98SEとしては破格の256MBという容量のため、OS自体の動作もかなり高速である。

こちらは構成完了後の中身。
IOデータ製のSCSIカードを、PCIブラケットを外して基盤だけ差し込んである。
こちらも、ドライバを入れて動作するところまで確認済みだ。

これで、旧世代PCとの橋渡し役が出来上がった。
残るはあの基盤の着荷だけなんだが・・・・11月中旬は長えなあ・・・・