外付けUSB接続HDD。
容量は2TBで今となっては大容量とも言えない。
しかも接続はUSB2.0。
さらにデカイ。
今(2018年)では2.5インチのHDDですらも上は5TBに届いているのに、中に入っているのは2TBの3.5インチHDDでAC接続必須という前時代的外付けハードディスク。
...つかホントに年代物。
自分がこれを入手したのは2012年に遡る。
→以下述懐...以前自分はHDL-GT1.0
というI/O DATA製のRAID構成のネットワークハードディスクを持っていた。このLAN-HDD、元々企業用に売られたものだけあって3年保証で翌日オンサイト修理と保証は厚いし、筐体も頑丈、Hot swapにも対応していて、さらに外部に接続されたeSATAハードディスクへミラーリングも出来ると、「堅牢にデータを護る」ための機能に満ちている。
ただ初代発売は2006年末で、自分の持っていたのは容量1TB版で大した容量ではない。...さらに正確に言うと、1TB使えるのはRAID0で使用した場合。実際にはこの筐体に250GBのHDDが4台入っており、これをRAID0(ストライピング)かRAID5(分散パリティ)、RAID1+0(ミラーストライピング)のいずれかで使うため、バックアップなしのRAID0で使えば1TBフルに使えるが、こういったタイプのネットワークドライブに求めるのは速さよりも安全性。従ってRAID5かRAID1+0で使うことになるため、750GBか500GBでの使用となる。自分が入手したとき(2010年頃)には既にふつーのUSB接続単体HDDで2TB超のものも出てきはじめていた時代で、これだけ大げさな筐体で750GB(以下)というのは外部バックアップ先としては不足気味。
そしてこのネットワークドライブには、システム部分に設定が書き込まれていて、元々入っている250GBのHDDを320GBや500GBに単純に換装しても容量は増えない(250GBとして制限認識されてしまう)。
さらにレビューにも書いているとおり、標準となっているブラウザ経由で設定をいじるやり方だと反応性が悪すぎた。
実はこのLAN-HDDはLinuxベースで、Linuxの知識があるとconfigがいじれて容量の問題も解決できるし、設定変更も必ずしもブラウザ経由でやる必要がなくなるのだが、cybercatの猫頭には当時は(今もか)そんな知識はなかった....
...ということで、それならば使いこなせる人に使ってもらおうと、おものだちのガトーさんに譲ったときに、お返しにいただいたのが本品(前置き長杉)。←述懐ここまで
モノは日立の外付けHDD、“TOURO” 2TB 0S03301A(HGST-TD2000U2)。接続はUSB2.0。縦置きスタイルで筐体はかなりデカイ。外寸129×183×60mmで、ちょうどBD(DVDではなく)のトールケース4~5枚分くらい。
さらにガッチリしたACアダプターが付いていて全部で1kgを超えるので、持ち歩きには向かない。
では何に向けた製品かというと、「デジタルAV家電対応」。要はTVの付加機能として2010年頃から一般化した「外付けHDDへの録画機能」を実現するための「家電系」ハードディスク。製品パッケージにも「液晶テレビ<レグザ><ブラビア><アクオス><ビエラ>対応 自社検証確認済み」と明記されている。
TVの隣に置くならば黒一色のボディは「浮かない」し、大きな筐体もTV横に隙間なく並べられたときにHDD放熱のための隙間が「内部に」確保できる効果もある。TV周りはPC系ほど周辺機器でゴチャゴチャということも少なくて、ACアダプタが多少大きくてもカマワン、ということか。接続もFull HD映像であればUSB2.0で間に合うし。
こういう製品に求められるのはそういったことより信頼性。そこは日立製、ちゃんと中も日立のHDDが入っている。CrystalDiskInfoにかけると「HDS723020BLA642」とのことなので、Deskstar 7K3000シリーズの7200rpm、バッファ64MBの667GBプラッタモデル。
かなり信頼性が高い良品。
一方速さ的には、USB2.0接続のHDDなので、さすがに見るべきところはまるでない。
ま、地デジTVの一過性録画用(タイムシフト用)としては十分。ということで入手してすぐ交換しても良かったのだが、当時320GBのUSB-HDDをその用途には使っていて、特に不具合もなかったのでそのままになっていた。そのハードディスクには、毎日といってよいほど家族がタイムシフトした番組が追加で入ってくるので、切り替えタイミングも難しく...
ただ、最近その320GBのHDDがときどき認識が飛ぶようになったらしい。帰ったときに調べると中のHDD本体の不良ではなくガワの方の接触不良かコントロール部分の不良らしい。ガワを直す...という手段もあるが、ガワも古いし、どうせ調子が悪くて外すんなら容量をアップしてやるかと。
ということで、死蔵していた6年モノのHDDを開封。
さすがに用途的にどんぴしゃりのモノなので不具合はないのだけれど、2点ちょっと使いづらいポイントが。
まずこの製品電源ボタンがない。USBでつながれた機器のON/OFFに連動して電源が入る。TV本体の電源を入れてHDDの電源を入れ忘れる、という危険性はないが、逆に常にスタンバイ状態で待機電力がある、というのはエコではないかな。
あと、付属のUSBケーブルが短い。50cmしかなく、そりゃさすがに短すぎるダロ、と。録画機能が付いている液晶TVは大画面の上級機であることが多く、ポートとコンセントのレイアウトによってはこの長さでは届かない(実際届かなかった)。TVなので画面裏にも隠せるので、むしろ長すぎる方が短すぎるより喜ばれるのではないだろか。さらに(時期的なモノで仕方ないかも知れないが)、HDD側のコネクタが最近ほとんど採用されない「mini」USB端子。短い付属ケーブルを手持ちのモノで代替しようにも「mini」って意外に少ない。
でもこの2点さえ目をつぶれば用途ぴったりの製品です。
【仕様】
インターフェース:USB2.0
データ転送レート:最大480Mbit/s
電力:DC12V 1.5A
動作温度:5~35℃
相対湿度:20~80%(結露なきこと)
対応OS:Windows XP、Windows Vista、Windows 7、Mac OS X(10.5以降)
寸法:129mm×183mm×60mm
重量:0.97kg
熟成することまる6年。熟成と言うよりは、もはや過発酵に近い??
320GBのからとっとと換えれば良かったのだが、一応動いているし...
⇒などと言っているうちに単身赴任
⇒家族が毎日タイムシフトしているのでタイミングが..
⇒機を逃し続けていた
⇒転勤前からつかっているHDDの不調
⇒本品発掘
⇒腐る前に使えて良かった(^^ゞ
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購入金額
0円
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購入日
2012年02月22日
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購入場所
おものだちのガトーさん
jive9821さん
2018/02/13
録画用途であればUSB 2.0でも十分なのですが、USB mini端子は確かに今となっては一寸厄介ですね。
cybercatさん
2018/02/13
ナルホドー。
21世紀初頭は大画面TVというと家電の花形で、いろいろな機種があって、トップの数社以外のセカンドグループは様々な付加機能をつけて特徴出していましたが、最近はねー....
mini-USBケーブルはこれほど少なくなっているとは思いませんでした。