明和電機。日本の誇る電気仕掛楽器製造メーカー...もとい、不思議ソング製造ユニット...つうかナンセンスパフォーマー/ウィズ/不条理楽器なのか...。彼らは土佐信道を中心とするパフォーマンスユニット。初期は実兄の土佐正道とのコンビでのパフォーマンスを基本とし、独自に開発した楽器を用いて音楽を演奏するというスタイル。
この楽器..
魚器(なき)と呼ばれ、魚をかたどったモノが多い。背負ったアーム2本の先に木魚が付きフィンガースナップを感知して木魚を叩く『パチモク』。鯉のぼりの様なベースに昔の電灯のようなスイッチを並べてオンオフをすることによって楽器(の発音)を制御するリズムマシン『コイ-ビート』(そのポータブル版、『ちっコイ-ビート』もある)、頭部が回転しヒレが閉じると胴体の弦を弾く魚型電動ハープの『魚立琴』などがあるが、ポリシーとしては
・電気のチカラを使って(電動で/電気的増幅を使って)演奏される魚型(一部違うものもある)の楽器
であること。
木魚はわざわざフィンガースナップにより遠隔操作されたばちで叩かなくても、直接叩けば良いとか、昔の電灯のようなスイッチを使って8分音符のON/OFFのみを制御させなくてもコンピュータなどのシーケンサーやリズムマシンを使えば最低でも分解能は1/32が普通である、だとか言うような細かいこと?を気にしてはいけない。電気部品でもデジタルスイッチや集積回路など高等なモノの使用を抑え、スイッチやモーターといった原始的?電気装置の使用を是とする。これら原始的回路によって発音制御される楽器達を用いて楽曲を演奏する。
今回ご紹介する“御中元”は彼らの2作目。むか~し昔のロボットもののアニメ主題歌のような男声コーラスによる曲「明和電機社歌」で幕をあける。キャッチーで覚えやすい歌と歌詞はつい一緒に歌いたくなる。
このアルバムでは3曲の名曲が彼らの楽器?を用いたアレンジでカバーされている。3曲目はアントニオ・カルロス・ジョビンの「ワン・ノート・サンバ」こと“Samba de Uma Nota Só”。サンバのリズムを刻む『パチモク』、結構きちんとベースの音がする『ゴムベース』などが使われている「製品」(かれらはこれらオリジナル楽器を「製品」とよび、あくまで楽曲はその製品のデモンストレーションのため、という立場)。ヘンリー・マンシーニの名曲が電動タップマシン=『タラッター』のリズムでよみがえるのが「子象の行進」。電動ギターの『ギターラ(仮称)』も大活躍だ(この楽器?の名称から(仮称)の文字がとれることはついになかった)。
本気でバカをやれば、ヒトを感動させる芸になること証明した名盤です。サンダーバードの秘密基地のような場所に『魚立琴』を設置したジャケットにもニヤリとさせられる、奥深い作品です。
スパーク一発、やりにげ~♪♪←cybercatの方針とも一致
【収録曲】
1. 明和電機社歌
2. 寸志(1)
3. ワン・ノート・サンバ
4. 寸志(2)
5. 子象の行進
6. 寸志(3)
7. 亡き王女のためのパヴァーヌ
明和電機HP
Sony Musicの該当作品ページ[試聴ファイルあり]
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購入金額
1,500円
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購入日
1996年頃
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購入場所
某支配人@名古屋定住@イベント行きたいさん
2011/08/22
ここのプロデューサーさんと会食することが何度かあり、テキトーなことを言っても
知らない間に形が出来上がってるのが、毎回不思議でした^^
cybercatさん
2011/08/22
>ここのプロデューサーさんと会食することが何度かあり、
某支配人の過去って....??
某支配人@名古屋定住@イベント行きたいさん
2011/08/22
初回にも拘わらずいろいろと変なことを言ってたら気に入っていただけたようで、
飲み会とかに誘っていただいたとか^^
最初に紹介してくれた知り合いは私の3Dアートを気に入ったってことで、『友達を連れてきましたぁ』な乗りで連れてってくれましたネ♪
cybercatさん
2011/08/22
まさに縁(えにし)ですね。
>私の3Dアートを気に入ったってことで
芸は身を助くっていうのとはちょっと違いますが、特技があるのはイイですね!