著者の半ば強引な考えの元、女性店主の書店を取材して
まとめた本です。
古本屋の現状だけでなく、それぞれの女性店主が
古本屋を経営するに至るまでの半生を追っているので
ノンフィクション好きの私にはとても興味深い読み物でした。
かくいう私も大昔、本屋になるのが夢だった頃がありました。
今思えばただ1日中好きな本を読んでいられるとか
好みの雑貨を置いたり自分でデザインしたカバーを
付けたりしたかっただけの浅い夢でしたが
この本を読んで改めて、夢を叶えようなんて思わなくて
良かったなぁと思いました。
そのくらい、現実としての書店経営の厳しさが分かる本です。
逆に、若い頃なら無謀な夢を叶えて失敗するのも
良かったかもしれないとも思います。
ただ、その後も特に何か商売したいと思っていたわけではないのに
「雑貨屋を開くには」だの「小さなお店はじめました」だの
若い女の子が開業した実例の本をやたらと買って
眺めていた時期がありましたが、数年経った今
その半分以上が閉店している現実を見ると
(わざわざ調べるイヤラシイ性格…)
やはり私は「お客」で良かったなぁと思ったりもします。
サラリーマンでいられるうちは、趣味と実益を兼ねて
毎日おかしなことを考えて過ごしながら、
仕事帰りに大好きな本屋をハシゴしたり、
休日に雑貨屋巡りをしたり、友達とカフェでお茶したり
ささやかな贅沢を楽しみたいです。
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購入金額
882円
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購入日
2011年頃
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購入場所
vingt-et-unさん
2011/11/01
独立して趣味と実益を兼ねた素敵な空間を作りたい・・・これは私も若い時分から思い描いていた夢です。
立地や建造物のイメージ、内装、備品類(50~60年代のジュークボックスは必須だな~だとか)、屋号、看板のデザインなんかをワクワク想像しては、段々と現実的に商品のリストアップを書き出し、それに伴う原材料費、什器・備品、器具類、人件費などなどを試算をたてて見ると、げんなりしてしまうんですよねwww
趣味は趣味で>ささやかな贅沢 として楽しむことは本当にすばらしい喜びです。
そうそう>サラリーマンでいられるうちは
40を過ぎて、近頃はまた違った意味で(いつまでもサラリーマンでいられなくなるだろう・・・現実面において!)、独立を頻繁に想像しております。
叶うか叶わぬかはまだまだ分かりませんが、「本郷・諸星商店」(笑)
sukiyakiさん
2011/11/01
亜津さん
2011/11/05
私なんかとは比べ物にならないほど
現実的にお商売を考えていらっしゃったんですね!
ぜひぜひヒーローカフェを実現させて下さい。
え?そんなコンセプトじゃなかった?(笑)
>sukiyakiさん
連載時や単行本のさらに追記があるので文庫本がおすすめです!