Gerald Albright。サキソフォニストでアルトを好む(ソプラノやEWIも吹くが)。Michael BreckerとDavid Sanbornという“フュージョン界第一世代サキソフォニスト”につづく第二世代のプレイヤー。メイシオ・パーカーに憧れてサックスを始めたというエピソードと、ベーシストとしても有能(自分のアルバムでも演奏する)というリズム感からかなりファンキィな演奏もできる。共演の経験もあるテナーのKirk Whalum
とは同世代でもあり、良く比較された。
そんな彼の5作目が本作"SMOOTH"。Kirk Whalumが比較的打ち込みを前面に出したCOOLでアダルトな路線で攻めたCacheと同時期の作品だが、Geraldは題名通りSMOOTHに来た。まさに直球でSmooth Jazz。
「I Surrender」。Lalah HathawayのシルキィなコーラスにGeraldのアルトが絡む。ここで彼はリズムプログラミングに加えてBassも演奏し、単なる打ち込みバックにならないよう留意。途中のブレイクでのLalahがささやく"I Surrender....."。にビビンって電流が...
「G And Lee」。曲名通り、Lee Ritenourが参加。ナイロン弦とわかるナチュラルな中間部と、スチール弦の倍音がいいエンディングソロ。6拍子(4/4+2/4)を随所に挟みながらSmoothな風合い。リズムギターは名手Paul Jackson, Jr.。メロウ、という言葉がぴったり。
「Sedona」はベーシストとしてのGeraldの憧れのStanley Clarkeのピッコロベースソロが聴ける。Michael JacksonのThrillerへの参加で知られるGreg Phillinganesがキーボードで華を添える。ピッコロベースソロに合わせて、ソロ以外の部分もベンドの効いたシンセベースで腰高な印象の曲。
ただ全体を通してみると少しスムースに流れた印象があり、いくつかの曲の印象が薄い。ちょっとSmooth Jazzに直球過ぎたかも。彼にはも少しファンキィなものの方がよかったのかもね。
【収録曲】
1. Don't Worry About It
2. I Surrender
3. Sweet Baby
4. This Is For The Lover In You
5. G And Lee
6. Just 2 B With You
7. Anniversary
8. Passion
9. Sedona
10. Say It With Feeling
Gerald Albright - OFFICIAL WEBSITE
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購入金額
2,400円
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購入日
1994年頃
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購入場所
kazさん
2011/09/03
Gerald Albrightのサイトも見ましたが、かなり気になってます。
早速探してこよっと。(^^)
cybercatさん
2011/09/03
>Gerald Albrightのサイトも見ましたが、かなり気になってます。
見ちゃいましたか...w
参加ボーカリストも今回取り上げたLalah Hathaway(ニューソウルの立役者Donny Hathawayの娘)の他に、シャラマーのHoward Hewettや“Chaka Khanの再来”Vesta Williamsなど、ツウ好みの人たちがそろっているので、気に入るかもしれませんね!
kazさん
2011/09/03
仕事とプレミアムレビューに時間を取られていたので、すっかりご無沙汰しちゃいました。(^^;
>参加ボーカリストも今回取り上げたLalah Hathaway(ニューソウルの立役者Donny Hathawayの娘)の他に、シャラマーのHoward Hewettや“Chaka Khanの再来”Vesta Williamsなど、ツウ好みの人たちがそろっているので、気に入るかもしれませんね!
ますます、気になっちゃいました!(^^)
cybercatさん
2011/09/03
サイトを見られたならご存じだと思いますが、「The Music」の最下段にAmazonへのリンク(回転するアルバムジャケットがカッコイイ!)があり、「Gerald Albright 1987-1996」の方にある本アルバムジャケットからmp3ページに飛べます。試聴ファイルあります。
kazさん
2011/09/03
時間のある時にでも、じっくりと聞いてみたいと思います。(^^)