外伝シリーズながら、本編に劣らず人気になってきたモンスターズシリーズ。

その中で異彩を放つのが、このキャラバンハートでございます。

○ケモン的な配合からの脱却を図った、という感じかな。

舞台は、悪霊の神々の世界を元にした場所。

異世界から少年時代のキーファが召喚されて、冒険をするというストーリーです。

MAPはドラクエ2に準拠していますが、伝説の時代そのものではないので、アレンジが少々。

スタート地点はデルコンダル地方ですね。

今作は、全て、この世界の上での冒険で、「不思議な扉」は登場しません。

まあ、幻魔王とやらの力で怪しげなダンジョンが出るようですが。

他のモンスターズシリーズとの大きな違いは、

戦闘後に野生モンスターが仲間にならない。

という事です。

ストーリーの進行によって、入手するモンスターを強化していくというスタイル。

仲間モンスターの地位は、ゲームタイトルにあるように、キャラバン隊の護衛兼馬車の動力源という感じですね。

馬車の入手と仲間モンスターの入手がストーリー上の演出なので、序盤に集めまくったモンスターで配合を繰り返して、無敵状態！みたいなプレイは出来ないです。

また、レベル上限もあり、その解放は、イベントによってキャラバンに転身の使い手が参加してからになります。

モンスターを倒した後、仲間にはならないのですが、心（能力などの結晶）を落とします（かなり確率低いですが）。

転身が可能になると、その心を取り込んで、進化するのが転身という事になります。

このシステムで良い部分は、育成するモンスターが一回の転身に付き、一体である、という事。

配合だと、可能なレベルまでの育成（もしくは納得できる能力まで育てたり）は、両親なので二体必要なのですが、こちらは、一体のモンスターが進化するのでその必要が無いです。

他のモンスターズと同様に、パーティメンバーは三体なので、育成枠を余分に取らずに済むのはありがたいですね。

キャラバンという設定上、フィールド移動には食料を消費します。キャラバンレベルで上限が決まっていますし、また、モンスターの重さ辺りで消費が決まっているようですので、序盤はかなり、というかビックリするほどカツカツです。

食料が切れると、モンスターのHPが減少しだします。その為、遠出や経験値稼ぎでうろうろし過ぎると、あっという間に食料不足で破綻します。

逆に、食料が有る状態では、モンスターのHP（MPもだったかな）は自然回復するので、ありがたいですけれども。

食料入手方法は、三つで。

・一つは、キャラバンがキャンプした場所に居る補給係から直接購入、或いは町などで食料アイテムを購入して使用（町では補給もしてくれます）。

・もう一つは、食用になりそうなモンスターを倒して入手。自然系と獣系が食べられるようですｗ

・最後は、MAP上に落ちている、或いは、フィールド移動中のイベントでの補給、です。

確実に入手するには、購入なのですが、序盤は戦闘で入手できるゴールドも少なく、特に、基地であるキャラバンを引っ張るモードで移動すると、食料が激減するので、赤字になりやすいです。HP減少は1で止まるので、逃げまくって、落ちている食料拾いに専念、という事態になった事も有ります。

後半は、それほどでもないですけれどもね。

キャラバンを引っ張るモードを使わなければいいじゃない、という意見も有りそうですが。

食料補給やセーブは町などで可能ですが、キャラバンでなければ出来ない事があります。

・馬車を引く（戦闘に参加する）モンスターの変更。

・モンスターの転身。

・キメラの翼でのリターンポイント。

・全滅時の再起場所。

となっておりまして、移動しないと不便になる事が結構ありますね。

この辺りはジレンマとの戦いかも。

馬車は積載重量がありまして、これは、護衛モンスターと、戦闘を補助するサポートメンバーたちの合計重量の制限となります。

サポートメンバーは、戦闘を補助するだけのキャラであり、ストーリーには関わりがありません。

幾つかの職業があり、その職業によって、「戦士はモンスターの攻撃力の何割かで攻撃」「盗賊は、敵からアイテム盗む」「僧侶は回復呪文を掛けてくれる」といった効果があります。職業レベルがあって、高いと効果が高いですし、サポートメンバーを統一すると、その職業の特殊技が発動します。

町や城などは、アドベンチャーゲームの様に場所をカーソルで選択すると、一画面の小マップが出る形です。容量の都合でしょうか、城や町の広さの感覚がつかめないので、テパの村とサマルトリアの城が同じ大きさに感じられる不思議（DQ2でも、同じ大きさでしたけれどねー。或いは村の方が広かったかもｗ）

通信対戦はあるものの、心の通信交換或いは転身が有ったら、もう少しメジャーになったかなあ、と思います。

一人で全て（もしくは最強）のモンスターへと転身を目指すのは、難しく、まだ成し遂げていないので、通信交換要素は欲しかったですね。